わが動的平衡とレジリエンスの思索日記

直腸がん、C型肝炎が完治し、これからが今までを決める、、という身の処し方を綴る
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岡潔と小林秀雄の対談

小林秀雄の文章を「ドーダ」偉いだろう文と評し、遠ざけようとする知識人がいる。例えば、鹿島茂さんはそういう批判本を書かれている。曰く、小林秀雄の文章を英訳か仏訳かするのは難しい、文章になっていないのだと。

私見だが、小林秀雄は隋自意の人であって、隋他意の人ではないのだ。それでいて、経済的にも自立していた稀有の文人だった。イザヤベンタサンこと、山本七平氏が羨望していた人だった。山本七平は小林秀雄に会おうと思い切れば、会えただろうが、結局、会わなかった人なのだ。仮に、会った後の印象のズレが怖かったのかもしれない。

昨日から、偉大な数学者(らしい)岡潔と小林秀雄の対談本「人間の建設」(新潮文庫)を読んでいる。その中で、岡潔がしきりと「世界も知力は低下してきている。」「水爆なんかできているから、人類が滅亡するまであと長くて200年くらいじゃないか」と言っている。

たしかに、2018年のイランや北朝鮮の核開発は脅威だし、残された時間は少ないとみる知識人は世界にいいっぱいいるに違いない。だからアイキャンがノーベル平和賞を受賞したのだろうし、、

二人の対談は真剣が飛び交う感じがして、司馬遼太郎のときような、うがった空気はない。
賢者の対話は快感をもたらす。小林秀雄の聞き方は的確であり、全くドーダではない。岡潔という賢者との対話で、逆に、小林秀雄の尋常でない個性があぶり出されてくる。

小林秀雄から遠ざかってはもったいないことだ。この対談本だけからでも、揶揄してはいけない人とわかる。各自各様に、小林秀雄の文章の中に、自分だけの問いに対するヒントを見出すことが、できる。

まだ途中読みだが、拾い掲げてみると、、

・ベルグソンとアインシュタインとの論争とは何だったのかを、小林秀雄は教えてくれている。
・デカルトは「神様を信じておりました。しかもそれは、哲学史家がばかばかしいと思うほど平俗な形式の信仰を通じて信じていたのです」(全くそうに違いない。うまく言えないが小林秀雄らしい洞察と感じた次第)

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