寄生虫治療薬がC型肝炎に効く、という話
2008/07/06(日) 17:04:39 [新薬・関連ニュース]
「寄生虫治療薬がC型肝炎に効く」という研究が、
欧州肝臓学会で発表された話です。
以下、記事の引用です。
寄生虫病の一種である住血吸虫症の治療薬が、
C型肝炎にも効くことが、エジプトでの臨床試験でわかった。
エジプトでは住血吸虫とC型肝炎ウイルス両方に
感染する患者が多く、
住血吸虫症の治療薬がC型肝炎にも効くと言われてきたが、
米バイオテクノロジー企業「ロマーク研究所」の試験で裏づけられた。
同社がイタリアで開かれた欧州肝臓学会で発表した。
治療薬はニタゾキサニド(商品名アリニア)。
住血吸虫やクリプトスポリジウムなどの寄生虫病の治療に使われている。
同社のジャン・フランソア・ロシニョール博士らが、
エジプトのC型肝炎患者で試験した。
標準治療を受けた40人のうち、
C型肝炎ウイルスが消えたのは半数の20人だったが、
標準治療にニタゾキサニドを加えた28人では、
約8割の22人になった。
ニタゾキサニドがC型肝炎ウイルスに効く理由は
はっきりしていない。
大阪大学の林紀夫教授(消化器内科)は
「数年前からC型肝炎に効くとの報告があったが、
信用されていなかった。
明らかなデータが出たことで、治療法の研究が
進むのではないか」と話している。
・・・・・・
以上です。私見ですが、
大阪大学の林紀夫教授(消化器内科)は
「肝炎研究七ヵ年戦略(案)」を公表した
肝炎治療戦略会議の座長をされている方です。
そのコメントを取り付けた記者に、感謝。
コメントをとる相手として、適切だからです。
で、この寄生虫治療薬が、日本のC型肝炎にも
とりわけ、もっとも多い1b型に有効なのかどうか、
基礎的な研究をしている機関が、
国内に存在することを願うばかりです。
動物感染モデルであるヒト肝細胞キメラマウスを使って、
ニタゾキサニドがC型肝炎ウイルスに効く理由 を
是非、研究して欲しいと、声を大にして、申し上げておきたいのです。





