わが動的平衡とレジリエンスの思索日記

直腸がん、C型肝炎が完治し、これからが今までを決める、、という身の処し方を綴る
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日々の雑感

我が家の近くに住む人が大腸ガンと肝臓がんになり、
今朝8時から10時間以上におよぶ大手術をうけています。

私と同じ44歳の男性、お酒がめっぽう好きで、
街で飲み歩いているところを何度か見かけた。

ガンのステージが進んでいなければよいのですが。
若いから進行が心配です。手術の成功を祈るばかりです。

そういえば、スズメさんのブログで、飯野四郎先生が
亡くなられていたことを知りました。

すい臓ガン、享年72歳、惜しいです。
飯野先生のご努力によって、多くの肝炎患者は恩恵を受けた、
といって過言ではありません。

私の場合、
かれこれ2年前、療養から復帰後の飯野先生の診察を受けました。

正直言って、その印象はすこぶる悪かった、ガックリでした。
インフォームドコンセントとしてはホシ★の評価しか上げられなかったのです。

何というか、先生のしゃべり方にトゲがあり、怒りっぽい印象を受けました。
ホスピタリティにやや難があり、と。

もしかすると、すい臓ガンの影響が少なからずあったのかもしれません。

フジTV「風のガーデン」で、中井貴一氏が演じる医師は
すい臓ガンで、自分の余命がわかっている位置づけになっています。

当然、飯野先生もまた、余命は自覚されていたことでしょう。合掌

その診察の結果、
自分の主治医は、自分より10歳以上若い方で、
フラットな目線の持ち主を探し出そうという決めたのです。

で、東大病院のM医師にたどり着けました。

いわば振り子を振ったことになります。

そういえば
「振り子は大きく振りたい」が口ぐせだった名優、
緒形拳氏に対して、政府は今朝の閣議で、
旭日小綬章を贈ることを決めました。

紫綬褒章は2000年に受けられている。
その上の印綬なのでしょう。

けれど私は、国民栄誉賞こそ、緒形拳にふさわしい
思う次第です。

直近のインフォームド・コンセント

先週の土曜、2ヶ月に一度のM医師との
対話(診察)が、以下の通り、ありました。

1.C型ウィルスの量が判明しました。
 6.9Log IU/mlと計ることができました。

 アンプリコア定量法の単位KIUに、換算しなおすと、
 6.9Logは、およそ10000KIUに値すると
 M医師は話された。

 自分の場合、
 アンプリコアでは5000KIU以上は測定不能に
 なってしまうのも、ナルホドとうなづけました。
 
 こまかく教えていただいのですが、
 あまり意味がわかりません。ただそのメモは・・・
 6.9Log IU/ml → 10の6.9乗 IU/ml となり
 → 10の3.9乗 KIU/mlになり、これは
    約10000KIUといえる???らしいです。


2.前回VRADの件
 M医師は、率直に知らないという表情を
 示され、前回のフジサンケイ記事に目を
 通されました。

 2008年4月からの保険適用もご存知なかった。
 「抗体の比重の大きい小さい・・・」という
 記事内容にも首をかしげる表情も示されていた。

 東大病院では、臓器移植医療部の
 菅原寧彦准教授が担当されている旨、伝えると
 「菅原先生は外科なのですが・・・」と、(なんでだろう)という
 表情をされておられた。

 東大病院の場合も、縦割りというか、
 外科と内科とでは情報交流がないのかな?
 という印象をもちましたね。少しエッ!という感じでした。

 で、次回12月の診察までに、
 「東大病院での症例と効果」を調べていただくよう
 お願いいたしました。いわば宿題です。
 
 宿題として受け止めていただけるM医師の姿勢に感謝。
 決して患者を見くださない。M医師の目線はフラットなのです。
 あらためてR35であるM医師を、わが主治医と決めてよかった。


3.VRADの血液透析の安全性について、
 素人的に、その医療機器の使いまわしがあるのでは?
 お尋ねしたところ、
 「血液が通るところは全てディスポ(使い捨て)ですよ」と
 話されました。
 いわれてみりゃ、今どき、そりゃそうだわ、と気づきました。
 でも、他愛無いことですが、こういったことが
 「インフォームドコンセントの本質では」と感じました。


4.RNA遺伝子において、
 NS5領域のアミノ酸の変異が激しい方(変異型)が
 インターフェロンが効きやすい件については、

 「通常、変異は遺伝子が生き残るためになされる
  と考えられるが、NS5領域の変異は、法則性などなく
  ランダムに変異が行われ、ウィルスにとって、
  メリットもデメリットないとみなしている領域なのです」
 と説明されていました。
 そういうものなのだ、と記憶しておきたい思います。


5.先々の方針について
 「三剤併用が始ったら、合わせてVRADも併用して
 6.9Logのウィルスを消滅させたいのです」と要望しましたら

 M医師は「そうですね」とうなづかれ、
 その方針に前向きになっていただけました。
 
 
以上、明るい兆しを感じるインフォームドコンセントでした。

難治性に朗報!透析の原理で71%の治癒率

9月29日に、フジサンケイ系のWebサイトで、
かいつまんで、次のような記事が出ていました。

・・・・・・・・・・・・

難治性C型肝炎の場合に、
人工透析と似た原理で血液中のウイルス除去を行い、
同時に、インターフェロンなどを併用で治療し、
71%の確率でウィルスを除去が可能となる
治療法が開発された、というのです。

しかも平成20年4月より、保険適用になっていて、
全国で、既に250人を超える人が治療されている。
恥ずかしながら、全く知りませんでした。

正確には「二重濾過(ろか)血漿(けっしょう)交換療法」という。

一次濾過膜の装置で、
HCVの大部分が存在する液体成分の血漿に分離。
二次濾過膜の装置で、
HCVを取り除き、血球と血漿を一緒に体に戻す。

以上の装置を通した直後では、
HCVの量をいったんゼロにできることも判明。
ただ、肝臓では、新たなHCVが作られるため、
この除去療法でウィルスを減量させながら、
インターフェロンの投与を行うと、
インターフェロンが効きやすくなるのだ
、という。

ペグリバ併用療法を48週間投与する場合、
最初の2週間、この除去療法を5回実施する。

副作用は、気分が不快になるなど一過性のもので、
安全性に問題がないという。

医療機器メーカーの旭化成クラレメディカルと
金沢大病院消化器内科 山下竜也助教授が
イニシアティブをとられている。

全国では、15施設で、治療が始まっている。

・・・・・・・・・・

いわば血液透析であり、
ウィルスの底引き網的な除去をする手法なのでしょう。

濾過装置の安全性や、個体差も気になります。
というのも、記事の中で、新鮮に驚いたことが・・・・

 「血液中のHCVには、
  抗体が結合して比重の大きいものと
  比重の小さいものとがある。

  比重の小さいものが多い人には
  インターフェロンが効きやすいことが知られていたが
  (ゲッ!私は知らなかった!)

  HCVを強制的に血液中から取り去れば、
  その後は小さいものの比率が高まることを確認した」

ナルホド、私の場合、比重の大きい抗体が多いに違いない。
二重濾過療法で除去してしまいたい、と素朴に思いました。


さて全国15施設はどこか?
旭化成クラレメディカルのウィルス除去療法サイトをご覧ください。
「VRAD(ブイラッド)」というロゴまで付けていて、
力の入れようがうかがえます。

ちなみに、東京都では、東大病院、日大板橋病院、
東邦大医療センター大森病院、佐々総合病院、
板橋中央総合病院、慈恵医大付属第三病院の、
6施設が出ていました。

近いうちに、私が主治医と決めている、
M先生(東大病院)と、二ヶ月ごとの診察がありますので、
詳しい話を伺ってみることにします。

このウィルス除去療法に、
ペグリバではなく三剤併用療法が併用されれば、
歴史的な治療効果が生まれるのではないか、と楽観します。

緒形拳、肝臓ガンで逝去

7日早朝、1929年以来の恐慌になるのでは?と、
世界中をかけめぐる同時株安の進行がとても気になり、
全然株なんか持っていないのに、早く起きてTVをつけると、
「緒形拳逝去」と聞き、ギョッとしました。そんなことあっていいの!
5日深夜に息をひきとったのだという。

エッ、だって、つい最近TVに出てたんじゃなかったっけ、
という思いが反芻した。

その後、肝ガンによる肝臓破裂と報道された。

1999年頃から慢性肝炎を患い、
2003年ごろには肝臓ガンに至るものの
手術を受けずに投薬治療?を受けながら
俳優活動を続けていた、という。

病気のことは他言しないように、家族に強く言っていたのだ、という。
C型肝炎であったかどうかは不明、報道にはその言葉は一切ない。

想像の域を出ませんが、確率からいっても、
慢性肝炎とはC型慢性肝炎のことであり、
進行の終盤にあったのでは、と思えてなりません。

仮に1999年から、インターフェロン治療していれば、
間違いなく、もっと延命できたはずなのに、
仕事を選んだということなのでしょうか。

映画「ブラックレイン」が遺作となった
松田優作氏と重なってきます。

親交が深かったらしい津川雅彦氏がブログで、
その臨終のきわを描写されている。
以下そのまま…

・・・話しの最後に、俺の手を握りながら
『お前身体大事にしろよ!良い映画沢山創ってくれよな!
治ったら、うなぎ喰いに行こうな、白焼きをな』と冗談交えて、
医者に危篤を宣言されてる患者とは思えない、明るい台詞を残して、
その4時間後には、歌舞伎役者のように、虚空を睨み付けながら、
静かに、静かに、息を引き取った!
実に安らかに、全く苦しむ様子も見せず、
名優らしい!カッコいい!立派な最後だった!
俺もあんな死に方したいと、本気で思えた!
臨終に間に合い、話が出来てつくづく良かったと思ってる!
                    (ブログ名「サンタの隠れ家」)

緒形氏は「振り子を大きく振りたい」と、生前よく口にされた、という。
映画「復讐する我にあり」の振り子の対極は
映画「長い散歩」となるのでしょうか。

一人の慢性肝炎患者として、敬服する名優の最期のありようは、
ずっと記憶にのこることでしょう。
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