わが動的平衡とレジリエンスの思索日記

直腸がん、C型肝炎が完治し、これからが今までを決める、、という身の処し方を綴る
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「生命とは動的平衡にある流れである」その1

今、福岡伸一という分子生物学者が書いた「生物と無生物のあいだ」(講談社現代新書)が15万部以上売れています。

この本の結論は「生命とは動的平衡にある流れである」にあります。
生命は決して機械のような「存在」ではなく、その本質は「動的な平衡」にある、という時間軸が介在する「生成」なのです、と。

本の前半で、1950年代以降から今日まで、分子生物学研究の熾烈な競争状態を語るところは、知らないことばかりで、新鮮な驚きがありました。

C型肝炎の解明の前提となる遺伝子構造について、最初に気づき、あるいは解明していった、さまざまな分子生物学者の裏話や、

著者がロックフェラー大学やハーバード大学の研究所で、教授の下働きを経験する話は、

科学者が書いたと思えないような文学的な余韻を感じさせます。


例えば、わき道にそれますが、「ニューヨークの振動」について

この音は、マンハッタンにいればどこででも聴こえる。
そして24時間、いつでも聴こえる。
やがて音の中に等身大の振動があることに気がつく。
その振動は文字通り、波のように、人々の身体の中に入っては引き、入っては引きを繰り返す。
いつしか振動は、人間の血液の流れとシンクロしそれを強めさえする。

この振動こそが、ニューヨークに来た人々をひとしく高揚させ、応援し、ある時には人をしてあらゆる祖国から自由にし、そして孤独を愛する者にする力の正体なのだ。

なぜならこの振動の音源は、ここに集う、互いに見知らぬ人々の、どこかしら共通した心音が束一されたものだから。

・・・

なんか作家宮本輝が書きそうな文章と思えてなりません。

本の帯で、内田樹氏が「超微細な次元における生命のふるまいは、恐ろしいほどに、美しいほどに、私たちのふるまいに似ている。」論評されていることも、ナルホドうなずけます。

さて、一肝炎患者が、この本から得た知見については、また次回としたします。

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