わが動的平衡とレジリエンスの思索日記

直腸がん、C型肝炎が完治し、これからが今までを決める、、という身の処し方を綴る
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前職社長の読書録に思うこと

13年前に辞めた会社の社内報のコピーが出てきた。豊田徳昭社長の1991年頃の読書録。思想信条は異なるが、さまざま影響を受けた社長だったので、コピーをどこかに残し、たまたま出てきた次第。

20年、C型肝炎もあり、辛酸の続くサラリーマン生活だった。その最後の方で、社長は、ほぼ決まっていた異動をひっくり返す人事の差配をしてくれた。そのとき人事部長らが苦みばしった眼で、わたしを見つめ「もう一度やり直しか、、」と私に聞こえるように言い、会議室に向かって行ったのを思い出す。

しかしながら、その差配は会社にとっても功を奏したと断言しよう。火災保険営業で、抜本的な成長をもたらす仕組みを、作り上げたからだ。4年前か、樋口彰さんがその劇的成長の淵源は私だとを言ってくださったとき、どれだけ溜飲が下がったことか、、

早期退職したとき、退職者十数人で、既に社長を退任されていたって豊田さんを囲んで宴をもうけたが、、くだんの人事の差配は確認はしなかった。ただ、お礼を申し上げたのに対し、元社長は、微笑みで返されただけだったが、、いい大団円だった。

当時、読書録は意味不明のものばかりだったが、、今みるとやや感じるところがあり、、原文のままを以下に載せておきたい。

精神のたべもの

達者で長生きしたいと思う時がある。どんなときかというと、一つは美味いものを食った後、もっと食べたいが腹一杯で、次また食べようと思う時である。

そういう時が頻繁にあるので、食べたいもののリストがあふれ、こりゃー長生きしないと全部喰えないなあとしみじみ思うのである。

もう一つも食いものに関するものであるが、精神の食べものというべき読書でも同じことがいえる。とくに今という時代が面白い。

人類社会の破局と地球生命体の破滅期を迎えあらゆる魂の参戦が始まったことが実感として分かる。いずれにしろ、食って飲んでその間に本を読んでいるのが自分の姿であることがよくわかる。

さてずっと今後読みたい人、もしくは書物の名前を書きつらねてみる。今まで約一万冊接して来た中からどうやらしぼられて来たようだ。それでもあと数回生まれ変わらなければ読み切れないが。

先ず
①ルドルフ・シュタイナーの著作、高橋巌の訳のイザラ書房発行のものが一番良い。難解だが何故現在読まれはじめたか分かる気がする。

②出口王仁三郎「霊界物語」(八幡書店)、これはもう面白い最高の謎である。破格の人物。

③バグワン・ラジネシー、少し食傷気味だが、めるくまーる社から昨年発刊の「大いなる挑戦―黄金の未来」は分かりやすい。相変わらず美しい訳語である。

④名前は知られていないが、太田竜と八切止夫。太田竜は本モノだ。著作には、「日本原住民序説」「日本原住民と天皇制」(新和泉社) 「たべもの学入門」(緑光出版)などがあるが、こんな本は余り売れないので書店から消えている。とくに「たべもの学入門」はすばらしい。

⑤八切止夫は知る人は知る。知らぬ人は全く知らない歴史学者、現在三井記念病院で生活をしているはずだが、もう亡くなったかも知れぬ。この人のも書店にはない。六万円送ったら余った著書を数十冊送ってくれた。戦国史専門だが独自の史観で、アカデミズムにない痛快さがある。私は、歴史は大学教授のものは殆ど信用しないことにしている。

⑥コリン・ウイルソン「アウトサイダー」からずっと追いかけている。もう少し東洋から学べば良いと思うのだが、東洋に媚びないのが、いいのかもしれない。

⑦「一遍上人語録」(岩波文庫)死ぬまで手が放せない書物の一つ。私は親鸞より一遍でス。

⑧南方熊楠・・・大きすぎて食べられない。いつも食いはじめるのですが、「十二支考」(平凡社・東洋文庫)で精一杯。後に残しておこうと思うものの大手。それはそうと東洋文庫を発行している平凡社は一番好きな出版社である。東洋文庫は宝の山、平凡社の歴史選書は中世の宝の山。

⑨今はやりの解読物、イメージリーディング叢書「異形の王権」「住まいの人類学」etcは一気に読んだ。これも平凡社、つぶれないで頑張ってほしい。

⑩現代作家では何といっても中上健次である。村上春樹、龍なぞは何を考えているのかと言いたくなる。

⑪それから森敦、堀田善衛、石川淳、とくに森敦の「われ逝くものの如く」の土着性と宇宙感覚が中上健次と共通しているように思う。女性では上野千鶴子「私探しゲーム」など・・・ 吉本ばななより、コミックの大島弓子の方が上と井上奈美さんが云っていたが、その通りだった。普通は小説の方がイメージが豊かにふくらむのだが、大島弓子の方がイメージが豊か。

⑫文体が好きなのは東海林サダオと椎名誠、そしてジャズピアニストの山下洋輔。その他ではシドニーシェルダン、「明日があるなら」「ゲームの達人」最近新しいのが出たが、書店で上巻が売り切れ。芹沢公治郎の話題作「神の微笑」ほか「神の・・・」シリーズ。


以上。まず、感じたのは、わたしも似たような書き方をするな、ということ。

私見だか、うまい下手関係なく、どんな文体であっても、書いた人の気が醸し出してくるという現象がある。さしづめ「気文」とでも、造語しようかな?

読みが一向に進まない文体もあれば、絵画のようにサァーと腹に落ちてくる文体もある。読解力とは関係ない。



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