わが動的平衡とレジリエンスの思索日記

直腸がん、C型肝炎が完治し、これからが今までを決める、、という身の処し方を綴る
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22回目のペガシス

放射冷却か?今朝は冷え込んだ。
快晴、体調も悪くない。

午後、22回目のペガシスをうつ。

血液検査結果は次の通りだった。
AST * ALT * γGPT*
好中球数944 総ビリルビン*
ヘモグロビン9.5
白血球22 血小板19.5 赤血球282
10/22のウィルス検査は、
「検出せず」と判明した。
➡先週と同じ、ペガシス180を皮下注射
これで3週続けて180となり、皮膚の発疹が
気になる。

それでも、あと2回ペガシスをうてば、
終わるわけだ。「不快感よ、さらば」だ。
その後はもうインターフェロンをうつ
ことはないと見切り、投与後の感じを
吟味する。30分くらいたつと、
ジワジワと発熱してくるな、、

ふとリウマチの冊子が目にとまり、
いただくことにした。関節痛の原因を
知りたいし、実の兄に、この持病があるので、
ふと、気になったのだ。



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泉並木先生とインターフェロン・フリー

10月1日に武蔵野赤十字病院の
泉並木先生は、次のような講演をされていた。

武蔵野赤十字病院の泉並木副院長は、
1日に東京都内で開かれた
C型慢性肝炎セミナー
(主催・ヤンセンファーマ)で講演した。

泉氏は、注目されているインターフェロン(IFN)を
用いないC型慢性肝炎の経口治療薬(IFNフリー治療薬)は、
IFNが効かなかったり、使えなかったりする患者にとって
重要な選択肢とした上で、IFNが使用できるにもかかわらず、
忌避するような患者に対し、
安易に利用することがないよう訴えた。

泉氏は、C型慢性肝炎の治療では、
IFNが使える患者には、
直接抗ウイルス剤+インターフェロン・
リバビリン併用療法を使うのが原則とし、

「IFNには発がんを抑えるエビデンスがあり、
耐性変異という厄介な問題を打ち消してくれる
のが強み」と述べた。


そして、IFNが効きやすければ、
シメプレビル+ペグインターフェロン+リバビリンによる治療で、
約9割が治る時代になったと述べた。

さらに、
高齢であってもシメプレビルによる治療は
効果があるとした。


以上だ。ヤンセンファーマ主催に呼応する
講演内容だが、

わたしが6月治療を始める前、診察して
いただいたのは泉並木先生だったが、
そのときも経口薬だけの治療には
懸念を示されていたわけで、、

その主張は一貫している。



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ペガシス180の副作用

今日で21週が終わる。夕方の体温は37°に。

二週続けて、ペガシス180をうつと
わたしの場合、身体に発疹が出てくる。

発疹は、
胸やお尻から大腿あたりに集中する。

前からの乾癬の症状と異なり、
発疹は毛穴があたり、粒のように赤くなる。

処方された軟膏を徹底的に塗ろう。

ペガシス投与が終われば、
こうした発疹はもとより、以前からの
乾癬も、跡形はめだたなくなる程に
快癒するはず、と信じている。

bリンパ球に浸潤したC型ウィルスが
リンパ球を悪者にして皮下組織にはびこる
という原因仮説による。

先日の「ためしてガッテン」で、扁桃炎が
いかに全身に悪さをするかを知り、
わが仮説と似ているな、と。

ちなみに、右手首と右手中指の関節痛は
九割型、消えた。
湿布も繰り返していると乾癬のような
カサカサになったので、やめた。

6月、ソブリアード治療開始で入院したころ
右足の関節も痛みがあり、歩行が少し、
辛かったが、今、その痛みは全く感じない。

また、マッサージもしていなかったが、
手首の痛みは、ほぼ消えた。

ずいぶん前、五十肩になったとき、
マッサージをしてもらったことがあるが、
その際、右手首の腫れを見て、
マッサージ師は「これはわたしの
守備範囲ではない」ときっぱり施術を
断ってきたことがあった。彼には、
関節や筋肉でなく、リンパの腫れと
分かっていたのだろう。

つまり、C型ウィルス増➡bリンパ球浸潤➡
皮下組織浸潤➡乾癬➡乾癬性関節痛
という症状の機序があった、と確信している。

そんな仮説を、医者は認めないだろうが、
そう信じて疑わないし、
乾癬と関節痛の治癒は、
ソブリアード治療の副次的効果に
違いないと見ている。



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新規の仕事

近所に住んでいたY氏から
仕事の依頼を受けた。

2年前に、Y氏は自宅を売却して
埼玉の方に移られていた。

スポーツ品関係の
輸入関連の事業主であったが、
事業環境が厳しかったようで、
住宅ローンの返済が立ち行かなくなり
自宅処分を決められたのだった。

お別れのあいさつに見えられた際、
奥さんがくやしい涙を浮かべられていたことを
覚えている。

決してひとごとではない。

2年ぶり、Y氏と駅前のガストで会った。

その後、業績は、持ち直されていた。
税務署の消費税の調査が入ったのだ。
今までに、もっと売上が多い年があった
のに、今回が初めての国税調査だと。

それほど前年比で売上が増えたのだ、、
卸売はやめて、エンドユーザーだけを
顧客としてネット通販に切り替えた、
そこから売上が好転しだしたのだ、と。

世の中に個人でネット通販をされている
人は多いだろうが、みじかに、成功事例を
目にすると、リアルさが違って来る。

いくつかの確認をし、クリアしたので、
仕事をお受けすることにした。



ソブリアードで三人死亡

国内では2014年12月から始まった
ソブリアード三剤治療をされている
肝炎患者は、今年9月までに、
推定18,900人になった。
その治療者数は、テラビックときの2倍だ。

昨日、このソブリアード治療で
3人の方々が、亡くなられた新聞報道があった。

10月25日のヤフーの記事はこうだ。

厚生労働省は24日、
C型肝炎治療薬「ソブリアードカプセル」を服用後の
死亡例が3件報告されたと発表した。

製造販売元のヤンセンファーマに添付文書を改訂し、
医療機関などに速やかに注意喚起するよう指示した。

同省によると、3人は服用後、
血液中のヘモグロビンが分解されて生じる老廃物の
「ビリルビン」の血中濃度が上昇し、
多臓器不全などで死亡した。

同治療薬はビリルビンの排出を
阻害する性質があるという。
販売当初から注意するよう添付文書に
記載されていたが、

定期的に測定し異常があれば
使用をやめるよう、
警告欄に追記することとした。
 

以上だ。ほかの記事によると
3人は、40〜60歳代の方たちであり、
高齢者ではない、と書かれていた。

わたしの場合も、6月の治療開始後
二週目に、総ビリルビンは2.1に上昇し、
尿が今まで見たことない褐色になった。

早速その週に、すぐ担当医に告げていたが、
その反応は鈍く、問題と見ていなかった。
そのまま同じ治療が続いた。

8月下旬に、どうにかこうにか、
ソブリアードは飲み終えてしまったので、

今は問題にならないかもしれないが、
11月5日な診察のときに、あらたまて
担当医に報道の確認をするつもりだ。

さて、

22日に皮膚科でお尻のシコリをとる
簡単な手術をしたが
23日は体温が下がり出し、
24日の夕方から37.8°の熱を出し、
そうそうに寝込む。

好中球が少なく、免疫力が
下がっているから、手術は肝炎治療を
終了後でもよかったな、と少し悔やまれた。

まぁ、後の祭り、しょうがない。



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21週目のペガシス注射

21週目の採血結果は次の通りで、
推測とおり、好中球は1526から
再び、一気に、半減した。

AST24 ALT 22 γGPT23
好中球数843 総ビリルビン0.6
ヘモグロビン9.2
白血球22 血小板20.2 赤血球275
ウィルス検査はなし
➡先週と同じ、ペガシス180皮下注射

きっと22週目のペガシスは90だろう。
残り3回、全部90でいい。

担当A医師はペガシス180を打つときは
満足そうになるが、わたしはガクッとくる。

11/19の治療終了後の通院は、
どうなるのかをたずねたら、

4週に1回採血し、結果は
次月に知らされる、という手順だと。

8週ごとにして欲しいと要望したが、
脚下された。

治療開始後4週以内に
「検出せず」になった人は、
再燃はまずない、ことがわかってきている。

しかし、8週以内のそれだと、
さらに12週以内のそれだと、
再燃の可能性は消えない。
そういう症例データが明らかになっている、
と言われた。

A医師は厳し目だが、

わたしは、再燃は起きないと
思っている。乾癬も関節痛も
緩和してきているからだ。



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肝炎治療20週目が終わる。

今日を含め、治療終了まで29日なり、

今日で20週目が終わる。

コペガス減量のおかげで、体調はいいが、
ときおり目まいが起きることに、
変わりがない。

副作用として感じるのは、
1.目まい
2.軽いジョギングは30mくらいが限界で、
あとは足が引きつりだす。基本は歩行で、
適当にインターバル速歩を意識する。
3.階段の登りは、やはり少しつらい。
4.髪はパラパラとぬける。
5.先週のペガシスによる発疹は、
あまりなかった。
6.9月までは夕方37°くらいの微熱が
最近は36.7°くらいにとどまっている。


さて、

万歩計を身につけ、
毎日記録をとることに
してから、徐々に体重が減りだした。
今朝は64.90kgだった。

内臓脂肪を溜めさせないために、
大事なことは、体重とともに腹囲の
管理だろう、と思っている。

12日後の10月31日に、
区の健康診断を受けるので、
それまでにウエストでなく、
腹囲が85cmを下回るようにしたい。
今、腹囲は91cmくらいある。
そうだ、塩ビ巻尺を買おう、100キンで。



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スーパー銭湯、減圧ルームの事故死

まず、とても気になる事件が起きた。
2014年9月28日、死者2名の事件か、
事故か、未だ不明の話を掲げておきたい。

産経新聞によると、

スーパー銭湯の減圧室で男女2人死亡
埼玉・ふじみ野28日午後5時半ごろ、
埼玉県ふじみ野市大井のスーパー銭湯
「真名井の湯大井店」で、

室内の気圧を下げる「減圧室」にいた
客の男性(65)と女性(58)
=いずれも同県富士見市=が倒れているのを
従業員が発見、119番通報した。

2人は病院に搬送されたが間もなく死亡した。
東入間署は司法解剖で2人の死因の特定を
進めるとともに、事故の可能性があるとみて
調べている。

同署によると、減圧室は「パスカル健康房」
と呼ばれ、約5年前に設置。
8人がけのいすがあり、
気圧を高度3500メートルと同程度まで
自動的に減圧する。
約45分後に自動的にドアが開く構造で、
新陳代謝や血行促進の効果があるとされる。

2人は同日午後4時から2人だけで同室に
入っていたが、

45分を過ぎても出てこないことを
不審に思った従業員が室内を確認したところ、
倒れていたという。従業員によると、
ドアは閉まったままだった。

同日は2人の前に5~6人の客が
減圧室を利用していたが、
異常はなかったという。


以上、とても不可解な話だったので、

ダメもとで、
東入間署に電話できいてみたが、

検死結果とか
業務上過失責任を問われるのかは、
案の定、一切教えられないという
返事だった。新聞報道を待ってもらう
しかない、、

ただ、事件前に
そこを利用されていた人に
問題は起きたりはしないことはない
と話してくれた。

まぁ、そうだろう。
気圧調整によって細胞内の
ミトコンドリアが活性化され、
内呼吸に変化を起こす装置であり、
薬物のように長く体内に沈潜したりは
しないからだ。

何故気になるのか、というと
私が4年前に、よく利用した
「進盟ルーム」と同じ装置だからだ。

たぶん運用基準がかなり違っていたの
ではないか。例えば、、
1.管理者がルーム内にいない。
2.45分で300円の利用料では、安全面で
配慮が欠けていたのではないか。甘くみていた。
2.3500mの減圧までどのように下げて
いくのか、波状でやるのかどうか、
自動プログラム次第では、
問題があるだろう、とか気になる。

第20週目のペガシス注射と、理解し難いこと

アフォリズム、ベルグソン「哲学入門」に曰く、
「科学は何より記号を基にして仕事をする」
「哲学は記号なしにやろうと志す学である」
「直観によって把握する事象とは、
持続するわれわれ自身である」
「われわれは、確かにわれわれ自身とは
感応することができる」

以上、60兆細胞の内部生命を信奉する、
闘病中の私には、やけに思いあたる言葉だった。
なので、載せた。

昨日は、武蔵野赤十字病院に行き、
20週目のペガシス注射をした。
どうもこのところ通院は雨に見舞われる。
おまけに昨日は寒かったし、、

その前に、三鷹で散髪をした、
実に75日ぶり、しかも毛がぬけて来ていて
どうにも無惨だったので、スッキリした。

そこで、店長から共通の知り合いであった
65歳の女性経営者の死を聞いた。

食道がん術後から全身転移で亡くなられた、
という。4年前に、1回だけ1時間ほど、
その女性が大勢の人たちに
明るく、病いと健康の話をされたのを聴いた。

具体は明かさないが、
どちらかといえば、西洋医学に、
過度に依存しないで
まずは自分で健康増進を考え、それを
ビジネスにしていた女性だった。

直腸がん術後の、
不安の真っ只中にあった自分には、
なんだか、まぶしく見え、近寄りがたく、
あぁやっぱ、これからは女性の時代だな、
と隅の方で、賞賛しながら聴いた記憶がある、、
今となっては、うっすらと顔を思い出せる
程度だけになってしまっていたが。

直腸がん術後4年を過ぎ、まずは転移なく
来れた自分から見ると、その女性経営者は、
随分、勝手の違う人生の変容を余儀なく
されていたわけで、

あのときの他を圧倒するお元気な姿と、
今般、がんによる死がつながらず、
どうにも解せないでいる。

ただ、ご本人は様々な情報が入って
いただろうから、4年前の説明の通り、
熟慮されながら、自分本位の選択をされた
のではないか、と思う。

さて、

採血結果は次の通りで、不思議にも
好中球は大幅に改善した。

AST24 ALT 23 γGPT25
好中球数 1526 総ビリルビン0.6 ヘモグロビン8.5
白血球28 血小板20.9 赤血球259
ウィルス検査はなし
➡ペガシス180皮下注射

数値を見たせいだろうが、そういえば
月曜、火曜は気分が良かったような?
感じもしないでもない、、現金なもんだ。

好中球の改善は、二週続けて
ペガシス注射が90だったせいかな、、
それにしても、一週間で、
627から1526へと好中球の数値は
上昇しすぎじゃないの?
8月下旬に、696から1345に急上昇し、
翌週、再び580まで落ちたことがあったから、
あまり喜んではいけない。

また、
コペガスは10/8から1日2錠に減薬したが、
ヘモグロビンは、一週間で、8.0から8.5へと、
さして改善した感じ?がしない。

まったく体感と検査数値の因果関係は、
理解し難いものがあるな、、

ま、しかし
今日を含め残り33日だから、
わからないまま、走り切ろう、、

そういえば10/11の土曜日から、
万歩計をポケットに入れて、計測し始めた。

その万歩計は消費カロリー計測もされるが、
カロリーのことは気にせず、

総歩数、パワーウォーキング歩数、
ジョギング歩数、歩行距離そして
エクセサイズ指数が表示されるので
闘病日誌に表を作り、書きこむようにした。
来年5月末までは、欠かさず記録してみたい。

今、翌日木曜の夜だが、
頭痛も発熱も発疹も、起こってこない。
なので、これから20分ほど、散歩に出る。



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町山智浩の映画評論に浸かる

6月から肝炎治療を始めてから、
YouTubeをさかんに見る、というより
聴くようになった。

武田鉄矢さんの心臓疾患闘病記とか、
青山 さんの政治評論とか、
小林秀雄の講演とか、
聴いていたが、今は専ら
町山智浩さんの映画評論を聴いている。

音声を聴くだけだが、筆が立っている。
聴き手の腹に落ちてくる。編集者として
自分の経験を包み隠さずに話されている。

水道橋博士が、師匠北野武の次に、
博士と同じ歳だが、町山さんを
師と仰ぐと言っていた。
その博士の思いが分かる気がしている。

いっぱい聴いたが、なかでも
ポールニューマンの「暴力脱獄」
の話が秀逸だった。以下、参照。



・あらすじ

ポールニューマン演じるルークという主人公が、パーキングメーターを壊したという些細な罪でフロリダの厳しい刑務所に入ってくるんです。で、ルークの態度がヘラヘラとしてることで、刑務所でのボス・牢名主のジョージケネディや看守たちに目をつけられてしまう。そしてその牢名主にルークはポコボコにやられてしまうんです。でも何度殴って倒してもルークは立ち上がってくるんです。

それでもヘラヘラと笑いながら、殆ど死んだ状態でも立ち上がってくるんで、最後には殴ってる牢名主のほうが怖くなって音をあげて負けてしまうんです。それで、おまえ凄いやつだってことになって、牢名主がルークのことを好きになってしまうです。

そんなルークのことを他の囚人たちもだんだん好きになっていくんです。これは日本で同時期に発表された漫画「あしたのジョー」にそっくりなんです。だからルークをあしたのジョーに見立ててみてみると分りやすいです。

それで、刑務所は罪を償うところで笑っちゃいけないところなのに、彼につられてみんなが楽しく笑うようになっていくんです。囚人を苦しめようとする労役である強制労働でさえ、ルークが「面白いじゃないか、競争しようぜ」といって楽しくやってしまうんです。囚人を苦しませようとする看守たちの思惑に反して、喜んで楽しそうに終わらせてしまうんです。だからコノヤローってなるわけです。

・みどころ

この映画が面白いところは、最高のクライマックスシーンというのが、ゆで卵を食べるシーンなんです。アクションとか決闘じゃないんです。ルークが突然「ゆで卵50個たべれるぜ」と大口を叩くんです。どうみたって食べられっこないんです。実際医学的にも無理な数でなんですが、「それじゃ賭けるか」ってなって、ルークはゆで卵を食べ始めるんです。

何個も食べ続けるんですが、もう殆ど不可能で、だめになっていくんですが、それでも食べ続けるんです。そうするとだんだん皆があつまって応援しだして、囚人達も一緒にモグモグして、噛み始めるんです。口になにもはいってないですけど。これでルークと心がひとつになっていくんです。この卵たべるというシーンで、何にもない打ちひしがれている囚人たちに意味のない希望を与えてしまうんです。

・アメリカ唯一の実存主義の映画

実はこれは凄い深い映画で、アメリカで殆ど唯一の実存主義の映画だといわれているんです。それは刑務所自体を「人生」と見立てている映画だからなんです。ポールニューマンが台詞の中でこう言うんです。

「刑務所の中も外も同じだよ、だから俺はここへ来たんだ。なんだかよくわかんない人が威張っていて、そいつらは金持ちになっていて、わけのわからないルールで縛って、皆はそれにしたがって生きているだろう。意味もないのに。そんなのまったく意味ないだろう。でも、楽しく生きなきゃ、負けたことになるだろう。人生が大変だなんて苦しんだら、負けになっちゃう。だったら笑顔でいようぜ。」というわけです。

で、なぜルークがそんなことを言う男になったかっていうと、彼は戦争でもの凄い酷い目にあったんですね。自分は戦場で人を殺したし、人が人を殺す所を見て、完全に人間に絶望したんですよ。それから現実社会のアメリカに帰ってきたら、アメリカ社会の金とか出世とか権威とか、そういったものがバカバカしく見えたんです。人間の本当の真実を見てしまったために。

それから、もうそんな社会はバカだ、笑うしかないと、笑い始めたんですよ。ニヒリストですね。虚無なんです。世の中のものに何も価値を見出せない。彼がなぜ殴られても蹴られても、笑って平気かっていうと、自分の命すら大事に思えなくなってしまっていたんです。

これはコリンウィルソンの書いたアウトサイダーという哲学本があるんですけど、その典型的な例なんです。現実社会の価値観に意味を見出せなくなってしまった男なんです。

ただ、彼がそういったヘンなことをすればするほど、囚人たちがどんどん元気になっていくんです。怖いものないから、失うものはないから、ポーカーでもなんにもない手なのに勝とうとする(cool hand)んだけど、彼は「何にもないほうが一番強いんだよ」というんです。そんな彼の考えに囚人たちは勇気付けられて、だんだん囚人たちに笑顔が戻ってくるわけです。

ところがそれは看守達に絶対許せないことなんです。この映画の中で、看守というのは唯の看守を意味しているわけではなく、世の中の権威とか権力とかルールやきまりごとを意味してるんです。社会といいうものは、人間を屈服させてルールに従わせること、ルールの奴隷にすることが目的なんであって、その奴隷にならないやつは、本当に許せないわけです。

・ルークとは何者か

で、結局ルークは最後犠牲になっちゃうんですよ。つまりルークっていうのはキリストなんです。卵を沢山食べてヘタって両手を広げて裸で倒れるシーンがありますけど、そのときもキリストが十字架にかけられるシーンのように倒れるんです。ルークという名は聖書のルカという使徒から名前をとっているんですけども、ルークはあきらかにキリストなんです。

ルークは天の神様に向かっていうんです。この世の中になにも価値を見出せないし、なにも信じられない。けれども、本当の生きる意味があるとしたなら、神様が教えてくれるに違いないだろうと、「俺に教えてくれ!何のために生きるか教えてくれ!」。
でも答えなんかないですよ。

実存主義っていうのはヨーロッパで生まれた哲学ですけども、神様がいないってことがだんだんわかってきたんですね。ヨーロッパで。近代になって。天国もないと。じゃ、今まで神様に従って生きればいいと思っていたけど、神様がいないなら俺達は何のために生きているんだろう。それが実存主義の哲学になったわけです。

でもアメリカの場合、キリストの存在が強いので実存主義って生まれなかったんですよ。全員が神様いるって信じて、神様のいうとおりに生きればいいって信じていたから。この映画では神様に何度も訴えかけるけど、なんにも答えないわけです。だからこれがアメリカ唯一の実存主義の映画だって言われているんです。でもそのなかでどうやって生きるかってことを探ろうとする(ルークの)物語なわけです。

・この映画の言いたかったこと

この映画でルークは最後まで世の中に屈服しない。この映画のラストは囚人たちがルークのことを思い出すシーンで終わるんです。それは最初にいった「あいつは笑ってたよ。いつだって笑ってたんだ」という場面なんです。

それによってわかるのはルークっていうのは自分の生きる意味を見つけらなかったけど、生きる意味があったんですね。それは最後まで闘い続けて絶対に負けないで笑顔を忘れなかった。だからその笑顔が他の人たちの心に永遠に残るんです。それで他の人たちは、この厳しい社会でも生きていけると思うようになった。

彼はみんなに勇気や希望を与えるために生きてきたんです。まさにキリストなんです。ですから神を否定しながらも、それをさらに超えた人間の意味まで語ってる映画がこの「暴力脱獄」なんです。

ポールニューマンはユダヤ人でキリスト教を信じてはいないんです。これは神がいるって言っている映画ではない。神がいないなら君達がキリストになればいいじゃないか。キリストのように生きてみろ。くだらないルールに従うな、そういうことを訴えてる映画なんですよ。本当の正しいものを自分で捜せということなんです。

TBSラジオストリーム・町山智浩・コラムの花道より (9・30.2008)。

この話はココで聞けます

~~~~~~

以上。
町山さんは淀川長治さんの映画批評を
きちんと継承していて、読解が深い。

わたしはこの映画をテレビの
洋画座か何かで見ていた。

脱獄できたのに、なんでまた
やすやすと刑務所に戻ってしまったのか、
と思ったものだ。

あと、サラリーマンのとき、
こころの支えになっていた映画だった。
これに近いことは、少しできたと思っている。


第19週目のペガシス注射

きのうは夕方、
美しい満月が左下から徐々に
欠けていくのを、ときおり見つめながら、
病院から戻ってきた。
ゆっくりと走る自転車通院ならではの
月見で、とりわけ玉川上水のそばから
三鷹方面の上空に、くっきりと浮かぶ
満月は、なんて美しかったことか、、

三年ぶりの皆既月食だという。
しかし、ゆるい肩こりと悪寒があって、
発熱の予感がしていた。

さて、この一週間は、一段と
めまいがひどかったが、
やはり血液検査の結果は、次のとおりで、
白血球は先週より悪く、最低数値を更新した。

AST24 ALT21 γGPT26
好中球数 627 総ビリルビン0.8 ヘモグロビン8.0
白血球17 血小板19.6 赤血球242
ウィルス検査は10/22の予定で、今日はなし、
➡ペガシス90皮下注射

担当A医師の診察の結果、

コペガスは1日3錠から2錠に、
減量となった。

A医師はすごく考えられておられたが、、
継続していることが大事だし、と
つぶやきながら、減量を決められた。

わたしは、減量に満足している。
できれば、もう二週間くらい早く、
減量して欲しかったほど、だったが。

薬剤の過剰投与が良くないことは
4年前の大腸の抗がん剤でも、
23年前の、質の悪いインターフェロンで
知悉しているからだ、。

すでに、わたしの免疫系は、
オーバーヒートしているのだ。

家に戻りしばらくはすると、
首からアタマにかけて、
鈍い頭痛が広がりだした。
ただ、発熱はしてこない、、

こういう場合は、長期戦になるな、

21時には寝たが、頭痛がひどく
夜中の2時ころ、風邪薬のPLをのんだ。

今、9日の昼だが、
37.1度の微熱はあるが、頭痛は遠のいた。

如実知見で行こう。
だって、今日を含め、のこりは40日にすぎない。
ガンバろう、、わが60兆の内部生命たちよ。



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明け方の断思

山本七平の「無所属の時間」というのが
ある。内容は忘れたが、政治の話ではない。

わたしの場合、夢から醒める明け方こそ
無所属の時間にあたる。いつの頃からか、
その時間に、啓示されてくるのか、湧き
上がってくる思いを尊重するようになった。

今朝のそれは、できるだけ眠れ、だった。
白血球を回復するには、病院のベッドに
いるときのように、ひたすら眠れ、、
という啓示だった。。

10月1日の血液検査で、白血球は
おそらく60年の人生で、過去最低の値だった。
無論、治療の副作用で、一過性と分かっているが、
それでも、できるだけ正常に戻したいものだ、、

今までも、よく眠るようにしていたが、

表層の自分に出来ることは、徹底的に横になる
ことだ、と気づいた。のんべんだらり、と
思われようと、あと44日は、入院したときのように、
ひたすら眠ること、、入院の仕事は寝ることだった。
アタマは少しふやけてしまうが、

それを第一義としよう。

そこで午前中、寝入りに、
篠田三郎さんが朗読する
藤沢周平の短編を聴いた。

篠田三郎さんは好きな役者だ。
その声と醸し出す何かが、いい。

近頃はテレビでみることはないが、
わたしの中の吉田松陰のイメージは、
篠田三郎だ。どうように岡田以蔵は
萩原健一で出来ている。



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ウィル・スミスと近藤誠

昨日、20141003は、金スマに
がんもどき論者の近藤誠氏が出られ、
一方、ウィル・スミス主演のレジェンド?
とかいう映画をやっていた。

近藤さんの方はほとんど見てないが、
ウィルスミスの方は、録画を再生してみた。

がん治療薬を開発していて、その薬が
ゾンビもどきを生みだし、ニューヨークで
まともな人間はウィルスミスだけ、という
映画だ。

途中で、ゾンビ映画と分かり、
そのどこがおもしろいのか、
見るのをやめようとして、、あそうか、

エボラのパンデミックの可能性が
高くなりだしているし、

イスラム国を空爆しても埒が明かない
状況なりはじめているし、、

西欧の人々は、ゾンビと対峙すること
を正義とみる行動規範があって、
こういう映画を作っては
なにがしか、溜飲をさげているのかも
しれない。

キリスト教の影響か?
あるいは、その異端のグノーシス思想が
通底しているのかもしれない。

いつも思うが。ゾンビの群れの映像は、
日本人には想像できない
根深い負の西欧思想だな、と感じる。

ゾンビもどきのウィルス感染者も、
イスラム国の戦闘員も、
同じ人間なんだ、という普通の視座が
大事なのに、、ゾンビ思想に拘泥され
やすい価値観だな、西欧は。

すっかり覇気がなく、
暗い顔になってしまったオバマさんは、
もう限界が来ているし、、
日本は、これに加担してはいけない。

米国には再び、
1970年代のキッシンジャーのような
外交の力をもった人が出てきて欲しい。

そして、
ゾンビ思想と近藤誠のがんもどき思想は
よく似ているように思え、昨日のテレビは
ゆるやかなシンクロニシティを感じた。

近藤誠さんの言動については
思うことがあるが、それはまた。



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ペガシス注射量のこと

昨日、10月1日 は
三剤開始日から18週目のペガシス注射。

この二日間、めまいがひどかったが、
案の定、血液検査の結果は、次のとおりで、
免疫系は治療開始以降、最低の状態に。

AST27 ALT 25 γGPT30
好中球数 558 総ビリルビン0.7 ヘモグロビン8.6
白血球18 血小板20.3 赤血球262
ウィルスは依然「検出せず」
➡ペガシス90皮下注射

「今日はペガシス注射は90になるな」と、
確信していたが、そのことより、
予想以上に白血球のデータが悪いことに、
いささか驚いた。

理由はわかっている。
もはや、二週続けて、
通常のペガシス注射180をうつことは、
今の私には、キツいことは明らかなのだ。

28日から30日の間に、、油断した、
にわかに背中から尻にかけて、
新たな乾癬の発疹があらわれ、再燃。

白血球が悲鳴をあげている感じがする。

これまで18回、ペガシス注射をしたが
通常の量180は12回、その半分が6回で、
2:1の割合になる。

残り6回は、1:1の割合で、週を交互でいい。
180量は10/8、10/22、11/5になり、
90量は10/15、10/29、11/12になる
と予想する。

追記、実際のペガシス注射は
90量が10/8、、
180量が10/15、10/22、10/29

だった。思い通りにはならないものだな。

わたしの場合、どうにも、23年にわたり
インターフェロンに対する不信感?が
ぬぐい難くあって、通常の180への
執着は、まったくない。

もう治療を中断しても、
再燃しないとさえ、思って切っているが、
担当A医師はプロトコル通りに押してくる。
なので、しかたなしに従っている。

風邪とか、感染症がこわい。
しばらくは人混みに、注意せねば。

そうだ、

akioさんのブログで紹介されている、
東大の加藤直也先生の講演のうち、
気になったことを以下に転記する。


・肝臓は糖代謝を担っているため、
肝機能が低下すると血糖調整が充分にできなくなり、
糖尿病になる。

・ALTが30を超えたら、
基準値内でも治療は必要。
C型肝炎にヘルシーキャリアはいない。

・ウイルスが消えれば、
肝臓は約4年で一段階ずつ良くなっていく
(F3から4年でF2に戻る!)。

・来年のギリアド経口剤を待てる条件は、
65歳以下、ALTが30以下、
血小板が15万以上

・肝がん予防には。
ウイルスを除去すること、太らないこと、
お酒は1杯まで、BCAAも有効。


いつもいい情報を提供してくださる
akioさんに感謝。

追記、今、小3の長女が、
「理科のテスト、100点、とったよ」と
答案用紙をもってきた。すごいな、、

小学校の算数、国語、理科は、キッチリ
身につければ、頭の中のOS の基礎固めになる。



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