わが動的平衡とレジリエンスの思索日記

直腸がん、C型肝炎が完治し、これからが今までを決める、、という身の処し方を綴る
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厚生労働省の不作為という悪

ここのところ厚生労働省の不祥事には、憤りを超えて、ホトホトあきれます。

読売新聞によると・・・

薬害肝炎の疑いが強いとして、製薬会社が2002年に厚生労働省に報告した418人分の匿名の症例一覧表のうち、約3分の1については、患者のイニシャルや医療機関名など詳細を記した個別の副作用報告書が同省に提出されていたことが判明した。

 古いものは1987年に提出されており、同省は、患者特定につながる情報を持ちながら20年にわたり、製薬会社に対し、本人への告知を指示するなど適切な対応を取っていなかったことになる。

 副作用報告書は、止血剤として血液製剤「フィブリノゲン」を投与され、C型肝炎に感染したと見られる症例について、旧ミドリ十字(三菱ウェルファーマを経て現田辺三菱製薬)が医療機関から情報を得て、1987~2002年に同省に提出したもので、計144人分に上る。

 このうちの73人分は、87年に青森県で妊婦8人の集団感染が発覚したのを機に、同省の提出指示を受けて出されたもの。この中の61人分については、87年中に同省に報告されていた。

 このほか、薬事法に基づく副作用報告などによって同省に提出されたものが、87年指示に基づく報告との重複者も含め、計88人分あった。このうちのほとんどは、同法で副作用報告が義務付けられた97年以降に提出されたものだった。

 報告書の形式は様々だが、多くは患者のイニシャルや性別、年齢、医療機関の所在地などの記入欄があるほか、実名や医師名が記されているものもあり、製薬会社や医療機関を通して患者本人にたどり着くことが可能とみられる。一覧表の患者は、肝炎の症状が薬害によるものと知らずにいる可能性があるが、同省は製薬会社に対し、患者に事実を告知するよう指導していなかった。

 同省は22日、個人が特定できる症例がどれくらいあるかについての調査結果を公表するほか、製薬会社の社長を呼んで事情を聞く。

以上です。

C型肝炎病は、
『医原病』(医療機関に原因がある意、sin氏の言葉)であり、
同時に「官原病」(行政官僚の不作為に原因がある意、造語です)なのだといえます。

どんなに遅くとも2002年の時点で、個人を特定できたたのに、国は放置した。

血液製剤を投与された方は30万人いました。

思えば、2002年頃から、インターフェロンとリバビリンの併用療法が始まったわけで、その治療をしていれば、完治したり、進行を遅らせたりすることが出来たことになります。

以前、松下電器がファンヒーターのリコール広告を、連日TVで告知していたことがありました。

それと同じようなことを、国と製薬会社が連名で、すべきだった。

「血液製剤を投与された方はC型肝炎の可能性があります。
すぐに血液検査をお願いします。無料で対応いたします。」と、
TV広告をうつべきだったのです。


否、今からでも実施すべきです。

結局、国も製薬会社も、全体のコストがどれだけ膨らむかを恐れ、不作為、放置、忘却措置をとった!それが真相だと思います。

昨日でしたか、厚生労働省の記者会見では、
悪びれもせず、たんたんと経過説明をする高級官僚の顔を見ていて、あきれました。

TVは全てを映し出します。本当に、全てが見えてしまうものなのです。心根は歴然!

そのときの担当者がだれか判らず、地下倉庫に眠る書類をたまたま発見しただけといった表情、結果責任を感じている表情とは程遠い。

「遠い昔の、前任者の過失であり、自分たちに責任は、全くない!」
と腹の中で思っている、そういう顔です。


厚生労働省のお役人に限らず、
国防を司る防衛省の元事務次官の不祥事といい、


(追伸)10/25に、驚くべき三面記事が…
財務省主計局の二人の高級官僚が、集団で女性に乱暴し、逮捕された。
主計局といえば、国家予算の中心的役割をなす所であり、前代未聞の刑事事件といえる。


この国のカタチが溶解してきている。
この国の官僚は、かなり怪しくなってきて、
「官僚悪」が跋扈している、と思えてなりません。

「美しい国」より先に、「美しい官僚制」であっていただきたいものだ。

唐突ですが、
終戦時、GHQ司令官マッカッサー元帥は、財閥解体や農地改革だけでなく、
戦前の東京帝国大を頂点として、この国の高級官僚を産む学閥スキームも解体してしまえばよかったものを・・・東大は理系だけ残せばよかった・・・
と思ったりしています。

救いなのは東大出身の舛添大臣が

「その時々の省の責任者はどう判断したのか検証したい」

と答えたことです。
野党も一段と追撃していただきたいものです。

あ!またまたシャットダウンに・・・

再び感想文「生物と無生物の間」(福岡伸一)

先々週のNHK深夜番組「爆笑問題のニッポンの教養」で、分子生物学者である福岡伸一教授との対談がありました。

そこで再度、講談社現代新書「生物と無生物の間」を肝炎患者の視点で、ノートをつづります。


視点1.ウイルスは生物であるか、無生物であるか。

福岡教授の答えは
「ウィルスは生物ではなく、限りなく物質に近い存在である」

生物を自己増殖能力ととらえると、ウィルスは細胞に寄生するすことによってのみ増殖するエイリアンさながらの存在だという。

但し、ウィルスは
・栄養を摂取しない。
・呼吸もしない。
・二酸化炭素を出すことも、老廃物を排泄することもない。
・一切の代謝は行なっていないのであり、

ウィルスは鉱物に似て、結晶化できる。結晶は同じ構造を持つ単位が規則正しく充填されて初めて生成する現象である。

ということは、ウィルスの場合、生命の定義ではなく、物理の法則が働くと考えることが自然ということでしょう。

私たちウィルス肝炎患者は肝臓に多量の鉱物を貯蔵していることになります。


視点2.ウィルス増殖を支配しているのは「エントロピー最大」という物理の法則である。

1933年にノーベル物理学賞をとったシュレーディンガーが、
「生命とは何か」(岩波新書)の中で、
展開する言葉がエントロピーという言葉です。

エントロピーとは乱雑さを表す尺度。

すべてのの物理学的プロセスは、物質の拡散が均一な乱雑さの状態に達するように、エントロピー最大の方向に動き、そこに達して終わる。
これをエントロピー最大の法則と呼ぶ。

意味がイマイチ不明ですが、
私が抱えるウィルス量5000超KIUに置き換えれば、
限りなく乱雑に向かってウィルスは増殖を続ける物理行動であり、
されど生命活動そのものではない、
といえるのではないか、と思います。


視点3.では、生命の定義は何か。

この本では、自己複製するものとする定義は過去のものであり、
「生命とは、自己複製システムではなく、動的平衡にある流れ」と定義することが正しいとし、さまざまな分子生物学の研究成果を展開しております。

生命とは、テレビのような機械ではなく、受精卵が成立したその瞬間から行進が開始される。それは時間軸に沿って流れる、後戻りできない一方向のプロセスである。

生命を空間軸ではく、時間軸でみるべきということです。

その上で、
生命もまた、絶えずエントロピーを増大させつつある。
つまり、死の状態を意味するエントロピー最大という危険な状態に近づいていく傾向がある。

そうして生物がこのような状態に陥らないようにする、すなわち生きていくための唯一の方法は、周囲の環境から「負のエントロピー=秩序」を受け入れることである。

実際、生物は常に負のエントロピーを「食べる」ことによって生きている。

これを受けて、さらにシェーンハイマーという人物が言う。

「秩序は守られるために絶え間なく壊されなければならない。」

つまり、エントロピー増大の法則に抗う唯一の方法は、システムの耐久性と構造を強化することではなく、むしろその仕組み自体を流れの中に置くことなのである。

流れこそが、生物のの内部に必然的に発生するエントロピーを排出する機能を担っていることになる。

昔、人間の細胞レベルだった思いますが、「7年」で全て代わると聞いたことがあります。

ところが分子レベルでは、歯であれ、背骨であり、「1年」で全く別のもになる、と書かれてありました。

また、食べたものの分子の半分は、そのまま私たち体のの分子と、日々入れ替わるのだ、という現象も、新鮮な驚きを感じます。

爆笑問題の太田氏は「ニッポンの教養」番組収録後に、こんなことを言っています。
太田:生物の本質が「分子の流れ」だとすると、じゃ、人間はただの媒体でしかないのかなって思っちゃうんですよね。地球のすべては、限られた分子の循環の中にある・・・ということでしたけれども、僕が思うに、宇宙全部が常に繰り返しなんだと思うんですよ。


以上、とりとめのないノートですが、

あらためて食べることの重要性を感じました。



さて、ここからが勝手な思い込み、です。

食べる以外にも、ウィルスのエントロピーに抗う方法がきっとあるような気がしているのです。

インターフェロンだけでなく、
死に至る増殖を均衡させる方法、負のエントロピーは、きっとあるのでは、と。

あえて、妙なことを言います。

エントロピーの量に対抗できるのは、時間軸の典型である「音」「声」の量による対抗も有効だという、いささか東洋的な?発想です。

『声、仏事をなす』~仏事とは「生命」の異名ととらえています~

自分の肝臓に巣食うウィルスをイメージして、
朝でも夜でも、ふと気づいたときに、
「ウィルス消えろ!」とか、自分がピッタリくる言葉を、
ある種マントラでも唱えるかのような感じで、
数限りなく、流れるように唱え、
かつ、もぐらたたきのような思念をおくってみる、
右手で肝臓のあたりをさすりながら・・・

ということです。

コイツ何言ってだろう!
怪しい!アホラシイ

と思われても構いません。

自分の体のことですから、量対声で、やってみることにします。

ちなみに、「負のエントロピー」に気づいたシュレーディンガーには、
インドの古代思想リグ・ヴェーダや、梵我一如の影響があったことを付言しておきます。

民主党の肝炎医療費助成法案

10月2日に民主党が国会に提出した「肝炎医療費助成法案」の概要がわかりました。

法案名は「特定肝炎対策救急措置法(案) 」です。


正直言って、ありがたい!と感じます。

民主党に一度も投票したことがない私であり、
民主党におもねる気持ちなどサラサラありませんが、
この法案の提出には、溜飲が下がる思いがします。

『水を飲む人は井戸を掘った人のことを忘れるな』という中国の故事を踏まえると、
最初に肝炎対策案を作った民主党にリスペクトです。

衆参両議院のネジレ現象と、桝添厚労大臣の存在が幸いして、何らかの法案が成立する可能性を帯びてきました。

追い風ファクターが重なり、またとない千載一遇のチャンス到来といえましょう。


さて民主党案を概要してみると、

1.B型肝炎・C型肝炎ウイルスへの感染は、国の責任によりもたらされ、又はその原因が未解明であったことによりもたらされたものがある。
2.重度の疾病(肝硬変・肝がん)への進展を防ぐことのできる有効な治療が経済的負担が過重であるために十分に行われていない。

という事実認識は、心から共感できます。

また、以前ブログに書いたような、薬害によって罹患したかどうか問わない内容になっています。

厚生労働大臣がインターフェロン治療を行なうことが適当と認定された者が対象となり、その者に特定肝炎患者健康手帳が交付されます。

これにより、患者の自己負担は、原則月1万円にとどまり、後は公費で賄うことになります。

インターフェロン治療の中に、リバビリンとかプロテアーゼとかの併用療法の分で含まれるのかどうか、これも定かではありません。

緊急措置を講ずるとありますが、すぐに実行されることができるかどうかは定かではありません。


当面の問題は財源です。
国会の中で、民主党の法案提出者が与党側の質問にどの程度実効性のある答弁、論理の展開を示せるかどうか?にかかってきます。

いくら肝炎患者の心をうつ発想であっても、実効性の乏しい法案であれば、依然としてポピュリズム政党と見えてしまうのです。

是非、政府・与野党が歩み寄って、リアルで、実効性のある法律を成立させていただきたいものです。

300万人以上の肝炎患者は固唾を呑んで、そのゆくえを見守ることにしましょう。

的確なインフォームドコンセント

先週、東大病院M医師の診察を受けました。
みっちり30分近くかけて、次のような内容のインフォームドコンセントとなりました。

1.血液検査の結果
前回のデータの比較してGPTの悪化はそれほどでもないのに、γーGTPが悪化していることが気にかかる。

2.エコー検査の結果
胆嚢ポリープの大きさ4ミリ程度で、半年前のエコー検査結果と同じなので、悪性の心配はない。1cm以上だと悪性の可能性が高い。

3.強ミノのジェネリックについて
ミノファーゲン本舗以外のジェネリックの強力ミノファーゲンを投与して、かえって肝機能が悪くなったりすることは、確かにある。

同じ成分であっても、薬剤の精製する過程で、ミノファーゲン本舗の強ミノは何か「隠し味」が入っているのでは、とウワサが出るほど、ジェネリックの強ミノは本舗のものより劣っている。

「隠し味」とはオモシロイことを言うな、と思わず笑ってしまいました。

但し、
この医院で使っているテルモのミルフィットの場合は、九州大学の研究で、ミノファーゲン本舗のものと比較して、差はなかったという発表がなされている。

ちなみに、前々回のブログでファイザー製薬のものと書きましたが、全く私の誤りでした、すみませんでした。


4.血液検査項目の選択について

そもそも、この質問の動機は、受身で血液検査をすると、やたらと項目が増えてしまい、保険点数が上がってしまいまいます・・・
ムダを無くすことは、肝臓病の長期戦には不可欠ですので。

・アルブミン・・・肝臓が作るタンパク合成能力を示し、肝硬変になると値が下がっていく。
但し、値は、安定した動きの幅であることから、血小板と並べてみる必要がある。

・GOT
・GPT
・γーGTP
 ちなみに、関連するTTT、ZTTは古い検査項目であり、不要。

・ALP・・・胆嚢、胆管の異常がわかる項目で、肝障害があると上がる。

・コレステロール(但し、私の場合、1年に1回でよい)

・白血球/赤血球/ヘモグロビン/ヘマトグリット/血小板/MCV/MCH/MCHCは、ワンセットで1点の保点であるから、血小板だけに絞らない方がよい。その中で、MCHCは赤血球の鉄の濃度を示す。

・フェリチン・・・体全体の中の貯蔵鉄を示す測定値であり、鉄を溜めこみやすい肝炎患者の場合少ないほどよい。

・EOSINO・・・自己免疫の関係で、好酸球の増加の度合いを示す。
アレルギー疾患や皮膚疾患がある場合にはマークしておいた方がよい。

ということで、次回の血液検査からは15項目を調べることにします。


以上が診察の中味でした。
M医師はナント!35歳の若さだと分りました。

難治性C型肝炎は長期戦ですので、若い肝臓専門医がよいと思っております。
実は、今年1月に飯野四郎先生の診察を受けました。
その最大の収穫・到達点は肝臓医は優秀な若い方がよいという気づきです。

ですので、M医師とのインフォームドコンセントに心から感謝する次第です。

診察時の質問事項その2

前回に続き、今週土曜の質問事項を書きとめておきます。
完全にメモで、恐縮です。

質問2.
血液検査項目はどのようなものを選択したらよいか、を知りたい。
これです。

先月、私のデータは
GOT 36
GPT 55・・・やや上がってしまった。
γーGPT 81・・・これもややオーバーしている。
LDLコレステロール 80
HDLコレステロール 49
TG(中性脂肪) 102
血小板 16.8 ・・・できれば20.0以上に戻って欲しい!
フェリチン 142

以上の8項目だけ、調べてもらいました。
自宅近くのM医院では、自分で項目を選択できてしまうのです。
医院長「はい、わかりました」とすぐ同調してこられる・・・

医師としての判断はどうなっているの?と思えてきます。

たしかに、個々の慢性肝炎患者によって、項目は異なることでしょうが、

「これを調べてたら、こういうことが分かる」というような回答をいただきたいものです。

さて、東大病院のM医師は、どのよう回答をしていただけることか・・・

10月診察予定の質問事項

今度の土曜、自宅近くのM医院で、東大病院から来られているM医師の診察を受けます。

そこで、その際に質問することを、徐々に書きとめることにします。
全く、自分の備忘のためです。お赦しください。

質問1.
M医院では、先月強ミノの注射をしたら、ミノファーゲン本舗の強ミノではなく、ファイザー製薬のジェネリック?の強ミノの注射に切り替わってて、躊躇はあったものの、注射してもらいました。

その値段は、先発のミノファーゲン本舗のものとあまり変わりなく、安くはないのですが、

良い点は、注射器にあらかじめ薬剤が入ったカタチで製品化されていて、衛生的でかつ効率的なことです。

かつ注射針がかなり細くなっているようで、痛みはそれほど感じませんでした。

心配なのは、肝臓専門医の権威である飯野四郎先生が、その著書で強ミノのジェネリックは危険である、と警鐘を鳴らされていることです。

曰く「安い類似品に取り替えたりすると、GOT・GPTがまた上がってきます!」と断定的に、ミノファーゲン本舗以外の製品に対して否定する立場を貫かれています。

飯野先生はそもそもジェネリック薬に対して批判的で、実際に、飯野先生の診察を受けお聞きしたときも、「ありえない!」という表情で、かなりお怒りの様子でした。

そこで、M先生は、強ミノのジェネリック、とりわけM医院が導入しているファイザー製薬の強ミノについては、どう思われますか?という質問をします。

質問2.は、明日以降で。
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