わが動的平衡とレジリエンスの思索日記

直腸がん、C型肝炎が完治し、これからが今までを決める、、という身の処し方を綴る
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カストロに会った村上龍

いつか、キューバに行ってみたい。

キューバは、国家と社会との乖離が
小さい国という印象を持っている。

キーパーソンはカストロ、、不思議な人だ。

カストロを賛美する人と、
ことごとく批判する人と
評価の是非は、際立っている。

たしか、
肺がんで亡くなった戸井十月さんが、
カストロに会って緊張された面持ちの
文章を読んだことがある。

今回、驚いたのは作家の村上龍さんだ、、

「賢者は幸福ではなく信頼を選ぶ」という
エッセイ本でこんなことを書いている。

題して
「02フィデル・カストロと会ったころのこと」
そのp26だ。

なぜ自分が大統領と並んで
壇上に上げられたのか
まったくわからずに、
きょとんとしていると、
やがてフィデル・カストロが
姿を見せた。

中略、

カストロは、拍手と歓声に
応えて手を振り、壇上に上がった。
グァテマラの画家や大統領たちに挨拶し、
同じく壇上に座っているわたしと目が合った。

こいつは誰なんだ、という
表情でわたしを見た。わたしは
どうしていさわからずに、目礼して、
カストロも軽くうなずくような感じで
応じてくれた。

だが、当たり前のことだが、
わたしにはほとんど興味がなそうだった。

そしていきなり、演説がはじまった。
かつては革命記念日などで数時間
ぶっ通しの演説をしていたカストロだが、
文化的な集まりなので静かに語りだし、
それでも40分間、話し続けた。

「昨年、革命後はじめてヨーロッパを訪れた。
ローマ法王にもお会いし、
さまざな文化遺跡を見た。
ヨーロッパの彫刻や絵画はすばらしい。
歴史的、文化的な建物も威厳があった。

だが、彼の地で、わたしは自分が、
革命家であることを、
あらためて自覚することになったのだ。
わたしは革命のために戦い続け、
今も戦っている。

革命家の一生は、戦いの連続であり、
それがどんな種類のものであれ
モニュメントは残さない。
遺跡も作らないし、彫刻も残さない。

革命家が世に残すものは、
人である。革命によって、
公正と自由を得て、
幸福を手に入れた人々を残すために、
わたしは今でも、これからも、戦い続ける」

そういった内容の演説で、
わたしはインカムから
聞こえてくる英語で何とか半分くらい
理解できたのだが、

途中、感動で何度も
涙があふれそうになった。
会場のほとんど人が涙を流していた。
演説を終えると、
カストロはすぐに壇上を去って行って、
わたしはぼーっとしたまま、
きっと忙しいんだろうなと、思った。


冷静な村上龍がカストロに感動するとは
いささか驚いた。

けれど、そのカストロの心をとらえ、
感動させた日本人がいた。
その話はまたいつか、、



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