折れない心=レジリエンス日記「これからが今までを決める」1991年から25年にわたるC型肝炎と乾癬の闘病を、そして2010年の直腸がんをと、その三病を完治させた楽観主義者の自立ノート

身体「毎日1兆が生滅する60兆の細胞」の司令塔こそ、究極の主治医と見なして、アッパレ!100歳をめざし三病息災・健康長寿をもくろむ、具体の内部生命論です★
TOP ≫ ARCHIVE ≫ 2015年05月
ARCHIVE ≫ 2015年05月
      

≪ 前月 |  2015年05月  | 翌月 ≫

祝!ハーボニー承認

1.祝報!今朝のakioさんのブログで、ハーボニーの承認の決定を知らせておられた。やっぱりakioさんの収集力はすごい。これで完全に、ハーボニーは滑走路に入った。後戻りはしない。あとは三ヶ月後、8月末に離陸、飛翔するだけだ。

厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は28日、ギリアド・サイエンシズが申請した、ジェノタイプ1型の経口C型慢性肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」(一般名=レジパスビルアセトン付加物/ソホスブビル)の承認を審議し、了承した。再審査期間は8年。2015年2月現在で、欧米を含む34カ国で承認済み。早ければ6月末ごろにも承認され、8月に薬価収載される見込み。

2.医薬品第二部会は27日の夜、非公開で行われた。昼間ではないところに利権のうごめくものを感じさせる。

3.これであとは薬価収載の中医協の会議日程が固まれば、肝炎対策戦略会議の日程も各委員に打診されるだろう。
6月承認の後、たぶん8月26日の薬価収載、8月31日の肝炎対策戦略会議のよみは当たるだろう。

なので、1型みなさん、今日から九日おきに、カウントダウンしましょう。

追記、akioさんから、間違いを指摘するコメントをいただいた。
抜粋し、以下にかかげる。

実は今回の薬審の決定は「承認」ではありません。「承認」するのは厚労省です。
薬審は偉いお医者様たちの会議で、そこで「承認してもいいよ!」と「承認を了承」したのです。
まぎらわしい表現ですね。

ところで夜に開かれる理由は、偉いお医者様たちの会議だからです。
皆さん本当にお忙しいので、夜じゃないと集まらないのです。たぶん、利権じゃないです。


ナルホド、、
今後の予定も、単なる思い込みなので、話半分で見ておいてください。



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

ハーボニー治療の質問事項洗い出し

9月2日の泉先生への質問事項を、あらかじめ、随時洗い出しておきたい。質問したからといって、直ちに疑問が氷解するとは思わないが、いずれ60兆細胞の身体が納得すると信じ、洗い出しをしておきたい。

1.2013年の遺伝子検査の結果は、泉先生から次のメモをいただいただけで、プルーフリストみたいなものをもらうことはできなかった。武蔵野赤十字病院は、何故かPCから印刷はしてくれない。そこで、昨日は担当女医に画面を出してもらい、スマホで写真をとることにした。もっと前にこうすればよかった。

まず、2013年の泉メモはこうだった。
IL28B TG型
ゲノタイプ 1b
コア70 変異型
コア91 野生型
ISDR(o) 野生型であり、典型的難治性の評価だった。

次に、スマホでとったデータは、、
NS5A領域  アミノ酸配列解析 
L23                 
Q24
L28
R30
L31
P32
F37  L
Q54
P58
Q62
A92
Y93

ちなみに、L31とY93に耐性ができるダブル耐性は難治性が高くなる。

NS3領域   アミノ酸配列解析
V36
F43
T54
V55
N77
Q80
S122
R155
A156
D168
V170   I

2.上記の遺伝子検査を書いたブログは聞き間違っていることに、今気づいた。訂正しないと。変異していたら耐性があるわけで、治癒のハードルは高くなるのを、治りやすくなるなどと誤って書いていた。
ただし、ISDR(o) 野生より、ISDR(1)とかISDR(2) とか変異していた方がいいらしい。

3.第3回肝炎対策戦略会議(2008年10月20日)の中で、熊田委員はこう語っている。
「コアアミノ酸 70のミュータント(変異)、難治の症例を見ますと、やはりウィルスが消えるのが、かなり遅くなり、ワイルド(野生)とミュータント(変異)では、相当差があるということがわかります。最終的にコア領域の91番は差はありませんが、70の方に関しては、ワイルドタイプの方はよく治りますが、ミュータント(変異)の方は治りにくい」➡わたしのコアアミノ酸70は、まさにミュータント(変異)で治りにくかったのだ。

4.ハーボニーはNS3領域は関係ないが、「交差耐性」は起きたりしないか。

5.2型はソホスブビル+リバビリンの投与だが、ハーボニーはなぜリバビリンを使わなくていいのか?

6.同様に、ハーボニーは何故インターフェロンフリーで大丈夫なのか?

2型助成の手続きは?

1.朝、YouTubeで「チベット死者の書」を見た。ナレーターは名優、緒形拳、その声の響きに感動した。彼が津川雅彦に言った最期の言葉「こんどは、うなぎの白焼きを食べような」を思い出す。

2.さっき、区役所にC型肝炎2型助成の診断書は届いているかを問い合わせてみた。
答えは「その助成開始は承知しているが、6月に入ってからあらためて問い合わせして欲しい。随時東京都に問い合わせているので」だった。なので、定点観測、来週から毎週金曜日に問い合わせてみたい。さぞ、東京都は対応にバタバタしていることだろう。2型患者は東京都に数万人はおられるだろうからだ。

もとより1bであるわたしには直接関係ない。しかし、5月18日の助成決定から、その関係書類が区市に届くまでの日数を知っておきたい。次のハーボニーのときの日程を立てる上で、参考にしたいのだ。

3.少し肝臓に、鈍い痛みを感じる。体重も63.75と増加傾向にある。たまに飲むビールも、ふたたびひかえよう。

4.自己免疫疾患の治癒に向け、今日からヤクルトのミルミルを28日間飲んでみる。懐かしい甘さだ。それと、肝臓がんにならないように、ドリップコーヒーを毎朝一杯は飲むようにしよう。



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

経過観察

1.3ヶ月ぶりに武蔵野赤十字病院にいった。3月末で担当A医師は御茶ノ水の大学病院に移っていた。出身大学に関係なく医局の采配で東京医科歯科大の病院に移ることは、今では当たり前らしい。話しは前後するが武蔵野赤十字病院は東京医科歯科大の系列。担当A医師は北大だった。

2.後任の女医は若かった、肝機能データを診てウルソの服用を勧めてきたが、秋にはギリアドをやる人間に大した意味はない、と断わった。実はあらかじめ、ウィルスが再燃したときに、主治医の三好先生とウルソは不要と、話し合っていたのだ。

3.素朴に、C型肝炎患者のわたしの方がいささか、自分の肝炎状況はわかっているな、と思った。そこで、そもそもは泉先生の診察から始めた患者であり、次回は診断書のこともあるので、泉先生の診察に戻して欲しいと主張し、難なく了解を得た。直感だが、この女医さんはパスしたい。次回は、ギリアドの助成が決定した直後では?と推測する9月2日(水)とした。

4.5月27日の血液検査データは
AST 36
ALT 47 高いな、。
γ-GTP 41 前日少しビールを飲んだ
血小板 14.7 低いな
白血球 30

2月4日のHCVのPCRは6.2だった、とまあ、全ての数値は元に戻ったが、徒労、元の木阿弥とはおもってはいない。

ちなみに、たまたま同日、家内も出産後半年の健診を聖母病院で受けていて、その血液検査のデータを見ると
AST 14
ALT 8
γ-GTP 10
血小板 23.4
白血球 77
HbA1c 5.6
その他の数値も、全く異常がなく、めでたい。
あとは体重だけだ。

5.泉並木先生が診察する水曜日は、終日、混雑している。わたしより上の世代の患者が圧倒的に多い。5つほどある診察室の一番手前が泉先生の診察室で、予約時間より30分はずれ込む。副院長の立場でありながら、多くの患者を診ておられている。敬服する。

泉先生の話し方は早いが、対面していて、過去の膨大な経験値から話されているな、と実感したものだ。こちらから質問を投げて行かないと、時間がもったいない。9月2日の診察に向けて質問事項をまとめておきたい。

質問は、薬剤耐性とハーボニーの関係についてになる。



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

肝炎治療戦略会議の全議事録を読んでみた。

1.第1回から13回まで肝炎治療戦略会議議事録を読んだ。第14回はまだ載っていない。肝炎患者は、わからないところは飛ばしても一読する価値はあると思った。正直、関心のないB型肝炎の話はさっぱりわからなかったが、C型肝炎よりB型肝炎の方が、だいぶ手強い印象をもった。

2.これからハーボニーをやる計画の方は、第11回から第15回までの議事録や配布資料は、きちんと見ておかれた方がいい。クリック➡肝炎治療戦略会議議事録

どんな治療なのか、問題点はとか知りたいことが凝縮されているからだ。また、肝炎対策7カ年計画の最後の年度だし、C型肝炎治療の大団円を迎えているからだ。それに、委員の方々の微妙な意見の違いが、わかってくる。些細なことだが、わたしたち患者に対する呼称などで、誰のために、何のために会議に出ているかの違いが見えてくる。どなたが患者目線をもたれているか、あるいは基準の整合性にこだわり原理主義的になるか、読むと徐々にあぶりだされてくるのだ。

3.とりわけ薬剤耐性に焦点をあてると、注意 深く慎重な態度の人たちと、そうではなく鈍感な人との違いは、そのコントラストは明らかだ。
薬剤耐性慎重派は、林座長、泉委員、ハ橋委員。
薬剤耐性鈍感派は、熊田座長代理だ。

4.薬剤耐性鈍感派の熊田座長代理の場合、第9回で、こんな主張で明らかになる。
耐性は、林先生も御存じのように、とめると1年以内に全部ダイレクトで消えるというのは、世界でも出ていますし、うちでも出ているわけです。それから、耐性が出ているのは、ほとんど前治療、ノンレスポンダーですね。今回の治験を見てもそうですね。耐性の97%は、初回治療とか再燃からは出ていないのです。ですから、前治療無効例に関しては、テラプレビルをどうするかと考えなきゃいけないと思いますし、既に耐性に対して、NS5Aと5Bの薬剤を療法投与しますと、NCGの耐性が消えてしまいますので、次のことはもう準備済みと私は考えております。

NCG耐性って何だ?、、ともあれ、なんて雑駁な日和見主義な委員なのか。この論理では、最も初期のインターフェロン単独で無効だった人の何割かは、ずっと無効のままで終わってしまうではないか!

5.他方、薬剤耐性慎重派の八橋委員は、第13回で、こう言われている。
プロテアーゼ阻害剤は少なくとも第1世代のテラプレビルと、第2世代のバニプレビルとシメプレビル、アスナプレビルが現在日本で使われています。
現在この3つのプロテアーゼ阻害剤の薬の間では、相互的には再治療ができるようになっています。ただ、仮に再治療を行う場合には、この耐性部位が共通しているものは、少なくとも十分な抗ウイルス効果は期待できない可能性が高いと私は考えています。
 プロテアーゼ阻害剤、DAAsを用いた治療では、新しい治療法を積み重ねればいいということではなくて、過去の治療歴、使用薬剤を把握した上で、事前に十分抗ウイルス効果が期待できる症例であることを予測し、また治療のタイミングもよく考慮した上で、再治療を行うべきと私は考えています。


6.おさらいだが、、C型肝炎ウイルスの遺伝情報はRNAと呼ばれ、このRNAからC型肝炎ウイルスを形作るために必要なタンパク質が作られる。この時に作成されるタンパク質はとても大きく、その状態では機能を表しない。そこで、C型肝炎ウイルスとして作用できるように、タンパク質が機能できる形へと切断する必要がある。この時に切断を行う酵素をプロテアーゼと呼ぶ。その中でもC型肝炎由来のプロテアーゼ(NS3/4Aプロテアーゼ)が存在するため、このプロテアーゼを選択的に阻害すればC型肝炎ウイルスの増殖を抑えることができると考え、開発されたのがプロテアーゼ阻害剤。

しかしいったん、NS3/4プロテアーゼ阻害剤耐性ウィルスが出来てしまい、それが複数の薬剤に耐性を併せもつ多剤耐性になってしまうと、治療が難しくなるのは、わたしたち患者素人の目にも明らかだ。さらに、交差耐性といって、ある薬剤に対する耐性が、それと類似の薬剤に対する耐性として働く場合も、ある。

つまり、耐性に対して鈍感な態度で、次の新薬があるから、多剤耐性ウィルスをもつ患者も大丈夫などと、責任のある医師が言ってはいけない。上記の熊田座長代理の発言は、医療過誤の温床となる危険性が高い、と思えてならない。ご自分が難治性の一肝炎患者だったらどういう選択をしただろうか?と自答していただきたいものだ。たぶん慎重派に変節することだろう。



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

肝炎治療と乾癬の機序のこと

1.小学4年の長女は、お友だちのお誕生日会に朝から出て行った。初めてのお誕生会であり、8人くらいで、どうやらマクドナルドを食べるらしい。徐々に、親から友だちに移っていく。

2.以前、C型肝炎治療を行い著効SVRになった方の奥様から、あらためてコメントをいただいた。ありがたい。

1992年のインターフェロン単独療法、2008年ペグリバ療法を行うなか乾癬になり、SVR後の今も乾癬で悩まれているご様子だった。お仕事の関係で正座を余儀なくされることから下肢に乾癬が多いと。肝機能はいずれも30以下に回復されている。➡C型ウィルスが陰性化しても、乾癬は消えないという症例を提示してくださった。

3.実際に、インターフェロンと乾癬の関係をはっきりうかがえる方に出会うことはなかったが、それでも、わたしは因果関係があると思っている。その上で、あらためて思うのは、昨年シメプレビルとペグリバの三剤併用療法をやって良かった、と。やらなければ、乾癬はここまで回復していなかっただろう。

リバビリンはウイルスの核酸複製を妨害するらしいが同時に、免疫系に影響し、副作用の一つに乾癬があげられている。なのに乾癬が治癒し始めているのはなぜだろうと担当A医師は言っていた。毒をもって毒を制する、なんだですよ、こころで思った次第。

1991年と2003年に続き2014年にインターフェロンを三たび投与しながら、乾癬治癒を試行錯誤したのは有意義だったと見切っている。それは、花粉症を治すために花粉を体内に取り込む舌下免疫療法と似た機序が、インターフェロンと乾癬の関係にもあるのではないか?と、推測し、試行錯誤したのだ。

4.少し前にやったNHKスペシャルでアレルギーとTレグの話を以下に。

制御性T細胞、通称Tレグは、免疫の過剰な攻撃を抑え込む働きがある細胞。この細胞が注目されたのは、アーミッシュと呼ばれるヨーロッパからアメリカに移住した自給自足の生活を営む人々にアレルギーを持つ人がほとんどいないことからでした。小さい頃から家畜と触れ合うことがアレルギーの発症を抑えることにつながっていたと考えられました。家畜と触れ合うことでTレグが増えると考えられました。

Tレグは以前から知られている細胞で発見者は日本の大阪大学教授 坂口志文先生。Tレグが多ければ花粉などのアレルギー物質が入ってきたときの免疫細胞の過剰な攻撃を抑え込むことができるのでアレルギーになりにくいと考えられるといいます。Tレグは、体に問題のない花粉などの物質に対してのみ抑え込み、体に害を及ぼす病原菌に対しては抑え込む働きはしないといいます。

舌下免疫療法は、保険適用になりスギ花粉症の根本治療として注目されましたが改善されるのは7割程。残りの3割の人には長期間の治療にも関わらず効果がないといいます。効果がない人はTレグが増えないためと考えられました。体質的なものと考えられ、このような人にも効果が期待される治療法がいま注目浴びています。

それが花粉症治療米です。これは花粉のタンパク質の危険なアレルギー部分を最新技術で取り除いたお米。Tレグを安全に効率的に増やすことができるといいます。

現在臨床試験中で2ヶ月でTレグが増え花粉症を抑える効果が出ました。実用化になるのは5年後くらいを予定。これにより花粉症はかなり抑えられることが期待できるといいます。
今年はダニ舌下免疫療法も始まるとのこと。

他にも臨床研究段階で猫アレルギーを注射で治療する方法も行われているといいます。
Tレグによって将来的にはアレルギーを根治する可能性があるということでした。


4.つまり全くの素人考えだが、その骨子は乾癬にもいわば「乾癬Tレグ細胞」みたいなものがあり、これを腸内に醸成すれば乾癬は完治するという仮説にある。乾癬がアレルギーではないことはわかっているが、それに似た機序があるのではないか?

一番いいのは、乾癬治療米みたいなものができることなのだが無理だろう。でもアトピー治療米はできるかもしれない。



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

傍聴余話その2 泉並木委員の話

1.第14回肝炎治療戦略会議で、泉並木先生は次のテーマで発表された。
「ゲノタイプ2型に対するソホスブビル+リバビリンによる12週間の治療」

2.主な結論は3点。
①ゲノタイプ2型のC型肝炎は、その二剤併用療法を12週間投与で、完治(SVR12)は96.4%である。
②治療不成功はいずれもウィルスの再燃。但し、薬剤耐性は認められなかった。
③治療中止の患者はなく、副作用に耐えられ良好な認容性が確認できた。

3.ここからはゲノタイプ1型(1b)のわたしが、ハーボニーを投与した場合を想定して、気になることを以下に。
①ウィルス陰性化が、投与開始後2週目で94.7%、4週目で100%になっていたこと。
➡これはハーボニーの場合も同じような推移を示すのではないか。2週、4週で著効のメドが立つ。これは重要なメルクマールだ。

②(秀逸はここだ➡)C型肝炎ウィルスが増えるためには、ウィルスがつくる3種類のタンパク質が必要。図表で、ここから泉並木先生はわかりやすく色分けされている。そのタンパク質を
黄色マーカー NS3 「〜プレビル」
青色マーカー NS5A 「〜スビル」
桃色マーカー NS5B 「〜スブビル」
として仕分けしてある。この色分けが素人の自分には、ナルホドと、心憎いほどありがたく感じた。
ソホスブビルはNS5Bを阻害する。泉並木先生の話から、ソホスブビルの阻害の仕方が、ウィルスを欺くその方法がいかにも知的であり、狡猾なやり方に感嘆したのだ。インターフェロンを必要としない理由も、感覚的にわかった。会議を傍聴して最も良かった瞬間だった。これならば、自分も治ると。一昨年の9月、NHKの番組で知り、三好先生に紹介状を書いてもらい泉先生の診察を選択したのは正しかったとも思った。

ちなみに、わたしの場合、昨年投与したシメプレビルはNS3プロテアーゼ阻害剤であり、これで再燃したのだから、同じNS3プロテアーゼ阻害剤のアスナプレビルをふたたび投与していいわけがない。薬剤耐性は必至だ。

もし、シメプレビルの次にアスナプレビルの投与を誘導する医師がいるとしたら、それは刑法の「未必の故意」に近い。武蔵野赤十字病院担当A医師の、ハーボニー待ちの判断は正しかったのだ。期待のハーボニーは「レジパスビル(NS5A)とソホスブビル(NS5B)の配合剤」であり、NS3プロテアーゼ阻害剤ではない。

③ソホスブビルは、核酸型NS5Bポリメラーゼ阻害剤である。ウィルスRNA複製時に、チェーンターミネーター(偽りの核酸)としてRNAに取り込まれることで、RNA伸長を停止させる。

④その他、ソホスブビルは、
・ゲノタイプ1〜6に対して効果がある。
・薬剤耐性を生じにくい。
・1日1回経口投与、84回飲む。食前食後に影響されない。

4.その肝炎治療戦略会議が終わって、ぶら下がりの新聞記者たちに説明する対策室長が、にこやかに「96%はすごい治癒率です」「治療期間が24週から12週に短かくなった意味は大きい」「あとは飲み忘れをしない工夫することが重要になる」と。

5月末の現在、24週間の「ダクラタスビル(NS5A)アスナプレビル(NS3)の併用療法」をやる意味はなくなった。

9月よ、はやく来い!



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

肝炎治療戦略会議の傍聴余話

1.今朝、コーギーのモモの散歩をしていてヤクルトの女性タミヤさんと挨拶。ミルミルのことを伺い、来週から4週間28個を試すことにした。肝炎のお仲間akioさんが、Tレグや腸内フローラ、ミルミルのことを書かれていて、触発されたのだ。チープならばまず試す、見る前に飛べ!それがわが人生のやり方。その目的は乾癬を徹底的に改善させることにある。akioさんの言葉は、こうだ。

「山口さん、こんばんは~♪
そうそう、自己免疫疾患は腸から治すんですよ~!
Th17を抑え、Tregを活性化することが、腸の平安を保つために大切なんです。
2年前に「自己免疫疾患は腸から治す!」というブログ記事を書きました。 ご参考くださ~い! 」↖2年前に、これだけの情報を提供できているakioさんは、すごい人だと、つくづく感心した次第。

2.腸内フローラが正常かどうか、便を、安く調べてくれる検査機関は、まだないようだ。なので乾癬が完全になおったら、腸内フローラは正常になったと、見切ることにしよう。

3.おととい、NTT関東病院のF先生と話していて、なんとなく緊張した。先生のこころの視野の狭さを感じた。前はもう少しにこやかな感じがした、、からだ。激務がつみかさなり、また加齢による男の更年期かもしれない。

4.人間誰にも、、こころの視野は、あると思う。
かつて肝炎臨床の先駆けだった飯野四郎先生の診察を一度だけ、清河病院で受けたことがある。ジェネリック薬のことで地雷を踏んだ。先生はジェネリック嫌い、いやはや怒りっぽい先生だった。1年後、すい臓がんで亡くなられた。辛い体で、肝炎患者の診察をされていたわけで、こころの余裕はなかったに違いない。

5.先日の肝炎治療戦略会議は淡々と進んだが、背景には多くの患者の万感の思い、期待が会場を流れていることを、強く感じた。前にNHKで見た東京肝臓友の会の方も傍聴されていた。会議は何か挙手して採決するということはなく、反論がなければ決定となる。そこで第1回から座長を務める林先生のひと言ひと言が、重要になる。まさに、これからが正念場だ。この夏を無事乗り越えられ、こころの視野狭窄にならず、お元気な姿で第15回肝炎治療戦略会議に臨んていただきたい、、座長代理が座長を務めるようなアクシデントが起きないよう、こころの底から切に願う。

6.肝炎治療戦略会議の委員をみると、東京が熊田先生と泉先生だけで、あとは西日本の先生だな、という印象をもった。.会議前半の泉先生の話は秀逸だった。それは次回に。




にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

直腸がん予後の終了

昨夜の雷には驚いたが、コーギーのモモはよく寝ていた。朝、駄目かもと思っていたガジュマルがようやく芽吹きだしていて、ひとまずは安堵した。

1.昨日の午後、NTT関東病院に行き、大腸内視鏡およびCT検査の結果は、全く問題はないと告げられた。これで、ステージ3bと告知された直腸がんは、その手術予後の5年を無事に終えた。がん転移の心配は消え失せた。ありがたい。

2.5年前に手術を担当した大塚医師は関東病院を3月で辞められていた。なので一番最初に診察していただいたF先生と、C型肝炎治療のことなどを踏まえ、今後の方針を相談した。

3.その結果、こう決めた。
①大腸内視鏡の検査は、引き続き来年5月に田中暖樹医師に検査いただく。田中医師の検査が上手いことを伝えると「彼はあればっかりやっているからな」とF先生は言われた。

②検査前の採血で、HCVのPCR定量も検査する。

③そしてF先生はこう言われた。
「60歳を過ぎたこれからは、毎年1回、人間ドックをうけることを勧める。わたしもこの病院で受けている。今までの外科のCT検査では、見過ごす場合がある」と率直に言われた。

「満遍なく見てもらうならば、人間ドックがいい。基本的な検査にオプションを付けるというようなものだと結果的に高くなるから、最初からある程度の項目があるものを選んだ方がいい。頭部の検査とか、、」とも言われた。

納得できた。ただ今年は秋に、C型肝炎治療を始めるので、来年の秋に人間ドックをやることにする。

④この病院に私のデータをストックしておくメリットは、相互検索ができるし、将来に向けて大いにメリットはあるだろう。

⑤この病院の雰囲気が好きだし、人の動線が自然でいい。それに入院すれば、また不思議な体験もできるかもしれない。

4.F先生と話していて「見過ごす」「取りこぼす」はキーワードだな、、と思った。5年前、直腸がん手術を腹腔鏡手術にできないか、と申入れたときに、F先生は「直腸は奥まったところにあるから、リンパ郭清しずらくなり、取りこぼすこともありえる。たしかに腹腔鏡手術は脚光を浴びているが、ここはきちんと開腹手術で行きましょう」と説得された。今、腹腔鏡手術のトラブルを聞くにつけ、開腹手術で良かったと思った次第。手術のとき、肝臓も実査してくれたし、「肝臓はきれいです」と教えてくださった。感謝。

そういえば腹腔鏡手術を先駆けて盛んにやっていたのは虎ノ門病院だったな。肝炎治療のBMSとイメージが重なった。

5.5月8日の血液検査は
AST 33
ALT 49
γ-GTP 29
PLT血小板 14.6
白血球数 3.9

以上であり、肝機能はいずれも30以下が正常と分かっている現在、数値はあまりよくないと判断した。

6.5年の歳月は、私だけでなく、先生たちの様子も変えて行った。ブルックスブラザーズの、トラッドな装いのF先生も年をとられていた。相談できる主治医はもう、三好先生しかいない、けれど三好先生も東京に来られなくなったら、どうしよう、、困ったな。



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

修正、ハーボニーのスケジュール予想

1.このところ朝起きると、頭髪がパーマでもかけたようにフアフアしている。毛根が元に戻ったのかな。

2.ギリアド、ハーボニーは次のスケジュールになるのでは?当然、これは見込みだが、結果はそれほど違わないだろう。当分の間、たびたび修正する旨、お赦しください。
(確定)5月28日(木) 審議承認(薬事・食品衛生審議会 医薬品第二部会)非公開。そして同日?製造販売承認。

→その日から約2ヶ月のスパンといいたいが、残念ながら3ヶ月近くになるのでは?

(予想)8月26日 (水)薬価収載(中央社会保険医療協議会)その日と予想する根拠は、①中央社会保険医療協議会総会は健康保険適用の可否や薬価の妥当性を審議する。その中で薬価収載は年4回、2,5,8,11月に議題に上がる。残念!過去7月は議題に上がっていない。②8月総会は2010年から2014年まで、21日から27日までの水曜日に行っていた、の2点からだ。

→その日から1週間以内のスパン

(予想)8月31日 (月)医療費助成(肝炎対策戦略会議)その日と予想する根拠は、①ソホスブビルの場合、薬価収載が5月13日(水)で、5日後の5月18日(月)に第14回肝炎治療戦略会議が開かれた。②第8回から第14回まで会議は、月曜日3回と火曜日4回と週前半に開催している。③肝炎対策推進室長が「次は暑い時期が過ぎた頃になる」「薬価収載が決まったら速やかに戦略会議を開きます」と話されていた、の3点からだ。おそらく、薬価収載の中医協会議の日程が決まれば、厚労省は戦略会議の日程を決め、座長と委員のスケジュール調整に入ると見る。

→その日から2日以内

(予想)9月2日(水)通知…厚労省は各都道府県に通知。つまり9月2日を基準日に、ハーボニー治療の助成スタートになる!申請は9月2日の開始日に遡及できる。C型肝炎の薬剤市場においてBMSは終焉を迎え、ギリアドが席捲する。

本当に9月2日がスタート日になったとしたら、第二次世界大戦の終結の日であり、C型肝炎ウィルスの降伏日になるように思えるのだが、さてどうなるか、、

いずれにせよ以上が、ハーボニー製造販売承認から治療スタートまでのスケジュール予想だ。

3.佐賀新聞は、5月18日の肝炎対策戦略会議の結果を次のように、三大新聞よりくわしく報道している。さすが佐賀県!肝炎対策の意識が高いと感じる。

 厚生労働省は18日、C型肝炎の新しい飲み薬「ソバルディ」(一般名ソホスブビル)による治療を、医療費助成制度の対象とすることを決めた。1錠(1日分)約6万円で12週間服用するが、助成により患者の月額の自己負担は1万~2万円となる。
重い副作用を伴うことがある従来の注射薬が不要となり、治療期間の短縮と高い治療効果が期待されている。

 厚労省は、今月20日の治療から対象とし、月内にも患者からの申請を受け付ける各都道府県に通知を出す方針。開発した米製薬会社「ギリアド・サイエンシズ」は今月末までに発売予定としている。
 厚労省によると、C型肝炎ウイルスの感染者は推計190万~230万人とされる。ソバルディは、うち2~3割を占める「2型」と呼ばれる遺伝子型が対象で、慢性肝炎と初期の肝硬変の患者への効果が認められている。1日1錠を抗ウイルス薬リバビリンと併せて12週間服用する。日本の治験では96%で肝炎ウイルスが除去されたという。

 ただ非常に高額で、12週間の治療では併用薬も含めると約550万円。従来のインターフェロンなどによる治療での薬価より300万円以上高い。今回の助成決定に、患者からは安堵(あんど)の声が出ている。
 インターフェロン治療は約半年間かかる上、発熱やうつなどの副作用があるため治療を続けられなくなる人も多かったが、飲み薬のソバルディを使った治療であれば、仕事を休まずに治すことも可能とされる。一方で、添付文書には貧血や頭痛、倦怠(けんたい)感などの副作用が記載されている。


4.次の第15回肝炎対策戦略会議は、私たちジェノタイプ1b患者にとっては、歴史的な会議になると思っている。是非、傍聴したい。それまでに第1回からの議事録をよく読みこんでおこうと思う。座長をはじめ委員の方々の努力を真摯に感じとりたいからだ。



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

第14回肝炎治療戦略会議

1.昨日15時から航空会館201会議室で行われた肝炎治療戦略会議を傍聴した。会議は正味50分だった。淡々と検討がなされ、白熱の議論はなかったが、さまざまなことを感じとることができ、とても有意義な会議だった。

2.出席委員は、泉並木、岡上武、金子周一、坪内博仁、⭕林紀夫(座長)道永麻里、八橋弘、脇田隆宇。
欠席委員は、🔺熊田博光(座長代理)。敬称略

3.検討事項は2つ
⑴ジェノダイプ2のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変に対する「ソホスブル及びリバビリン併用療法」が保険適用となるため、肝炎治療特別促進事業における対応方針を検討する。

⑵「ダクラタスビル及びアスナプレビル」や「ソホスブビル及びリバビリン併用療法」の、インターフェロンフリー治療不成功後のインターフェロン治療に対する取扱いを検討する。

4.検討の結果、対応方針は次の通りに決まった。
①ジェノダイプ2のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変に対する「ソホスブル及びリバビリン併用療法」を、肝炎治療特別促進事業における医療費助成の対象とする。

②対象患者は、ジェノダイプ2のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変で、肝がんの合併のないものとする。

(その対象患者は、19万人から20万人を想定している、ようだ。ぶら下がりの話から出た患者数)

③「ソホスブビル及びリバビリン併用療法」の助成対象となる治療期間は12週間とし、副作用による休薬等、本人に帰責性のない事由による治療休止期間がある場合でも、助成期間の延長は行わない。

④インターフェロンフリー治療に対する助成の申請にあたっては、原則として日本肝臓学会肝臓専門医が「肝炎治療受給者証の交付申請に係る診断書」を作成する。ただし、自治体の実情に応じて、各都道府県が適当と定める医師が作成してもよいことにする。

⑤インターフェロンフリー治療に対する助成回数は1回とする。

⑥インターフェロンフリー治療で不成功となった場合、以後のインターフェロン治療について助成の対象とする。ただし、インターフェロンフリー治療不成功後の治療に対する助成の申請にあたっては、原則として日本肝臓学会肝臓専門医が「肝炎治療受給者証の交付申請に係る診断書」を作成する。ただし、自治体の実情に応じて、各都道府県が適当と定める医師が作成してもよいことにする。

⑦上記④ ⑥は、ジェノダイプ1型も含む、拘束する。(資料に記載なし、座長の確認による決定。後日議事録を要確認)

5.林座長が、今後の新薬の登場を踏まえ、次回の戦略会議のスケジュールを打診されところ、鈴木室長はやんわりと「暑い時期が過ぎた頃」に次回戦略会議を行うと、答えられた。

以上が戦略会議で決まったことだ。

ここからは私見。
6.今まとめていて、「ハーボニーが始まった場合、ダクラタスビル/アスナプレビルで不成功だった人たちはハーボニーの治療を助成できなくなる」ということか?上記⑤の「インターフェロンフリー治療に対する助成回数は1回とする 」を厳格に受け止めると、その場合、助成対象からはずされて、選択肢がなくなる。
➡追記、上記は間違え。⑥で、「以後のインターフェロンフリー」は助成する旨、書いてあったのだ。見過ごしてしまい、ゴメンなさい。

7.熊田座長代理が欠席したことによる機会損失は、計り知れない。彼が推進したダクラタスビル/アスナプレビルで薬剤耐性が出ている患者さんが、確実に複数いるわけだから、不成功症例について対策を検討すべきではないか。PDCA、何事も現状のCheck、ダメ出しと反省の機会をもたないと、正しいリスク対策が出来ていることにならない。多剤耐性の薬害は拡大するだけだろう。

8.助成金の金額などは、全く議論にならなかった。会議終了後、肝炎対策推進室長がぶら下がりの記者たちに、「1万円の自己負担を3ヶ月していただく」旨、話されていたので、助成金の自己負担金額は従前通りと、判断した。

9.会議の前半は、泉委員による「ジェノダイプ2型に対するソホスブビル+リバビリンによる12週間の治療」と題して報告があった。驚くべき成果だ。その記事は次回に。

10.やはり、、林座長がキーパーソンだなと、あらためてわかった。座長の心の中でカチっと、ハーボニーのスイッチは入っているな、と感じとった。

あらかじめシナリオは出来ていると分かっていても、熊田座長代理と泉委員の議論を聴いてみたかったな。

新聞記者がいなくなった後に、鈴木室長の名刺をいただいた際、その欠席のことを尋ねた。すると、室長は「熊田先生のご都合を配慮してスケジュールをたてましたが、相当お忙しいようで、、」と応えてくださった。
けれど予言しておこう、歴史的な会議になるであろう次の第15回肝炎対策戦略会議も座長代理は欠席する、、と。



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

乾癬の現状

1.きのうは15時すぎから、パドルテニスを90分ほどやる。長女は石神井公園の照姫祭りに行き、わたし一人の参加。これが結構疲れる。3回ストロークが続くと、ボールがちらつきだす。老眼がすすみ、それと動態視力が落ちているせいだ。試合になるとさらに焦点がゆらぐ。還暦を自覚しないと。長女が行かない日は、わたしも行くのをやめようかな、

2.乾癬の状態は、ふたたび赤みが増え出している。白血球がもとの数値に戻っているからだろう。あさって5月8日の血液データが手に入るので、わかったら追記する。かゆみも、背中を中心に出てくる。けれど、1年前とは異なり、気にしなくなってきている。わたしの乾癬は自己免疫疾患だと認識し、そんな攻撃は無意味だと対話を成立させたいと思う。60兆細胞の司令塔と対話し、理解を得たい。

宮本輝「本をつんだ小舟」を読む

1.先日、コーギーのモモと朝の散歩していて、ゴミ出しに文庫が10冊ほど束ねられていた。火曜日は小遣い稼ぎ?の中年が自転車に乗ってゴミの中からめぼしいものをさらっていく。そんな真似はしたくないが、、文庫のなかに村上春樹と宮本輝が眼についた。村上春樹は要らないが、宮本輝はほっておけないので取り出すと「本をつんだ小舟」でまだ、読んでいなかった。

2.宮本輝さんのサイトも、半年近く見ていない。「本をつんだ小舟」を読了したら、また書き込むことにしよう。

3.「本をつんだ小舟」で取り上げる本の中で印象深いのは次の 冊。
・コンラッド「青春」……どうしようもない無常観の周りに、うっすらと常住観が見え隠れしている。P19

・上林暁「野」……誰でも文章を書くことができる。だが、それが精神の写し絵となるか、単なるなんでもない文章となるかの境い目が、どこから生じるのか、、。わたしにはなんとなくわかりかけてきた。そんなとき、妻が自転車に乗ってやって来た。妻は、公園にいる私に気づかぬまま、スーパーマーケットへの道へと去って行った。その、自転車をこいでいる妻の顔は、決して私に見せたことのない顔であった。P27

・ファーブル「昆虫記」
・水上勉「飢餓海峡」
・「山頭火句集」
・大岡昇平「野火」

この記事は保留にする。

48歳のいとこが男の子を産んでいた

1.ようやくのどの痛みは和らいだが、痰はまだ出る。どうやらこの風邪は家内からもらったようだ。

2.もうすぐ生後5ヶ月になる次女は、驚くほどよく笑う。9歳の長女の赤ん坊のころと良く似ていて、もし並ばせることができたなら、二卵性双生児と見まがうことだろう。目が違うだけで、態度やしぐさは、ほとんど同じなのだ。全く親バカだが、長女と同じように、可愛く育っているのが嬉しい。

3.ずっと前から、スキル性胃がんの末期の、ツチノウツワさんのブログ「人生の午後」をフォローしている。今まで様々な、末期がんの方のブログを読んできたが、この方が書かれるブログは、限りなく静謐だ。透明感がある。

直近のブログでは、一人4日間の湯治から戻られたようで、お元気そうなのだ。理想的なグライダー飛行であり、自分に、このような日々をおくれるだろうか、、と思っている。

4.乾癬の記事に、ひろさんという方からコメントをいただいた。不思議と乾癬の方とやり取りすると、とても嬉しい気分になる。自分の治療方法やその経過を語りたくなる。乾癬が、果たして病気なのか、そうではなく身体の出来事?みたいな思いがあるせいかもしれない。その出来事は、皮膚科専門医には、なかなか理解できないという現実があり、そういった鬱屈した気分が、コメントのやり取りで払拭される。

ちなみに、C型肝炎は多くの優れた医師がインフォームドコンセントしてくれるから乾癬のようなジレンマは生じない。それに、C型肝炎は、ハーボニーという経口二剤の登場で、もう出口が見えて来ているし。

5.そこでわが乾癬の定点観測を、、と思ったが、、
今しがた、姉から連絡が入り、48歳になるいとこの女性が、昨年1月に男の子を出産したらしい。姉が実際に見たので、たしかだ。還暦で次女が産まれた自分もさることながら、これにはクラクラした。いったいどういうこと?細かいことはわからないが、人生はさまざまなことが起きるもんだ、、



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

小林秀雄が語る柳田國男の「山の人生」

1.小林秀雄の講演CDを聴いて、心に残る柳田國男の「山の人生」の話を以下に掲げたい。

柳田さんの話になったので、もう一つお話ししましょう。柳田さんに「山の人生」という本があります。山の中に生活する人の、いろいろな不思議な経験を書いている。その冒頭に、或る囚人の話が書かれている。それを読んでみます。

「今では記憶して居る者が、私の外には一人もあるまい。三十年あまり前、世間のひどく不景気であった年に、西美濃の山の中で炭を焼く五十ばかりの男が、子供を二人まで、鉞(まさかり)で斫(き)り殺したことがあった。

 女房はとくに死んで、あとには十三になる男の子が一人あった。そこへどうした事情であったか、同じ歳くらいの小娘を貰って来て、山の炭焼小屋で一緒に育てて居た。

其子たちの名前はもう私も忘れてしまった。何としても炭は売れず、何度里へ降りても、いつも一合の米も手に入らなかった。最後の日にも空手で戻って来て、飢えきって居る小さい者の顔を見るのがつらさに、すっと小屋の奥へ入って昼寝をしてしまった。

 眠がさめて見ると、小屋の口一ばいに夕日がさして居た。秋の未の事であったと謂う。二人の子供がその日当りの処にしゃがんで、頻(しき)りに何かして居るので、傍へ行って見たら一生懸命に仕事に使う大きな斧(おの)を磨いて居た。阿爺(おとう)、此(おれ)でわしたちを殺して呉れと謂ったそうである。

そうして入口の材木を枕にして、二人ながら仰向けに寝たそうである。それを見るとくらくらとして、前後の考も無く二人の首を打落してしまった。それで自分は死ぬことが出来なくて、やがて捕えられて牢に入れられた。

この親爺おやじがもう六十近くなってから、特赦を受けて世の中へ出てきたのである。そうしてそれからどうなったか、すぐにまた分らなくなってしまった。

私は仔細しさいあってただ一度、この一件書類を読んで見たことがあるが、今はすでにあの偉大なる人間苦の記録も、どこかの長持ながもちの底で蝕むしばみ朽ちつつあるであろう。」

 
「山の人生」は大正十四年に書かれているが、その当時の思い出が「故郷七十年」の中でも語られている。

明治三十五年から十余年間、柳田さんは法制局参事官の職にあって、囚人の特赦に関する事務を扱っていたが、この炭焼きの話は、扱った犯罪資料から得たもので、これほど心を動かされたものはなかったと言っている。「山に埋もれたる人生」を語ろうとして、計らずも、この話、彼に言わせれば、「偉大なる人間苦の記録」が思い出されたというわけだったのです。


2.大正14年は1925年であり、そこから30年前となると1895年頃の出来事であり、その被告人は事件当時50歳ばかりだったから10年ほど刑に服し、60歳くらいで、特赦により出所したとことになる。慟哭の殺人罪。さぞかし、その刑事裁判は多くの人々の涙が流れたことだろう。出所時の年齢は、今のわたしの年齢と同じ。その後、男はどうしたのだろう。山に帰り、長命をとげたのではないか?と想像している。

3.「山の人生」の「人生」に、わたしは目がいく。フランクルの「夜と霧」を読んでいて、、人生は一神教の「神」ほどではないにせよ、意味深い主語だとわかったからだ。たとえば、フランクルはこう言った

「終局において、人は人生の意味は何であるかを問うべきではない。むしろ自分が人生に問われていると理解すべきである。一言で言えば、すべての人は人生に問われているのだ。自分の人生の責任を引き受けることによってしか、その問いかけに答えることはできない」



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

そろそろ潮時

1.ここにきて、中古のワンルームMの仲介業者からの問い合わせが2件続いている。これまでは、登記情報から追跡したのだろう郵便物で、引き合いはきていただけだった。が、ここに来て、直接携帯に連絡が来る。どうやら、物件の持ち主名簿が出回っているようだ。そうした仲介業者は、宅建業登録5年以内、代表者は大手のデベロッパーをやめて、始め出している。

2.名簿は、名前、住所、所有物件、連絡先が出ているようだ。しかも、何種類かが出回っていることが、わかった。融資先から流れるのだろうか、不明。名簿をいくらで買うかわからないが、相当な値段だろう。
そうするだけの価値があるってことなのか?2万円台の株高に連動して、物件の売買が盛んになっているのかもしれない。

買い手は、日本人に限らない。台湾の人とか、外国人も少なくない。

3.ある人が「ワンルームMなんて、空中に浮かぶ石ころを買うようなもの」と評していたが、収益還元法とかなんだかんだ考えて、抵抗をこころみたが、やはり、その言葉は当たっている気がして、忘れることができない。地震がおきる度に、その言葉が、一層強く思い浮かんでくる。

4.肝炎治療のめどがつきそうなこんにち、その売却は潮時なのかもしれない。肝炎と不動産と、全然関係ないようでも、わたしの中では、動機の部分で、密接につながっている。

東京オリンピックに向け、ふたたび、バブルが始まり出しているのかもしれない。

しかし、これからは「じゅうぶん豊かで、貧しい社会」がいいし、柳田國男の「山の人生」を剽窃して、、
「街の人生」を旨としよう。なんのこっちゃ、、

以上、独り言、、

5.昨日、5月18日の第14回肝炎治療戦略会議の傍聴を申し込んだが、本日夕方、傍聴証がfaxされてきた。どういう会話がなされるのか、しっかり聴き、みなさんに報告したいと思う。



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

1bとハーボニのスケジュール

1.肝炎のお仲間のブログは、そのコメントに、深くうなずくことが多い。今般、以下にサニーサイドさんのコメントを転載したい。了解をとらなくても、きっと、おゆるしいただけるだろう、、

akioさん、詳しくご説明いただきましてありがとうございます。
この薬を待ち望んでいる患者さんはスケジュールをたてられますね、
Ⅱ型の方はいよいよ今月末、Ⅰ-Bの方は8月末には治療開始できそうですね、
ということは
Ⅱ型の人は8末には投薬終了、来年2月末にSVR
Ⅰ-Bの人は11末には投薬終了、来年5月末にSVR
希望が膨らむことでしょう。


以上、なんて素晴らしい見通しだろう。

2.そのスケジュールだとして、8月のできるだけ早い時期に開始したい場合、残る問題は、助成を申請する上で、当該書類をできるだけ早く入手できるかどうか、である。果たして、その書式がいつ自治体に届くのだろうか?自治体の窓口の人たちの意識は低いだろうから、あらかじめ8月頃から、確認、プッシュしておく必要があるだろう。

3.とここまで書いて、しばらく時間が空き、気づいた。Ⅱ型の方が先に実施されるから、その申請用紙は、1bの場合にも、踏襲されるのではないか?上記のスケジュール通りならば、5月末には、その用紙が入手できるだろうし、それを見た上で、今後の段取りを考えることにしたい。

4.わたしの場合、今月末に、武蔵野赤十字病院に行き、新しい担当医の診察を受ける。従前のA医師は4月から他の赤十字病院に行かれただろう。そこで、ハーボニを話題にして、見通しや入院の可否などを聞き、次回は診断書の書面を持ってうかがえる時期にしたいと告げるつもりだ。ムダな通院は遠慮したい。こちらの意図が読み取れる医師だといいのだが、、きのうのNTT病院で対話した医師みたいだと、困るな、、



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

CT検査の造影剤

1.午後、NTT関東病院でCT検査をしたが、その際、問診表に、去年11月武蔵野赤十字病院でCT検査をした際に発疹が出たことを書きこんだところ、造影剤の投与を拒まれてしまった。薬剤アレルギーを想定したようだ。

2.そう告げてきたのが、医師に成り立ての若い女医さんで、慌てて、私と確認のやりとりをし、奥に引っ込んでは戻ってくる、その繰り返しで20分以上費やす。動揺がうかがえ、対応の弱さにやや呆れた。何もそんな大仰にとらえなくてもいいじゃないの、と沈黙して、造影剤なしで応じるのをためらった。画像分析は基本目視だろうから、造影剤を使わないと解像度が下がり、不鮮明な部位が出てきて、前回のCTの画像と比較できないのでないか、と懸念を示したのだ。

3.すると、その上の医師が現れ、落ち着いた口調で、自分たちが分析するから大丈夫だという。なんかトラブルでもあったのかな?と思いつつ、判断にしたがった。こりゃ、病院が若い医師を育てるのも大変だな。

4.家に戻り、看護師の家内にその出来事を話すと、「それは医師の判断が正しい」と言われてしまった。ああ、そうですかね、、どうやらわたしが、造影剤の副作用を甘くみていた、、ことで終了〜!

5.迂闊だった、、武蔵野赤十字病院の造影剤の薬品名を聞いておけば良かった。違う薬品ならば、投与してくれたかもしれない。今月武蔵野赤十字病院に行くので、尋ねてみようと思う。ちなみにNTTが用意していた造影剤は、イオパビヨン?とか言っていた。

みなさんも、造影剤で副作用が出たなら、その薬品名を聞いてメモされることをオススメする。

6.今日は、電動アシストのない自転車で行った。明治通りを使い、片道90分かかった。



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

ブッダの幸福論

1.中村元さんの現代語訳「ブッダの言葉」の中で、幸福について語れたもの。深く同意するところを赤字にする。

259 諸々の愚者に親しまないで、諸々の賢者に親しみ、尊敬すべき人々を尊敬すること、──これがこよなき幸せである。

260 適当な場所に住み、あらかじめ功徳を積んでいて、みずからは正しい誓願を起こしていること、──これがこよなき幸せである。

261 深い学識あり、技術を身につけ、身をつつしむことをよく学び、ことばがみごとであること、──これがこよなき幸せである。

262 父母につかえること、妻子を愛し護ること、仕事に秩序あり混乱せぬこと、──これがこよなき幸せである。

263 施与と、理法にかなった行いと、親族を愛し護ることと、非難を受けない行為、──これがこよなき幸せである。

264 悪をやめ、悪を離れ、飲酒をつつしみ、徳行をゆるがせにしないこと、──これがこよなき幸せである。

265 尊敬と謙遜と満足と感謝と(適当な)時に教えを聞くこと、──これがこよなき幸せである。

266 耐え忍ぶこと、ことばのやさしいこと、諸々の(道の人)に会うこと、適当な時に理法について聞くこと──これがこよなき幸せである。

267 修養と、清らかな行いと、聖なる真理を見ること、安らぎ(ニルヴァーナ)を体得すること、──これがこよなき幸せである。

268 世俗のことがらに触れても、その人の心が動揺せず、憂いなく、汚れを離れ、安穏であること、──これがこよなき幸せである。

269 これらのことを行うならば、いかなることに関しても敗れることがない。あらゆることについて幸福に達する。──これがこよなき幸せである。



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

中村元さん話を聴く

.

1.2015/02/06 にYouTube上に載った「ブッダの言葉」中村元の講義を以下の通り、そのまま転載する。

簡単素朴な言い方で、人として歩むべき道を説いた「ブッダの言葉」。インド哲学の第一人者が読み解くその言葉は、時代を超えて人の胸に迫るものがある。人生の指針ともなる貴重な講演。1991年 8月収録
1.最初期の仏教とは?
2.最古の経典スッタニパータ
3.願わしい心境「慈悲喜捨」
4.老死に通じる「知足の説」
5.三昧―心の安定が大切
6.ブッダの幸福論
7.神々が歓喜したブッダの誕生
8.予言されたブッダの将来
9.近親の死に打ちひしがれるな
10.ブッダが説く人生の指針
11.懐旧か新奇か
12.「最上の人」とは?
13.最終章「彼岸に至る道」の物語
14.バラモンとの対話
15.「生」と「老い」の理
16.現代人へのメッセージ


2.このところ、上記の中村元さんのYouTubeに載っている仏教の講義を聴いている。スッタニパータの注釈は、わかりやすい言葉で、親しみやすい。スッタニパータは一部しか日本に伝わっていない。したがって鎌倉時代の法然、親鸞、栄西、道元そして日蓮ほかの宗祖たちは、スッタニパータを読んでいなかった。それにしても、サンスクリット語やパーリ語の原典と漢訳されたお経とでは、読んだ印象が、かけ離れているのだろう。原典は、ブッダの目線がフラットだし、宗教というより哲学、なかでもセネカやエピクテトスのストア哲学に近い感じがする。仏教は漢語化によって、大した意味もなくやたら難解になってしまったのではないか?

3.今朝、激しいノドの痛み。やはりこの3日間は風邪だった。外は風が冷たい。

4.そうして、おととい熱で苦しむ中、電話をとった。わたしが持っている杉並区の青梅街道沿いのワンルームMを売らないかという打診だった。いつもならすぐ電話を切ってしまうところだが、見込み価格を言ってもらいたいと応対することにした。つまびらかにはできないが、この物件は、購入直後に、してやられた感があって、不快な気分が払拭できなかった。逆縁の物件。



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

ベンケーシー

1,快晴は心地よい。今朝の体温は36.1になって一安心した。
パジャマは汗でぐっしょり、、

2.1960年代のテレビは盛んに米国のドラマを放送していた。その中の一つに「ベンケーシー」があった。先日、ベンケーシーの声、滝田祐介さんが、がんで亡くなった。84歳。


3.中年以降には、このドラマは懐かしい。そういえば、2010年5月25日午前8時頃、直腸がん手術のために手術室に向かう移動用ベッドに仰向けになって、動く天井を見つめて「これってベンケーシーだな、それ、わかる?」と看護師さんにたずねても、知りませんと、にべももない返事。無理もない、時代が違う。
「そして無限」は、ずっと印象に残る。

6月19日追記、寺崎央「癌一髪」(マガジンハウス2012.03)に、私と似たような感慨にひたる話が出ていて、無性に嬉しかった。自分一人ではなかった!P56にこうある。
「おおっ、これは『ベンケーシー』だな」
ストレッチャーに乗せられ治療室へ向かうエレベーターの中で、花咲ヒロシは運んでくれている二十代のナースステーションの助手に話しかけた。
「なんですか?それ。弁慶医師?」
「いや、ドクター弁慶でもなければケーシー高峰でもない。ベンケーシー」
「知りませ~ん」
「60年代後半のアメリカのテレビ映画」
「なおさら知りませんよ〜、そんなの」
「脳腫瘍手術の名医ベンケーシーは自らも脳腫瘍を患いながら、その苦しみに耐えつつ、数多くの脳腫瘍手術をこなしていくって話。その連続ドラマのタイトルバックがストレッチャーで運ばれる患者目線でさ、病院の廊下の天井が流れていくの。まさにこれ、『ベンケーシー』だなあ」


いや〜、そうだったんだ、、
ベンケーシーも脳腫瘍に侵されていたことなんて、すっかり忘れていた。



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

発熱した

1.今朝は、37.4あった。6時間後の今、37.8になった。15時の今、38.2もある。インフレエンザか、年初来の発熱だ。原因不明。少し喉が痛んだが、龍角散で楽になった。病院を自転車で往来したのが、いけなかったか?

2.もしかすると、大腸内視鏡検査で腸内細菌がダメージを受けて発熱したのかもしれない。検査後の食事の取り方も、大事なのかもしれない。もっとも、過去4年間は、このような発熱はなかったのだが。

追記、振り返ると、この日は、帰りに生ビールを少し飲んだが、これがいけなかったかもしれない。腸内が洗浄さり、腸内細菌が減少し、免疫力が下がったのではないか、と。

ともあれ、この発熱は、6月に三剤治療を開始して38°台の発熱を出して以来の高熱だった。





にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

5年目の大腸内視鏡検査

1.強い陽射しのなか、古い電動アシスト自転車で1時間10分かけて五反田のNTT関東病院に行った。2010年5月25日に直腸がん手術をやり、満5周年になる。

2.この病院の内視鏡検査はすこぶる上手い。5年前に検査をしていただいたのは、オオハタ医師で、全く痛みがなかった。「これは進行性であり、内視鏡で切除できるレベルではない。」と淡々とわたしと家内に説明された。
それを聞いて、なぜか、わたしはハイになってしまい、(やっぱし来たか)と笑みまで浮かべていた。後で、オオハタ医師は看護師の家内に「この人は大丈夫か?」とたずねたらしい、そう聞かされた。

直腸がんという人生の壁に、身震いしていたのは、確かだ。ドストエフスキーの「罪と罰」に悲惨な不幸を前に笑い出す女性が出てくるが、それって、まさにこれだな、と思ったのはよく覚えている。人間は、重大局面でハイになる場合もあるのだ。もしかすると、この笑いは、自分の死の間際にも、再び立ち上がってくる気がする。

そして正攻法で、開腹手術で行こうで腹を据えた。腹腔鏡手術では取り残しがあるかも、と。ヤバいところはとるという外科医の判断に、深く同意したのは忘れない。

3.オオハタ医師は内視鏡の部長に昇格していた。他の病院との差別化戦略が実力主義であることに、リスペクト。勝手な印象だが、オオハタ医師は手塚治虫の漫画に出ていそうな悪い科学者の風貌をされている、失礼な印象をご容赦ください。

4.しかし、わたしの術後の内視鏡担当医は、オオハタ医師ではなく、術後の5年間ずっと田中暖樹医師だ。この医師もまたまた上手い。過去4年間一度も鎮静剤をうったりしないのだ。今回も、肛門から小腸の出口まで、3分で到達した。

5.田中暖樹医師とは、こんなやり取りをした。
・大腸内にポリープやがん細胞はない。
症例としては、切除した付近に新たながん細胞が出来ていたり、離れた部位できることがたくさんあると言われた。血管もくっきりと出ていて、大腸の状態はいい。

・検査前に飲んだ下剤によって腸内細菌がなくなったりはしない。

・大腸に良いことは、「よく噛んで食べる」「早食いはしない」「よく運動する」ことだ。

・わたしの大腸は比較的長い。また、S字結腸のところと、横行結腸から上行結腸のところががよじれているから、加齢とともにイレウス、腸閉塞になりやすいから要注意。

・運動は、できるだ長時間早歩きすること、それを続けることである。走ることによる医学上の意義は何もない。膝を痛めるだけだ。

以上。そこで、3月に青梅街道を43km歩いた話をした。23kmあたり、術後以来初めてといえる太く長い排泄物が出た話をして、ウォーキングハイを超える快感だったと告げた。すると、田中暖樹医師は「それこそが大腸に良い運動なのです。下向結腸の中身がごそっと出たのでしょう」と言われた。

5年目の内視鏡検査は、納得のいくインフォームドコンセントだった。



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

直腸がん術後5年になった

1.今月で直腸がん術後5年になった。明日は大腸内視鏡検査があるが、不安はないが、油断しないで臨む。
今夜夕食をとったら明日の15時まで断食?になる。

2.検査前に、血液検査があるが、どのくらい白血球が回復しているかが気になる。回復すればしたで、乾癬が悪化すると見ている。こういう会話ができる皮膚科医に出会いたいものだが、まずいない。

3.小学4年の長女は、連休中に、パドルテニスを始め、3日目からフォアハンドを両手打ちにするように変えてから精度が上がった。すっかり虜になり出した。受け入れてくれた鷺宮高校の同期に感謝。おまけに長女は、同期から短距離走の走り方を教わることができ、、喜びに満ちた表情を浮かべていた。書道とパドルテニスという文武両道を究めさせるという目論見は、ひとまず足がかりができたかな?

4.昨日は、上野動物園に家族4人で行った。次女は初の動物園だった。サイとキリン、そしてフラミンゴをにこりともせず、じっと見つめていた。めったに動かないハシビロコウが軽く飛ぶところを見れたのは、新鮮だった。
昼、食事したテーブルの隣に、40台の夫婦が2歳くらいの可愛らしい女児と食事をしていた。私たちの次女の微笑みを眺めて、ご夫婦も一緒に微笑まれた。私たち夫婦の年齢を推測していたかもしれない。



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

人間というキーワード

1.きのうからリチャードドーキンス「神は妄想である」(早川書房)を眺めるように読んでいる。
キリスト教を中心に宗教を、何もそこまで容赦なく攻めなくてもいいじゃないの?と感じつつ。ドーキンスの眼には、見えている現実に対してかなりの憤りがあるのだろう。原書には、各国のキリスト教から無神論者になるための救済センター?まで掲載されている、というのだから。

2.同時に、中村元訳「ブッダ最後の旅」(岩波文庫)を読んでいる。人として、ブッダの最後の言動は美しい、とあらためて確認できた。涅槃経などと、漢訳により後代のブッダを祭り上げる言辞を払拭して、サンスクリット語の原典から現代語に訳された文章を読むと、最期のブッダの息づかいが伝わってくる。初めて「ソクラテスの弁明」を読んだときもギリシャの法廷にいるかのような、時空を超えて、「今まさにここに」という感覚になる、そういう文章なのだ。現代人がサンスクリット語を学ぶ意義は大きい。あらためて仏教は、キリスト教やイスラム教といった「神の宗教」ではなく、「人間の宗教」と分かってくるからだ。

3.今朝は、植木雅俊著「仏教学者中村元」を読了した。何年か前に「舟を編む」がベストセラーになり、映画化もされたが、それをしのぐ人間のドラマが東方学院にはあるんだな、と感じた。中村元さんも、たぶん武蔵野赤十字病院に入院されておられたようで、なぜか嬉しい。それにしても中村元さんの笑顔は、もっとも美しい日本人の笑顔ではないか、ネットの動画を見ていて、そう感じた。かつて田中美知太郎さんの講義を一度だけ、母と一緒に聴いたことがあるが、中村元さんの講義も、一度だけでもいいから、講義を聴いて見たかった、同時代を生きてきたのに残念だ。植木雅俊さんが紹介された中で、中村元さんの以下の言葉が、もっとも響いた。

「西洋近代思想の一つの特徴的な主張は
人間の平等ということである。

しかし、西洋におけるその主張が、
人間はすべて神の前に平等であるというのに対して、

インドのそれは、
人間はその究極の本性においては
神そのものであるという見解に基づいている。」

「西洋においては絶対者としての神は
人間から断絶しているが、

仏教においては絶対者(=仏)は人間の内に存し、

いな、人間そのものなのである」
と。

優しい現代語でここまで言い切る人文学者、比較思想家を、わたしは知らない。それと、ちょうど5年前、大腸がんの予後で痛感した「60兆細胞の司令塔」という表現は、中村元さんの言われた「人間の究極の本性」と同じだと思っている。

4.多摩霊園には、中村元・洛子さん夫妻、辻邦生・佐保子さん夫妻、森有正さんのお墓があるとわかった。



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

理想は多剤投与

1.午前中に三好先生の診察。乾癬の塗り薬がなくなるころを見計らい、二週間前に予約したのだ。

2.あらためて熊田先生の言動を三好先生に確認した。
やはり熊田先生は、「薬剤耐性はしばらくすれば消える」と発言されていた、と確認できた。なんと安易な!
薬剤耐性に対する泉並木先生の認識とは、真逆である。

ならば納得できる先生のもとに行けばいい、と熊田さんは切り返すらしいが、情報の非対称性がたちはだかり、患者にしてみれば、どの先生のもとに行ったらいいか、見出すまでに右往左往のが実情。

わたしの場合は、NHKテレビに泉先生が出ておられて、遺伝子検査の必要性とテーラーメード医療を標榜されていたので、この先生はいいかもと直観し、三好先生に紹介状を書いてもらったわけで、ことと次第では虎ノ門病院に行っていたかもしれない。ありがとうNHK

3.多剤耐性の問題解決の理想は、と三好先生はおもしろいことを言われた。それは、、インターフェロンフリーの経口薬である「ダグラタスビル+アスナプレビル」と併せて「ハーボニ」も投与すれば多剤耐性の問題はなくなる、と。究極の多剤投与だな、それは。まず現実味はない。

4.先日、首相官邸の屋上にドローンが飛来していた事件があったが、もし20年前にドローンがあったら、と想像しぞっとした。サリン事件を起こした犯罪者たちは、ドローンを複数機、東京の上空に飛ばしたに違いない。



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村

乳がん治療の薬剤耐性と川西ブログ

1.4月29日、熊本大学 発生医学研究所(中尾 光善所長)は、高速シーケンサーの解析を用いて、ヒトの乳がん細胞のホルモン療法耐性化の機序を初めて解明した。

乳がんの大半は女性ホルモンをがん細胞内に取り込んで増殖する。薬の投与でホルモンを抑制する治療法があるが、長期間の投与で耐性ができる流れを解明した。乳がんのホルモン治療後、再発過程において、薬剤が効きにくくなる耐性が生まれる背景には、がん細胞を増殖させる遺伝子「ESR1遺伝子」が強く活性化し、少量の女性ホルモンにおいても、がん細胞が増殖する機序がある。そして、その増殖させる分子の存在を、研究所は突き止めたわけだ。
それは、薬剤耐性ができ、効きにくくなる状態となったがん細胞のESR1遺伝子の近くには「非コードRNA」という分子が多く集まり、遺伝子を活性化させていた、という突き止めであり、それが新発見となる。

また、果物にも含まれるポリフェノールの一種「レスベラトロール」を投与すると、遺伝子と分子の働きを抑制し、がん細胞の増殖が止まることもわかった。

2.さしづめ、日頃、私たち(稀に男も発症する)にできる乳がん予防は、少量の赤ワインを飲み、体内にレスベラトロールを入れることだろう。

3.「長期間のホルモン治療で耐性ができる」というこは、私たちのC型肝炎治療にも、参考となる。現行のインターフェロンフリーの経口薬「ダグラタスビル+アスナプレビル」も、薬剤耐性の可能性があるわけで、この5月以降は、絶対、その治療は始めてはなりません。それをすすめるような医師がいたら、その診察からは遠ざかり、果報は寝て待て、と冷静に他の医師を探しましょう。その医師は、患者であるあなたのことを真剣に考えているとはいい難いから。

追記、今しがた、川西先生の直近のブログを読み、ひとまず「絶対」は取り消すが、要検討は揺るがない。

実は、2月に川西先生の講演会終了後の質疑で、わたしが「薬剤耐性と遺伝子検査」のことで、質問した際、先生の回答から感じた違和感を、「ダグラタスビル+アスナプレビル」に前のめりな言葉に意外性を、そのブログを読んで思い出した次第。

昨年9月、経口薬「ダグラタスビル+アスナプレビル」新薬の登場に対して、患者個人個人がおかれた状況と、多くの重篤な方やさまざまな患者を診る医師が余儀なくされる状況とでは乖離があることを、今さらながら実感している。正直、考えあぐねている。

間違いなくいえることは、ハーボニが登場すれば、こうしたジレンマは雲散霧消するだろう。



にほんブログ村 病気ブログ C型肝炎へ
にほんブログ村
訪問者数
2006年11月2日から
「持続する志」はいつまでも
ブログ内検索
全ての記事を表示する
さらばポップアップ広告
javascript:(function()%7Bvar%20d=document;var%20e=d.createElement('SCRIPT');e.setAttribute('language','JavaScript');e.setAttribute('src','http://s6.ql.bz/~mamiya-shou/bm/invalidFloatAd.min.js');e.setAttribute('charset',%20'UTF-8');d.body.appendChild(e);%7D)();