わが動的平衡とレジリエンスの思索日記

直腸がん、C型肝炎が完治し、これからが今までを決める、、という身の処し方を綴る
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仰向けで寝ることとマラマッド短編集

1.叔父はとても頭がよく、こわい人だなとずっと感じていたので、ほとんど会話したことはなかった。なのにこのところ、叔父のことが気になる。叔父は果たして幸せだったろうか、心労につぐ心労ではなかったか、、「年は越せないかもしれない」と叔父が母に、そう携帯で話したようだ。90年にわたり、さまざまなことがあった姉と弟の世界だ。93歳の母は、歩行困難な身体をおして、86歳の叔父に会うために病院に行った。たぶん、ほんとうに一期一会になる、、だろう。

2.唐突だが、わたしの恩師曰く「晩年の顔は、ごまかしが効かない。人生の年輪が刻まれ、隠しようがない。なかでも眼は、雄弁にその人を語る」と。晩年ではないが今でも思いだす、40代後半の恩師の眼は、すごかったなと。果たして、叔父の眼は、そして母の眼は、どうだろう。と、、「ありがとう、姉さん、僕はもういいや」とキーの高い声が聞こえてくる、、かのようだ。

3.叔父は病床で、口に酸素マスクなどあてがっているし、入れ歯もはずしているので、よく聞き取れないのだが、水を欲しがる。ところが担当医は与えてならないと厳しい。実は、叔父もC型肝炎であり、2000年頃、インターフェロンとリバビリンの併用療法をやり、体調をこわし、中断した。たぶん既に、肝硬変であり、腹水や浮腫があり、腎臓機能が低下している。オフリミットの先は多臓器不全か、、

4.本題、のどの渇きは、長いこと、仰向けで寝ているからだ。加齢で唾液がでなくなれば、誰でもそうなる。私も仰向けで寝て、口をあけて寝ているだろうから、朝方のどがカラカラになって、目を覚ます。

5歌手の平原綾香さんは口に専用のテープを眠ると聴き、そのテープを買ってやってみたが、じきにはずしてしまう。こりゃ、自分には向かない。

6.104歳になられた聖路加病院の日野原重明さんは、うつ伏せで眠ることをすすめられる。わたしも、若いころはうつ伏せでねていた気がする。とりあえず、、意識してやってみよう。

7.今朝、コーギーのモモの散歩しながら、マラマッド短編集「最初の7年間」を読了。ユダヤ強制収容所から逃れ靴屋の職人として働く、禿げた本好きの35歳の若者の恋の話だ、年の差16歳か。「夏の読書」もそうだが、ユダヤ系アメリカ人作家マラマッドには、勤労と本を読む光景がある。なんとなく映画「Once upon a time in America」が重なる。つぎのくだりが好きだ。

靴屋はなかに入った。部屋は小さな貧しいもので、たった一つの窓が通りに面していた。部屋にはせまい簡易ベットと低いテーブルしかなく、壁ぎわの床にはいくらかの本が乱雑に積み上げられていて、それらは彼に、教育もないのにこんなに本を読むなんてソベルは妙な男だという考えをまたも思い浮かばせた。

前にも彼はソベルに、なぜそんなに本を読むのだとたずねたことがあったが、職人はそれに答えられなかった。おまえ、どこかの大学で勉強したことでもあるのか?ときくと、ソベルは頭を振ったものだった。

自分は知るために読むのだ、と彼は言った。しかしなにを知るためだね、と靴屋はさらに追及した。それになぜ知りたいんだね? しかしソベルはまったく説明せず、そうなればこの男は本をやたらに読むのも変わり者だからだと考えるほかなかった。


訳者は加島祥造さん、伊那谷の老子といわれる人だ。
わたしも、ソベルほどではないが、そうした変わり者の端くれになるだろう。



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