わが動的平衡とレジリエンスの思索日記

直腸がん、C型肝炎が完治し、これからが今までを決める、、という身の処し方を綴る
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「RNA干渉」は新薬の開発を導く

B型肝炎ウィルスが二本鎖のDNAウィルスであるのに対し、C型肝炎ウィルスは一本鎖のRNAウィルスであることは、よく知られています。

タンパク質を生み出す流れは、核であるDNAという全体設計図から、RNAという部分設計図がコピーされ、核の外に出て、リボゾームというところで、タンパク質が合成される、というカタチをとります。

今までは遺伝情報の主役はDNAであり、RNAは脇役にすぎないとみられていました。

ところが、ここにきて、どうやらRNAが主役になるのでは、という研究が世界的にすすめられています。

2006年ノーベル医学生理学賞は「RNA干渉」という研究成果に到達した米国の二人の学者に贈られました。

彼らの最初の論文は1998年、「まゆつばもの」という憶測もあったにもかかわらず、それからわずか8年で今回の受賞となりました。

さて、その研究成果は、われわれC型肝炎患者に楽観的展望をもたらすこと、間違いありません。


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「RNA干渉」は、RNA(RNA Interference)と書いてアール・エヌ・エー・アイともいいます。

具体的には次のような現象が発見されました。
すなわち、線虫の細胞の中で、ひも状のRNA2本がはしごのように対構造になった二重鎖RNAをその細胞の中にに入れた。すると、鎖がほどけて1本になり、対応する遺伝子の発現が阻害され、たんぱく質が合成されないことを発見した、というのです。

そもそもRNAの役割は、細胞核にあるDNAから写し取られた遺伝情報を、タンパク質の製造工場へ伝える「伝令役」(部分設計図)であるとみられていましたが、その役割は、実はRNA全体の2%に過ぎないとわかってきました。

残りの98%のRNA役割は未知であり、様々な働きが考えられるようになってきた中で、今回の「RNA干渉」の発見があったわけです。

この発見により、人工的につくった2本鎖のRNAを細胞に入れ、狙った遺伝子の働きだけを抑え、病気に関連する遺伝子を邪魔すれば、治療につながると考えられるようになりました。


インターフェロンと比べてみた場合、直接遺伝子相互間で阻害(除去)の現象がおきるわけで、正真正銘の遺伝子治療になります。

既に米国では、老人に多い目の病気、加齢黄斑変性の治療薬として、2本鎖RNAを製剤化する臨床試験が進んでいます。

これは朗報です。やがてC型肝炎患者は限りなく完治に近い状態、C型肝炎は難病でなくなる日がやって来ると、想像できます。

日本のRNA研究は米国と同じように最先端レベルといわれています。

われわれ200万人のC型肝炎患者は固唾を呑んで、RNA干渉による治療薬ができ上がる日を待つことにいたしましょう。


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