わが動的平衡とレジリエンスの思索日記

直腸がん、C型肝炎が完治し、これからが今までを決める、、という身の処し方を綴る
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油滴がC型ウィルスを増殖させるメカニズム

2007年の成果だか、今日知ったので、
そのまま転載しておきたい。

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下遠野 邦忠京都大学名誉教授(元京都大学ウイルス研究所教授)らの研究グループは、
慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんの原因ウイルスである
C型肝炎ウイルス(HCV)の増殖のメカニズムの一端を明らかにしました。

これにより感染性ウイルスの産生を阻止する働きを持つ抗HCV剤の開発などに
繋がることが期待されます。
この論文は 2007年8月26日(日曜日)の
科学誌「ネイチャー・セル・バイオロジー」電子版に掲載されることになりました。

背景
 C型肝炎ウイルス(HCV)は慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんの原因ウイルスであり、
我が国では約200万人が感染していると推定されている
(世界人口の3%が感染しているとWHOが推定)。

我が国の肝臓がんの患者の75%近くがHCVに感染している。
また、肝臓がんによる犠牲者の80%がHCVに感染によるものである。
この割合は、一年間に死亡するがん患者全体の10%に相当する(約3万人)。

また、HCV感染による肝硬変で亡くなる犠牲者も入れると、
HCVによる犠牲者は毎年4〜5万人に達すると推定される。

さらに、HCV感染により慢性肝炎を煩っている患者も多数いるので、
大きな社会問題になっており、HCVによる疾患の治療・防御は焦眉の課題である。

現在はインターフェロンとリバビリンの併用療法が治療の主流である。
この場合、治療を受けた約半数の患者からウイルスが排除されている。

しかし、1年近くに亘る長期間の治療が必要なこと、
副作用があるために全てのC型慢性肝炎患者が治療を受けられないことなど、
解決すべき問題も多い。

ウイルスによる疾患の場合には、感染予防、あるいは感染者からの
ウイルスの排除を効率よく行うことが重要であるが、
HCVを培養細胞などを用いて増殖させることが最近まで不可能であった。

幸い、2005年にHCVの感染実験を容易に解析出来る実験系が開発され、
それを用いたウイルスの感染・増殖を分子レベルで解析出来るようになった。

今回の研究の内容
培養細胞にHCVを感染させて、ウイルスの増殖のしかたを調べ
以下のことを明らかにした。

(1)細胞の中にある油滴(細胞が過剰生産した中性脂肪の固まりからなるオルガネラで、脂肪の貯蔵の役割をしているが、各種成分の細胞内の輸送にも関与している)の量が増える。この働きにはHCVタンパク質のコアと呼ばれるタンパク質が重要な働きをしている。

(2)油滴の周りから感染性のあるウイルス粒子が産生される。 (3)感染性ウイルスの産生には油滴が重要な働きをしている。

(4)ウイルスのタンパク質でコアと呼ばれるものが
油滴からウイルス粒子を産生させるのに重要な働きをしている。



本研究成果が意味するものと研究成果の将来性および社会への貢献

(1)HCV感染者は肝臓に脂肪が溜まりやすくなり、
それが脂肪肝あるいはがんの発症を促進するといわれているが、
細胞に脂肪が貯まる事はHCVにとっては複製・増殖に重要である事が分かった。

これまでなぜC型慢性肝炎患者に脂肪肝が多いのかの疑問を明らかにする糸口になる。
(2)細胞の中に油滴を貯める働きは、
HCVタンパク質のコアが行っていることを見いだしたので、
脂肪症の機構が明らかにされる可能性がある。

(3)HCV感染細胞ではコアタンパク質が油滴に会合するが、
その会合を阻害することにより、感染性ウイルスの産生を阻止可能にできる。

つまり、そのような働きを持つ薬剤が出来れば、新規な抗HCV剤の開発に繋がる。
(4)HCVタンパク質のコアによる脂肪の蓄積を阻害する薬ができれば、
肝臓の疾患の病態の進展を抑制することができると期待される。

とくに、上の(3)と(4)は抗HCV剤の開発およびHCVによる
肝疾患予防に繋がるので、社会的な貢献は大きい。


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私の場合、高ウィルス量だが、
脂肪肝といわれたことはないので、

この論文を実感することはできない。


 
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