わが動的平衡とレジリエンスの思索日記

直腸がん、C型肝炎が完治し、これからが今までを決める、、という身の処し方を綴る
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モンドラゴン協同労働組合の創設者は神父

前に、コミュニティビジネスの器として
協同労働組合という組織の法制化が望ましい、
と書いた。

協同労働組合法の成立が急務だ。

都議選のある地域政党は
政策課題にしているようだが、

あとの祭りだが、

親和性があった民主党政権下で
法制化しきってしまえばよかったのだ。

安倍政権の復興政策に入ってないようだし、
そういう目線を持ちそうにない。

場合によっては
経済特区のようなカタチでもかまわないから
そうした組織を認容してもらいたいものだ。

制度的な障壁あったとしても、、だ。

政権内でどなたかきちんと、
スペインのバスク地方に誕生した
協同組合モンドラゴンの驚異的な成功を
視察してもらえなかいか、と素朴に思う。

「やるなら、今でしょう」

ついでながえら
モンドラゴン協同労働組合で検索したもの
を以下に転載しておきたい。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その協同組合の
発祥には一人の神父の名を欠かせない

それはホセ・マリア・アリスメンディアリエタ神父
(以下神父とする)だ。

1915年にバスク地方に生まれ、
神父を目指すが、
スペイン内戦に参加し投獄されたが内戦終結後、
神学校に戻り、同地方の神父に就任する。

バスク地方は資源のない貧しい地方で
町は内戦で荒廃していた。
神父は町の再興は労働しかないと考えて、
職業学校を設立した。

1956年この学校を卒業し、
石油ストーブを作る企業を起こす5人に、
協同組合とすることを指導したのがこの神父である。

神父の考え方を生協総合研究所の石塚秀雄氏は次のように語る
「資本主義は資本の労働に対する優越原則を持つために、
一方共産主義は所有権を否定するために、
そのいずれにも神父は賛成しませんでした。

労働と所有の分裂を終わらせることが望ましいと願い、
そのためには協同組合方式が良いと考えたのです」

(朝日新聞夕刊1995年3月27日~30日、
この項すべて岩垂弘氏のルポ「バスクのモンドラゴン」による)。
まことに秀逸な思想といえるのである。

この労働と所有の統一は、グローバルな大競争の中で、
対立に未来はないとして労働者の経営参加を説く著作
(「対決に未来はない」新潮社)もある今日、
もっとも生かすべき考え方ではなかろうかと推論する筆者である。

モンドラゴンの組合員になるには出資しなければならない。
工業部門で150万ペセタ(1ペセタ0.7円)
他の部門で100万ペセタで、これは賃金の6ヶ月から9ヶ月分だそうだ。
これは分割払いも可能という。

最初に出資総額の25%を払い、
あとは賃金の10%を積み立てて払う方式があるという。
出資金には利子がつき、剰余金があれば配当もでる仕組みだという。

経営は民主的方式で行われる。組合の最高意思決定機関は組合員総会で、
そこで事業計画が決められ、理事会メンバーが選ばれる。

選挙は一人一票であり、
出資金額ではない。そこが株式会社と大きく異なる点である。
企業体の憲法の十原則には、「組合員は基本的に平等」
「つねに組合員に依拠し、
「企間への組合員の幅広い参加を促進する」とあるとしている。

労働組合はないが、
職場単位で選ばれる組合員代表で構成される
「社会委員会」が存在し、
組合員の福利厚生、労働条件などについて
理事会に意見を述べることができる。

理事の候補者を推薦することもできるという。
出資し働き経営するというこの協同組合の形態こそ、
従業員主権の組織といえるであろう。
ここで働く一人の女性は、
モンドラゴンの優れている点を
「わたしも一票を持っているから、
それを行使することで組合の経営に
参加できることね」という。

出資し働くといっても、企業としては、
付加価値の配分は経営部分と労働者では
対立する部分が残るから、その部分は理事会と
別個のシステムを持つのは賢明といえる。

経営と労働の統合の組織にあって
もっとも難しいのはこの部分である。
その面でも今後の経営組織を考えるに当たっての
重要な参考となる。

モンドラゴン協同組合の現在の業容は、
三つのグループに分かれ、
銀行・共済などの財政グループ。
家電製品から工作機械、自動車部品、
電子機器、家具など工業製品を生産するグループ。

そして流通グループである。流通グループは、
スーパー200、小さいハイパー18、ハイパー18、
フランチャイズ店330あるという。
組合員総数は25300人、
売上高は1993年で4242億ペセタに達し、
スペインの企業売上高でのランキングは12位だと幹部の一人はいう。

こうした発展は早くから
神父の発案・指導で自らの労働金庫を1960年に創設したことだという。
いまやスペインで5、6位の大銀行となったという。

さらに神父の創設した職業訓練校は、
技術専門学校に発展し、
組合員の高い技術水準を維持し、
性能の良い工業製品を生み出しているという。

さらに1974年には
これも神父の提言で技術開発研究所が設立されたという。
このように発展したモンドラゴンであるが、
スペインは1986年にEC(現EU)に加盟した。

このため多国籍企業の活動が活発化して、
企業間競争が激しくなった。
「我々はこうした新しい環境に対応する必要に迫られています。
将来を分析し、適切な対策を打ち出さないと、
生き残れないでしょう」

とモンドラゴン協同組合企業体事務局長の
ハビエル・エルシドア氏はいう。

さらに、どんな組織でも巨大化すると
、官僚化の弊害が起きやすくなり、
モンドラゴンでも一部にそうした傾向が出ているという。

ある男性組合員は
「幹部と一般組合員の間の差が少しずつ広がり、
時には幹部だけで物事を決め、
私たちに知らせないことがある」という。

このようにモンドラゴンも外部環境と
内部の組織に二つの問題を抱えているようだ。

外部の人たちはこのモンドラゴンを
どのように評価しているか。

「未来の企業像」
(ドラッカー他編著・トッパン刊)の中の
第11章でジョエル・A・パーカー氏(未来学者)は、

モンドラゴンの歴史、原則などを紹介した後、
結論として次のようにいう(一部略)。

「・労働者の民主主義と所有権は、
  株主のパラダイムに代わる案として現実的であり実効が可能だ。
・教育が地域社会のビジョンを背景に、
  資本の創造ではなく雇用創出を公約する銀行に支えられると、
 地域社会の雇用基盤が長期的に安定する。
・適切な支援が差し延べられれば、
  職員は独力で仕事を徹底的に変化させることができる。
・銀行の役割は、パラダイムが正しければ大いにプラスであり
 、地域社会を支えられる。
・自己出資は、強力な手段になり得る。
・ビジョンを共有することの影響力は過小評価できない。
・ここは仕事を目的とする共同体であるが、
  宗教的価値観を基盤とし、
 公平と民主主義に関する倫理が考慮され、
  資本の形成や大きな利益の創造に貢献している。
・資本に価値を加えられるのは人間だけである 
  という事実が明確に示されている。
 資本が人間に価値を加えることは絶対にない!」

パーカー氏は
「二十世紀のパラダイムに対する代替案を
 模索している組織のために」
この結論をまとめたといっている。
未来企業を考える大きなヒントとなるものと考えられる。

つまり、この組織は、株式会社に十分に替わり得るし、
企業体の理念・目的を組合員が共有し、
自ら出資することは、適切な支援があれば、
経営の効率は十分に良くなり、
雇用の拡大などの地域への貢献にも役立つ、
そして公平と民主主義が倫理を支えていく。

人間の幸福を実現するのは付加価値であるが、
それは人間のみが加え得るものであり、
金融は付加価値を作らない。

というように筆者は理解するのである。
金融は付加価値を作らないということは、
リーマンショック後の金融危機への対処と
今後の方向にヒントを得られるものと思う。

 日本でも新しい会社法は、自ら出資し、
働き、経営する組織、
(日本版LLCやLLPである)が法制化された。

企業は株式会社だけではなくなった。
従業員主権の新組織を創造していくべき時期が
きたのではないかと思う。

(出典は  )
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
全く、同感。

モンドラゴン(Mondragon)とは、
「竜の(住む)山」という意味だという。
地名にふさわしく、
モンドラゴンの町はドラゴンが
どこかに隠れていそうな岩山に囲まれた静かなところなのだろう。 

それにしても
ホセ・マリア・アリスメンディアリエタ神父の発想は、
松下幸之助の「日本株式会社」論ように、斬新なものだ。

神父が到達した結論は
「労働と所有をつなげた協同組合方式」

という斬新な発想、
そう考えついて実行していくところがスゴい。

まったく偉大な神父さんだ。

移動のアシはもっぱら自転車を利用していた。
その質素な立ち居振る舞いも共感してしまう。

少し好奇心が湧き、バスク語の案内本を
図書館から借りて、そのCDを聴いてみた。

文法は日本語やモンゴル語と同じように
動詞が最後にきていて、
発音も母音が多くて、聞き取りやすい。

イエズス会のザビエルが
日本に親近感をもっていたいわれるが、、

わかる気がした。。




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