直近のインフォームドコンセント

2008/08/18(月) 18:41:28 [新薬・関連ニュース]

衆議院議員、与謝野馨氏は国務大臣になられた。

今の内閣の根っこを支えることになる、と感じます。
任命の一週間前に、5分程度のスピーチを聞きました。

しゃがれ声の、ゆっくりと整然とした話し方でしたが、
品格を感じました。

与謝野レターは、次の機会として、
先週土曜、M医師との診察・会話のやりとりを記事にします。
既に、多くの肝炎患者の方はご存知のことかもしれませんが。

1.瀉血法が、今年から健康保険がきくようになり、
 GOT/GPTの高い人は、瀉血により、血中鉄分を除去す
 治療が始まっていること。

 (瀉血と聞いたとき、ギョとしました。)

2.今年から、ウィルス量の検査方法として、
 タックマン、TaqManPCR法が導入された。

 従来ハイレンジ法では、5000KIU/mg以上のウィルス量は
 測定不能となっていて、私はまさに、そのカテゴリー該当者。

 TaqManPCR法は、ハイレンジ法とは単位が異なるのですが、
 そこをハイレンジ法のKIU/mgに置き換えたらどのくらいまで
 測定可能か、その場でM医師に計算をお願いすると、
 約7000KIU/mgまでは測定できるでしょう、と教えていただいた。

 そこで、次回10月の血液検査にはTaqManPCR法で
 ウィルス量の検査をお願いしました。
 費用は4500円、その3割として、1,350円が自己負担になります。

私は、ウィルス量が多すぎて測定不能というのは不安です。
多いなら、どれだけ多いのか、知っておきたいと、素直に思いました。

以上ほか、2点ほど教えていただいことは、次回に。

M医師とのインフォームドコンセントは、全くストレスを感じずに、
雑談的な話の中から、「あっ、そういえば〜」という感じで
M医師は話してくださる。あらためて感謝する次第です。

順天堂「がん哲学外来」について

2008/07/22(火) 21:03:09 [新薬・関連ニュース]

がん哲学外来が順天堂にできて、予約で埋まっているようです。

担当は樋野教授という方で、無料外来、とあります。

お金にシビアな順天堂にしては、ちょっと信じがたい。
診療報酬の制度から、有料にできないのかな?

そのウェブサイトをみると開設の趣旨が、次のようにありました。
そのまま引用します。

「がん」の研究の目的は、
「人のからだに巣食った癌細胞に介入して、
その人の死期を再び未確定の彼方に追いやり、
死を忘却させる方法を成就すること」にある。

『最も剛毅なる者は、最も柔和なる者であり、
愛ある者は勇敢な者である』とは
「高き自由の精神」を持って
医療に従事する者への普遍的な真理であり、
「他人の苦痛に対する思いやり」は、
医学・医療の根本であると考える。

「科学としてのがん学」を学びながら、
「がん学に哲学的な考え方を取り入れていく
領域がある」との立場に立ち、
『がん哲学』が提唱されるゆえんである。

そこには、「考え深げな黙想と真摯な魂と輝く目」が
要求される。
この風貌こそ、現代に求められる
「がんに従事する者の風貌」ではなかろうか。


『何かをなす( to do )前に、
何かである( to be )ということをまず考えよ』
ということが大事になってくる。

これからの「外来」は「幅広い守備範囲」を持った、
「名詞」から「形容詞」の時代となろう。
「がんとの共存」の時代に、
『がん哲学外来』はまさに、
新しいタイプの時代の要請と考える。

・・・・・・・・・・・・・・・

「がん哲学」という言葉の響きに共感はするのですが、
その趣旨には、微妙な違和感があります、、、

何かが違う、、、

ベクトルが違う?

たとえ、医者であれ、、
がんを患ってもいないヒトに、はたして
がんを哲学することができるのであろうか?
と素朴に思うのです。

また、唐突ですが、
プラトンの哲人政治は
哲学する人が政治に関わっていくことを理想
とするものですが、

これを無理やり、哲人医療(がん)とした場合
「哲学する人がガンにかかわっていく」こととなるのでしょうか。
医者が哲学する人になる可能性より、
ガン患者その人の方が、はるかに哲学する人になる可能性が高い。

それに、
『何かをなす( to do )前に、
何かである( to be )ということをまず考えよ』の意味が不明です。

もっと噛み砕いて、ウェブサイトに掲げていただくと
ありがたいと思う次第。

肝炎研究七ヵ年戦略について

2008/07/09(水) 07:30:23 [新薬・関連ニュース]

先週、枡添厚労大臣は、雇用保険の原資で成り立つ
「おしごと館」の存続を示唆するようなコメントを
いい始めました。

いずれそうなるだろう、と予感していましたが、
枡添氏が厚生労働官僚に丸めこまれる時期に入った
ということでしょうか?

ホンネの発言だとしたら、大臣は交代された方がよい。
民意にそぐわない発言だからです。

といことは、おいといて、いよいよ
C型肝炎の七ヵ年戦略のなかで、、
今後の研究の方向性について、です。

1.C型肝炎については、
 次世代的なインターフェロンの治療薬による根治率の改善や
 より副作用の少ない治療薬・治療法の開発を目指した研究を
 行う。

2.基礎研究として、
 安定したウィルス培養系及び感染モデル動物を用いた研究を
 推進して、
 ・肝炎ウィルス感染後の病態進行過程
 ・抗ウィルス薬に対するウィルスの耐性変異に関わる過程
 ・ウィルス感染に関わる宿主因子
 に関する研究を進める。

3.疫学研究としては
 肝炎対策の推進につなげるため、
 感染者数の実態を明確に把握するための
 全国規模でかつ継続的な研究を行う。

4.行政研究としては
 肝炎対策を効果的に推進するため、
 検診、予防や医療体制等に関する研究を行う。

とあります。

・・・・・・・・・・
以下、私見です。

抗ウィルス薬に対するウィルスの耐性変異に
関わる過程に関する研究

是非、すすめていただいと思います。

高ウィルス量のC型肝炎患者は、その進行を遅らせるために、
既に何度かINF治療を行ってます。

私はその典型です。
素人考えですが、ウィルスの耐性変異が起きている思えてなりません。

また高ウィルス量1b型でも、肝臓をそれほど傷つけずに、
一種の親和性?というか、均衡をたもっている、というよな宿主が
あります。私はその典型です。
その理由もまたウィルスの耐性変異にあるのではないか?
と予感するのです。

是非7ヵ年内・2015年までに、画期的な研究成果がもたされることを
期待してやみません。

寄生虫治療薬がC型肝炎に効く、という話

2008/07/06(日) 17:04:39 [新薬・関連ニュース]

またまた「肝炎研究七ヵ年戦略」の前に、

「寄生虫治療薬がC型肝炎に効く」という研究が、
欧州肝臓学会で発表された話です。

以下、記事の引用です。

寄生虫病の一種である住血吸虫症の治療薬が、
C型肝炎にも効くことが、エジプトでの臨床試験でわかった。

エジプトでは住血吸虫とC型肝炎ウイルス両方に
感染する患者が多く、
住血吸虫症の治療薬がC型肝炎にも効くと言われてきたが、
米バイオテクノロジー企業「ロマーク研究所」の試験で裏づけられた。

同社がイタリアで開かれた欧州肝臓学会で発表した。

治療薬はニタゾキサニド(商品名アリニア)。
住血吸虫やクリプトスポリジウムなどの寄生虫病の治療に使われている。

同社のジャン・フランソア・ロシニョール博士らが、
エジプトのC型肝炎患者で試験した。
標準治療を受けた40人のうち、
C型肝炎ウイルスが消えたのは半数の20人だったが、
標準治療にニタゾキサニドを加えた28人では、
約8割の22人になった。
ニタゾキサニドがC型肝炎ウイルスに効く理由は
はっきりしていない。


大阪大学の林紀夫教授(消化器内科)は
「数年前からC型肝炎に効くとの報告があったが、
信用されていなかった。
明らかなデータが出たことで、治療法の研究が
進むのではないか」と話している。

・・・・・・
以上です。私見ですが、

大阪大学の林紀夫教授(消化器内科)は
「肝炎研究七ヵ年戦略(案)」を公表した
肝炎治療戦略会議の座長をされている方です。

そのコメントを取り付けた記者に、感謝。
コメントをとる相手として、適切だからです。

で、この寄生虫治療薬が、日本のC型肝炎にも
とりわけ、もっとも多い1b型に有効なのかどうか、
基礎的な研究をしている機関が、
国内に存在することを願うばかりです。

動物感染モデルであるヒト肝細胞キメラマウスを使って、
ニタゾキサニドがC型肝炎ウイルスに効く理由
是非、研究して欲しいと、声を大にして、申し上げておきたいのです。

肝炎ウィルスの疫学研究はお粗末

2008/07/04(金) 20:00:22 [新薬・関連ニュース]

「肝炎研究七ヵ年戦略」の前に、
疫学研究について、どのように書かれているか、
というと・・・・・

「肝炎ウィルス感染者数の推計の基になるデータ収集を行い、
様々な行政施策の立案に生かされてきたものの、
その一方で、調査の偏在が見られ、
全国規模の研究が十分に行われていない。」

・・・・・・・・・
以下、私見です。

「十分に行われていない」ではなく、
ほとんどやってこなかった、というのが真相でしょう。
全く、論点として掲げただけの、逃げの文章です。

とりわけ、C型肝炎に限定した場合
日本に1b型の高ウィルス量の感染者は、
いったい何人くらいいるのか、
血液検査機関から統計をとることは可能なはずなのに、
一切やっていない、と推測できます。

というのは、肝臓病専門医の先生に、
このことをインフォームドコンセントとして、
私はよく問いかけてきたのですが、
誰一人、明解な答えを出される医者はおりませんでした。
つまり、肝臓専門の医者も知らないのです。

高ウィルス量の感染者数は推定値が見えてくれば、それ以外の、
つまり低ウィルス量の感染者数は
C型肝炎患者MAX250万人から高ウィルス感染者数を引けば、
把握できてくるわけです。

前回も触れましたが、
低ウィルス量の感染者たちは、
根治の可能性が高いのですから、
統計とって把握することは重要と考える次第です。

第1回 肝炎治療戦略会議

2008/06/03(火) 20:26:22 [新薬・関連ニュース]

5月27日に、厚生労働省は、いよいよウイルス性肝炎(B、C型肝炎)に対して、「肝炎治療戦略会議」を設置し、初会合を開き、本腰を入れはじめました。

検討項目は
ア.B型肝炎・C型肝炎治療の現状と治療法開発の方向性
イ.肝硬変治療の現状と治療薬開発の方向性
ウ.新しいウイルス肝炎治療薬の開発に向けた基礎研究の方向性

とあり、新しい治療や医薬品の開発の支援に乗り出す、のだそうです。

21年度の予算に織り込むため、迅速に戦略が策定されていくことでしょう。

考えられる柱は、「三剤併用療法」の導入とその助成のはずです。
座長の林紀夫氏(大阪大学大学院消化器内科教授)は、これらの療法に造詣が深いと聞いたことがあります。

なんだか、ずいぶん前に書いた未来予測通りになっていると感じております。

グレープフルーツがC型肝炎を抑制する!

2008/05/20(火) 19:15:27 [新薬・関連ニュース]

先日、グレープフルーツを食べることによって、HCV減少の働きがある、
という薬事日報メールをたまたま発見しました。

ハーバード大医学部の研究成果ですので、信頼できると思います。

以下、そのまま記事にいたします。

・・・

(2008年5月15日の薬事日報メール)

グレープフルーツに含まれるフラボノイドであるナリンゲニン(naringenin)にC型肝炎ウイルス(HCV)の感染細胞内での分泌を抑制する働きがあることが米ハーバード大学(ボストン)医学部の研究によって示され、医学誌「Hepatology」5月号に掲載された。

 世界人口の約3%がHCVに感染しているとされるが、現在の標準的な治療薬であるインターフェロンとリバビリンが効果を示すケースは約50%にとどまり、重大な副作用の可能性もあるという。最近の研究からは、HCVがリポ蛋白(たんぱく)のライフサイクルに関連しており、リポ蛋白の代謝に影響を及ぼす化合物や栄養補助食品がHCVにも作用する可能性が示されていた。

 今回の研究では、感染細胞が超低比重リポ蛋白(VLDL)に結合しながらHCVを活発に分泌することが示された。研究グループによると、感染細胞のアポリポ蛋白B(アポB)のmRNAをサイレンシング(過剰な遺伝子の発現をゲノムが自ら抑制する機能)すると、アポB-100およびHCVの分泌がともに70%減少するという。

 研究グループはさらに、グレープフルーツに含まれるナリンゲニンについて試験した。過去の研究で、ナリンゲリンがVLDLの分泌を阻害することが示されている。その結果、ナリンゲニンが感染細胞のHCV分泌を80%減少させることを突き止めた。しかし、腸壁でのナリンゲニンの吸収率は低いため、治療量の投与には注射を用いるか、腸の吸収率を高める物質と併用する必要があるという。

 研究グループはこのほか、ナリンゲニンをはじめグレープフルーツに含まれるいくつかの成分が顕著な薬物相互作用を示すことも指摘している。今後の研究では、動物モデルおよびヒト肝細胞の長期培養株を用いて、ナリンゲニンやほかの柑橘(かんきつ)類のフラボノイドがウイルス量を減らす長期的な効果について検討する予定だという。(HealthDay News 5月6日)
・・・・

これは、難治性肝炎患者の私にとって、ウレシイ話です。
何でも体に良いことは、すぐやってみることにします。とりあえず週三回以上食べてみますね。

C型ウィルスの増殖を抑制する新薬候補

2008/05/14(水) 02:50:17 [新薬・関連ニュース]

前回記事の続きです。
4月7日の日経新聞に載った、明るいニュースがありました。
実は、私はつい先日知ったという次第で、いかに自分が肝炎患者であることから遠のいていたことか、を感じた次第です。

多種ウイルス増殖抑制(新薬候補を発見)という大見出しがあり、概略は次のとおり。

東京医科歯科大学の萩原教授らのチームは、C型肝炎ウイルスやインフルエンザウイルスなど(RNA)「リボ核酸」ウイルス)の増殖を抑制する新薬候補物質を見つけた。

ウイルスに作用するのではなく、ウイルス増殖に関係する人の酵素の働きを抑えるのが特徴。

細胞実験段階だが、様々なウイルス感染症に対応できる薬につながる可能性がある。

(以下本文に続く)

開発した萩原教授や岐阜大学の鈴木教授、バイオベンチャーのキノファーマ(東京文京)のグループ。

RNAウイルスは人の細胞にRNAを送り込んでウイルスの増殖に必要なたんぱく質を作らせる。
一般の抗ウイルス薬はウイルス自体に作用する為、効果がでるウイルスの種類が特定されてしまう。 又、ウイルス変異にも十分に対応できない。

こうしたなかで、萩原教授らは人の細胞にあり、たんぱく質をリン酸化して制御する役割の「リン酸化酵素」に着目した。

ウイルスによって作られるたんぱく質が、人の細胞にある特定のリン酸化酵素の働きを活性化し、それによってたんぱく質の発現を促してウイルスが増殖することを解き明かした、のです。

そこで、独自に構築したリン酸化酵素のデータベースを元に、ウイルスに感染した際に活性化する酵素の働きを阻害する物質を分子量3百以下の低分子化合物「ARK」を見つけた。

C型肝炎ウイルスに感染した培養細胞を使った実験では、ARKを投与するとウイルスは増殖しなかった

インフルエンザウイルスの場合でも増殖を抑制した。
動物実験で毒性はほとんど見られなかった。
ウイルス自体ではなく、人の酵素を阻害する仕組みの為、様々な種類や変異した場合にも効果がある可能性がある。
まずC型肝炎の新薬候補の可能性を探る。現在製薬企業と交渉中。

以上です。

C型ウィルス量が尋常でない私には、大いに希望が持てる話と判断しました。
この新薬を2009年に認可されるだろう三剤併用にプラスし、「カクテル療法」の導入ともなれば、難治性の壁は溶解していくのではないか、と思えるのです。

あらためて、難治性C型肝炎のみなさん!ぜひ私とともに、楽観主義で生きましょう!!
そこで来月、かかりつけのM医師の診察ですので、そのとき見解を訊くようにいたしますね。
では次回は、私の血液データについて記事にします。

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