近年、医者対患者の診察は、インフォームドコンセントの考えを尊重する流れになって来ております。
それは「患者が自分の病気と医療行為について、知りたいことを“知る権利”があり、治療方法を自分で“決定する権利”を持つこと」を意味します。アメリカで生まれ、80年代半ばから日本でも必要性が認識されてきた、個人主義を基調とする考え方です。
が、残念なことに、知る権利を持つ患者が十分に納得できる医者に出会う確率は、かなり低い、というのが実感です。
つまり、飯野先生みたいな専門医は、稀有なのです。まだお会いしていませんが、間違いありません。
私は東大病院で、2002年にインターフェロンとリバビリンの併用療法を実行後、C型ウィルスは除去されず、ウィルス量も実行以前とあまり変わらない状態で、今日を迎えております。
その治療から今日まで、ずっと東大病院K教授の診察を受けております。
今年は、春と夏あと12月の3回診察を受けることになります。
毎回、10時頃採血し、その結果がわかる11時頃K教授の診察を受けるというパターンです。
血液データは、毎回あまり変わりばいしない値で推移しています。
この1年は、PCR(ウィルスの定量的測定法)の検査もやっていません。何しろ検査料も高いですしね。
診察時間は、ものの5分もかかっていません。
一般的にみて、経過観察ってこんなものなのかどうかと、毎回わだかまりが残ります。そう、残尿感みたいに。
K教授は温和な方で、お話を聞いていて嫌だな、と思うことはありません。一昔前の「白い巨塔」に出てくる財前教授のような威圧的なオーラは発しません。英国科学誌ネイチャーに論文が出るほどの、肝炎・肝がんに深い知識をもたれた教授です。
人気blogランキングへ が、個々の患者に対して、的確な情報発信できる臨床能力がK教授にあるかどうか?・・・私の答えは否定的です。
今年、最も関心のある質問を2回しました。
『ウィルス遺伝子b1タイプかつ多量ウィルスを持つ患者が、「ペグ・インターフェロンとリバビリン併用療法」で治療した場合に、ウィルスは除去できるのですか』
『そういうケースでも除去できた事例があります・・・』
ここで終わりで、それ以上は話してくれません。
私が除去できるケースに入れるのかどうか、といった機微には決して触れようとはしません。
沈黙です。場がもちませんので結局、そうそうと退出するだけ、ということの繰り返しだったのです。
このままでは、同じような経過観察を何年か続けていき、淡々とした成り行きのなか、あるとき突然「肝臓がん」を宣告を受ける、そんな日がくる予感がしてなりません。
長い歳月をかけて、いったいなんための診察だったか、という事態が来る、と。
そこで、冒頭の、まとものなインフォームドコンセントができるようにするため、以下の方針を立てることに決めました。
1.飯野先生がまたお仕事に復帰されたら、直ちに診察を受ける。
2.優れた肝臓病臨床医は誰か、常にアンテナをはっておく。
3.肝臓専門医の、個々の研究テーマを洗い出し、自分の疑問の回答を持っていそうな肝臓医の診察を求める。以上の3点です。
要は、東大病院とか、有名教授とかに目線がいって、権威にひれ伏していてはダメで、都度都度、そのコトを知っているしている(と思われる)肝臓医に、直接聞くことにしよう。
しいていえば、慢性肝炎であるうちは「主治医」は○○先生なんて決めず、医者はみなセカンド・オピニオンと位置づけることにしよう。
そう決めたのです。
目下の私が知りたいことは、先日、宿題として掲げた「遺伝子b1の多量ウィルス」と「遺伝子b1の少量ウィルス」の境い目のウィルス量はどのくらいなのか?
そして、どうやら宿題に答えられそうな専門医を発見しました。
近々、初診を受けようと思います、ご期待ください。