わが動的平衡とレジリエンスの思索日記

直腸がん、C型肝炎が完治し、これからが今までを決める、、という身の処し方を綴る
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福田首相の政治決断の舞台裏

昨年12月23日の日曜日、薬害肝炎患者全員を一律救済する、
という首相決断の背後に、どんな動きがあったのでしょうか?

福田首相は「心からおわびする」と言われました。

非薬害肝炎者の私でさえ、ようやく溜飲がさがる思いがしました。
と同時に、どうしてこんな意表をつく決断ができたのだろうと
不思議に思えてなりませんでした。

新聞をこまめに読んでいれば、わかってたのかもしれませんが、
私は、つい最近、次の本で、その舞台裏を知ることとなりました。

与謝野馨著「堂々たる政治」(新潮新書、2008年4月)を読み、
与謝野馨衆議院議員の知恵が突破口になっていた・・・
その思想と行動を知ったのです。

少し振り返ってみますと、
昨年12月20日の時点では、枡添要一厚労大臣が発表した
政府の和解案は、政府の責任の範囲を限定するものでした。
どれだけの支出となるか予測できないとする官僚の心理は
容易に読み取れます。

それがたった3日で、急転直下の、一律救済と変わった。

首相の周辺には、20日の和解案の賛否について、
ものずごいバイアスがかかっていたと思います。

自民党内だけでなく、
与党の一翼、公明党からも政治救済を、強く働きかけていましたし、、

その絶妙のタイミングで、
12月21日午後、官邸に乗り込んだ
与謝野氏は打開案をA42枚にまとめて、首相に進言された。

その与謝野レターは、4項目の箇条書きで、
祖父母ような、およそ文学的なものとはいい難い
ロジカルな文章ですが、
戦後GHQに提示した白州次郎の「ジープウェイ・レター」に
勝るとも劣らない「思想」を感じさせます。


進言に、福田首相は躊躇をしめさず、
「そうだよな」と応じられた、
その感応する心がおもしろい。

対話は20分。与謝野氏いわく
「説明を始めてから総理の決断まで5分もかからなかった」

歴史が動き出す端緒は、
こうした呼吸の合った「対話」なのだ、
と感じさせます。

二人の出身高校が同じというのも
二人の心根のどこかで、
共通感覚があるのでは、と想像させます。


ともあれ、貴重な、平成の歴史資料として、
与謝野レターが雲散霧消されないように願うばかりです。


ちなみに、私は自民党支持者ではありませんし、
おもねる気持ちは微塵もありません。そもそも意味がない。

ただただ、純粋に、政治家与謝野馨氏の行動に対して
リスペクトを表明しておきたいと思った次第。


今日はここまで。この話はあと2回ぐらい記事にします。

キーワードは「与謝野レター」です。

順天堂「がん哲学外来」について

がん哲学外来が順天堂にできて、予約で埋まっているようです。

担当は樋野教授という方で、無料外来、とあります。

お金にシビアな順天堂にしては、ちょっと信じがたい。
診療報酬の制度から、有料にできないのかな?

そのウェブサイトをみると開設の趣旨が、次のようにありました。
そのまま引用します。

「がん」の研究の目的は、
「人のからだに巣食った癌細胞に介入して、
その人の死期を再び未確定の彼方に追いやり、
死を忘却させる方法を成就すること」にある。

『最も剛毅なる者は、最も柔和なる者であり、
愛ある者は勇敢な者である』とは
「高き自由の精神」を持って
医療に従事する者への普遍的な真理であり、
「他人の苦痛に対する思いやり」は、
医学・医療の根本であると考える。

「科学としてのがん学」を学びながら、
「がん学に哲学的な考え方を取り入れていく
領域がある」との立場に立ち、
『がん哲学』が提唱されるゆえんである。

そこには、「考え深げな黙想と真摯な魂と輝く目」が
要求される。
この風貌こそ、現代に求められる
「がんに従事する者の風貌」ではなかろうか。


『何かをなす( to do )前に、
何かである( to be )ということをまず考えよ』
ということが大事になってくる。

これからの「外来」は「幅広い守備範囲」を持った、
「名詞」から「形容詞」の時代となろう。
「がんとの共存」の時代に、
『がん哲学外来』はまさに、
新しいタイプの時代の要請と考える。

・・・・・・・・・・・・・・・

「がん哲学」という言葉の響きに共感はするのですが、
その趣旨には、微妙な違和感があります、、、

何かが違う、、、

ベクトルが違う?

たとえ、医者であれ、、
がんを患ってもいないヒトに、はたして
がんを哲学することができるのであろうか?
と素朴に思うのです。

また、唐突ですが、
プラトンの哲人政治は
哲学する人が政治に関わっていくことを理想
とするものですが、

これを無理やり、哲人医療(がん)とした場合
「哲学する人がガンにかかわっていく」こととなるのでしょうか。
医者が哲学する人になる可能性より、
ガン患者その人の方が、はるかに哲学する人になる可能性が高い。

それに、
『何かをなす( to do )前に、
何かである( to be )ということをまず考えよ』の意味が不明です。

もっと噛み砕いて、ウェブサイトに掲げていただくと
ありがたいと思う次第。

最近の血液データ

ここのところ2ヶ月に1回のペースで、
直近では6月11日に
血液検査をしております。

検査結果は
アルブミン 4.6
GOT 29
GPT 42

ALP 175
γ-GTP 58
尿素窒素(UN) 16.1
クレアチニン 0.80
尿酸 4.6

総コレステロール 140
HDLコレステロール 78
TG 中性脂肪 73
グルコース 96

白血球数 4400
赤血球数  459
ヘモグロビン 14.7
へマトグリット 42.4
血小板数 17.8
MCV 92
MCH 32.0
MCHC 34.7

フェリチン 125

以上です。
かかりつけM医師は、「まぁいい状態でしょう」という評価。

1990年以前の
C型ウィルスが同定できな時代でしたら、
少し肝機能が悪い程度で、ほぼ健康体扱いしていたでしょう、と。
そう、ただただ、ウィルス量だけが問題なのです。私のカラダは・・・

ウルソを1日6錠から9錠にしてみます

sinさんのブログにトラックバックされてあった、
川上ひろしさんのブログを読み、
私も、ウルソを600mgから900mg、
つまり1日6錠から9錠に切り替えて
飲むことに変更しました。

今の治療はウルソだけなのですが、
それさえ飲み忘れるほど、ノーテンキな患者ですので、
この変更により丁度よいリズムで、消費されていく感じがしています。

ここ2・3日、疲れを感じています

7月に入って、よく記事を書くようになっていますが、
ここにきて、軽い倦怠感を感じています。

この病になって17年がたち、
傾向として、夏場にさしかかる今頃、
体がガクッとなるので、たぶんそれなのでしょう。

暑さのせいか、病のせいかは微妙ですが、
冷静になって、
自分の体に問いかけるようにしてみると・・・
やはりC肝による倦怠感ではないか、と思えます。

ウルソのジェネリックも飲み忘れる日も、
けっこうあったし、
このブログはやっていても、
自分が罹患していることを、つい忘れて、
油断している自分でいることに気づきました。

用心しなければ・・・・

グレープフルーツは、この一ヶ月、意識的に食べています。

6月の血液データも、落ち着いたものです。

肝炎研究七ヵ年戦略について

先週、枡添厚労大臣は、雇用保険の原資で成り立つ
「おしごと館」の存続を示唆するようなコメントを
いい始めました。

いずれそうなるだろう、と予感していましたが、
枡添氏が厚生労働官僚に丸めこまれる時期に入った
ということでしょうか?

ホンネの発言だとしたら、大臣は交代された方がよい。
民意にそぐわない発言だからです。

といことは、おいといて、いよいよ
C型肝炎の七ヵ年戦略のなかで、、
今後の研究の方向性について、です。

1.C型肝炎については、
 次世代的なインターフェロンの治療薬による根治率の改善や
 より副作用の少ない治療薬・治療法の開発を目指した研究を
 行う。

2.基礎研究として、
 安定したウィルス培養系及び感染モデル動物を用いた研究を
 推進して、
 ・肝炎ウィルス感染後の病態進行過程
 ・抗ウィルス薬に対するウィルスの耐性変異に関わる過程
 ・ウィルス感染に関わる宿主因子
 に関する研究を進める。

3.疫学研究としては
 肝炎対策の推進につなげるため、
 感染者数の実態を明確に把握するための
 全国規模でかつ継続的な研究を行う。

4.行政研究としては
 肝炎対策を効果的に推進するため、
 検診、予防や医療体制等に関する研究を行う。

とあります。

・・・・・・・・・・
以下、私見です。

抗ウィルス薬に対するウィルスの耐性変異に
関わる過程に関する研究

是非、すすめていただいと思います。

高ウィルス量のC型肝炎患者は、その進行を遅らせるために、
既に何度かINF治療を行ってます。

私はその典型です。
素人考えですが、ウィルスの耐性変異が起きている思えてなりません。

また高ウィルス量1b型でも、肝臓をそれほど傷つけずに、
一種の親和性?というか、均衡をたもっている、というよな宿主が
あります。私はその典型です。
その理由もまたウィルスの耐性変異にあるのではないか?
と予感するのです。

是非7ヵ年内・2015年までに、画期的な研究成果がもたされることを
期待してやみません。

寄生虫治療薬がC型肝炎に効く、という話

またまた「肝炎研究七ヵ年戦略」の前に、

「寄生虫治療薬がC型肝炎に効く」という研究が、
欧州肝臓学会で発表された話です。

以下、記事の引用です。

寄生虫病の一種である住血吸虫症の治療薬が、
C型肝炎にも効くことが、エジプトでの臨床試験でわかった。

エジプトでは住血吸虫とC型肝炎ウイルス両方に
感染する患者が多く、
住血吸虫症の治療薬がC型肝炎にも効くと言われてきたが、
米バイオテクノロジー企業「ロマーク研究所」の試験で裏づけられた。

同社がイタリアで開かれた欧州肝臓学会で発表した。

治療薬はニタゾキサニド(商品名アリニア)。
住血吸虫やクリプトスポリジウムなどの寄生虫病の治療に使われている。

同社のジャン・フランソア・ロシニョール博士らが、
エジプトのC型肝炎患者で試験した。
標準治療を受けた40人のうち、
C型肝炎ウイルスが消えたのは半数の20人だったが、
標準治療にニタゾキサニドを加えた28人では、
約8割の22人になった。
ニタゾキサニドがC型肝炎ウイルスに効く理由は
はっきりしていない。


大阪大学の林紀夫教授(消化器内科)は
「数年前からC型肝炎に効くとの報告があったが、
信用されていなかった。
明らかなデータが出たことで、治療法の研究が
進むのではないか」と話している。

・・・・・・
以上です。私見ですが、

大阪大学の林紀夫教授(消化器内科)は
「肝炎研究七ヵ年戦略(案)」を公表した
肝炎治療戦略会議の座長をされている方です。

そのコメントを取り付けた記者に、感謝。
コメントをとる相手として、適切だからです。

で、この寄生虫治療薬が、日本のC型肝炎にも
とりわけ、もっとも多い1b型に有効なのかどうか、
基礎的な研究をしている機関が、
国内に存在することを願うばかりです。

動物感染モデルであるヒト肝細胞キメラマウスを使って、
ニタゾキサニドがC型肝炎ウイルスに効く理由
是非、研究して欲しいと、声を大にして、申し上げておきたいのです。

肝炎ウィルスの疫学研究はお粗末

「肝炎研究七ヵ年戦略」の前に、
疫学研究について、どのように書かれているか、
というと・・・・・

「肝炎ウィルス感染者数の推計の基になるデータ収集を行い、
様々な行政施策の立案に生かされてきたものの、
その一方で、調査の偏在が見られ、
全国規模の研究が十分に行われていない。」

・・・・・・・・・
以下、私見です。

「十分に行われていない」ではなく、
ほとんどやってこなかった、というのが真相でしょう。
全く、論点として掲げただけの、逃げの文章です。

とりわけ、C型肝炎に限定した場合
日本に1b型の高ウィルス量の感染者は、
いったい何人くらいいるのか、
血液検査機関から統計をとることは可能なはずなのに、
一切やっていない、と推測できます。

というのは、肝臓病専門医の先生に、
このことをインフォームドコンセントとして、
私はよく問いかけてきたのですが、
誰一人、明解な答えを出される医者はおりませんでした。
つまり、肝臓専門の医者も知らないのです。

高ウィルス量の感染者数は推定値が見えてくれば、それ以外の、
つまり低ウィルス量の感染者数は
C型肝炎患者MAX250万人から高ウィルス感染者数を引けば、
把握できてくるわけです。

前回も触れましたが、
低ウィルス量の感染者たちは、
根治の可能性が高いのですから、
統計とって把握することは重要と考える次第です。

C型肝炎研究の現状とは

前回の「肝炎研究七ヵ年戦略(案)」の続きです。
C型肝炎に絞って、掲げておきます。

1.C型肝炎の臨床研究

・ペグインターフェロンとリバビリン併用療法において、
 難治症例である1b型の高ウィルス量症例以外では、
 90%近くの根治率となっている。

 (1b型ウィルスが、日本人の感染患者の70%を占めている)

・1b型の高ウィルス量症に関しては、
 依然として50%にとどまる。

・特に高齢の女性への治療効果が相対的に低い。

・インターフェロンに対する副作用のための離脱者
 および非適応者?が存在することが問題になっている。
 

2.C型肝炎の基礎研究

・困難といわれた培養細胞におけるC型肝炎ウィルス増殖系確立した。

・安定した動物感染モデルであるヒト肝細胞キメラマウスを作成した。

 ヒト肝細胞キメラマウスとは、ヒト肝細胞を移植し、動物モデルとして開発されたマウスのことで、
 これを用いて
 C型肝炎ウィルスの増殖阻止の機序?を解明し、ワクチン開発の基礎が確立されたことになる。


・・・・・・・・・・
以下は私見です。

つまり、
低ウィルス量のC肝炎の方は、早期発見・早期治療さえ行えれば、
ほぼ完治(根治)するスキームが確立されたわけです。

私は厚生労働者はこの治療成果を一刻も早く、
エイズ広告ように予算をかけて、
たとえばTVの政府広報のような媒体で、
国民に、無料検査の案内と不安の払拭を伝える、
教育をすべき
と主張します。

きちっと国民に伝われば、
350万人のB・C型肝炎患者は、
確実に減少していくのではないでしょうか?

なのに、その動きをとる気配は
この戦略案からはうかがえませんでした。

ちなみに、後期高齢者医療制度にしても、
名称の配慮のなさは、その通りのことなのですが、

その中身は、いい点もあったわけで、

むしろ、もっとも問題なのは、厚生労働省が、
法案成立から施行までの期間に、
やさしくTVで広報すべきだったのに、怠ったことです。


そう、2011年地上デジタル放送化のCMのように、
政府広報をやるべきだったのです。

いずれも厚生労働省が不作為であったことによる落ち度であり、
100%国に責任があります。

次回は本題の「七ヵ年戦略」について、記事にします。ではまた・・・・
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