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わが動的平衡とレジリエンスを信じる自立への橋頭堡

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映画「コラテラル」の対話

ずいぶん前に、ユナイテッドシネマで見たトム・クルーズ「コラテラル」(巻きぞいという意味)を、Amazonプライムで、あらためて見た。

トム・クルーズの映画で、彼は白髪の殺し屋の役。これほど抑制を効かせた演技はない。その表情の変容ぶりがいい。娯楽映画ではない。

第一印象、この映画のLAは、空撮とか、街の夜景、空気感が美しい。

その夜に5件の連続殺人を依頼された殺し屋と、たまたま出会って『巻きぞい』をくらうタクシードライバーとの壮絶な闘いの話なのだが、

トム・クルーズが扮する殺し屋のヴィンセントは、タクシードライバーのマックスを、簡単には殺そうとしなかった。

良質な対話があり、事の展開とともに影響しあって行く。そこで、グサッときたやり取り(1時間29分後あたり)を以下に。

ヴィンセン(V)「こっちも仕事だ」

マックス(M)「俺を殺して別のをひろえ」

V「お前は腕がいい。これも運命の巡り合わせだろう」

M 「やめろ、そんなたわごと」

V「たわごとだって、、」

(中略)

M「そんな理由、、」

V「そんなもこんなもない。生き死に、いいも悪いもない」

M「平気なのか、、」

V「無関心だ。広大な宇宙に比べたら、人間なんてチリみたいなもんさ。まばたきする間に消える。俺もお前も、、だれが気にする」

M「どうかしている」

V「何が、、」

M「人が何を考えているかなんて、あんたにはは到底わかりっこないだろうな。
あんたは殺されるね。人の気持ちなんかわかりっこしないんだから。
あんたは、そういう冷たい人間だよ、
どこで、どう育てば、そんなふうになるんだろう。心はないのか、人間なら誰でも持っているはずのものを、あんたは持っていない」

V「タクシーの運転手がフロイトみたいな分析をする。」

M「質問に答えろよ」

V「自分はどうだ? タクシーをこぎれいにしていて、夢はリムジンか?いくらためた? 」

M「あんたに関係ない。」

V「きっといつか夢がかなうって、、そうして、ある日、ふと気づくのさ、夢はかなわないまま、いつの間にか年をとった自分に。

かなわないのは、自分が何もやろうとしなかったからだ。
夢は記憶のかなたにおしやられ、ひじ掛け椅子にゆられ、一日中ぼんやりテレビを見て過ごす。
自分を殺しているのと同然だ。

リムジンなんか、頭金を作って踏み出せばよかったんだ。女のことにしてもそうだ。
なぜ、いつまでも、タクシーに乗っている? 」

M「なんとなく、流されて、、ちゃんと人生を考えてなかった。ギャンブルで金を作ろうとしたこともあるけど、あまりにも無謀だったし、失敗したくなかったんだ。完璧にしたかった。

始めようと思えば、いつからでも、始められると。

けど、そんなこと、何だっていうんだ。どうだっていいだろう。

そんなこと、一度も考えたことなかった。あんたのおかげだ。そうなんだ。ちっぽけことだ。」


ヴィンセントは「お前は本気でやろうとしていない」と、マックスの心の奥底にある確信へと突き刺したのだ。

これは他人事(ひとごと)ではない。

それと、ヴィンセントの最期のセリフ

I do this for living
(これが、俺の仕事なんだ、、)と呼応している。本気で仕事をしてきたと。マックスへの、贈る言葉だ。


今日は、いろいろやらねばならないことがあるのに、「コラテラル」以外にも、
「ノーカントリー」と「ミリオンダラーベイビー」もみた。

いづれも名作らしいが、心に残る言葉は、上記の対話だった。

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