福田首相の政治決断の舞台裏

2008/07/30(水) 19:49:11 [もろもろ雑駁な話]

昨年12月23日の日曜日、薬害肝炎患者全員を一律救済する、
という首相決断の背後に、どんな動きがあったのでしょうか?

福田首相は「心からおわびする」と言われました。

非薬害肝炎者の私でさえ、ようやく溜飲がさがる思いがしました。
と同時に、どうしてこんな意表をつく決断ができたのだろうと
不思議に思えてなりませんでした。

新聞をこまめに読んでいれば、わかってたのかもしれませんが、
私は、つい最近、次の本で、その舞台裏を知ることとなりました。

与謝野馨著「堂々たる政治」(新潮新書、2008年4月)を読み、
与謝野馨衆議院議員の知恵が突破口になっていた・・・
その思想と行動を知ったのです。

少し振り返ってみますと、
昨年12月20日の時点では、枡添要一厚労大臣が発表した
政府の和解案は、政府の責任の範囲を限定するものでした。
どれだけの支出となるか予測できないとする官僚の心理は
容易に読み取れます。

それがたった3日で、急転直下の、一律救済と変わった。

首相の周辺には、20日の和解案の賛否について、
ものずごいバイアスがかかっていたと思います。

自民党内だけでなく、
与党の一翼、公明党からも政治救済を、強く働きかけていましたし、、

その絶妙のタイミングで、
12月21日午後、官邸に乗り込んだ
与謝野氏は打開案をA42枚にまとめて、首相に進言された。

その与謝野レターは、4項目の箇条書きで、
祖父母ような、およそ文学的なものとはいい難い
ロジカルな文章ですが、
戦後GHQに提示した白州次郎の「ジープウェイ・レター」に
勝るとも劣らない「思想」を感じさせます。


進言に、福田首相は躊躇をしめさず、
「そうだよな」と応じられた、
その感応する心がおもしろい。

対話は20分。与謝野氏いわく
「説明を始めてから総理の決断まで5分もかからなかった」

歴史が動き出す端緒は、
こうした呼吸の合った「対話」なのだ、
と感じさせます。

二人の出身高校が同じというのも
二人の心根のどこかで、
共通感覚があるのでは、と想像させます。


ともあれ、貴重な、平成の歴史資料として、
与謝野レターが雲散霧消されないように願うばかりです。


ちなみに、私は自民党支持者ではありませんし、
おもねる気持ちは微塵もありません。そもそも意味がない。

ただただ、純粋に、政治家与謝野馨氏の行動に対して
リスペクトを表明しておきたいと思った次第。


今日はここまで。この話はあと2回ぐらい記事にします。

キーワードは「与謝野レター」です。

ウルソを1日6錠から9錠にしてみます

2008/07/15(火) 20:37:26 [もろもろ雑駁な話]

sinさんのブログにトラックバックされてあった、
川上ひろしさんのブログを読み、
私も、ウルソを600mgから900mg、
つまり1日6錠から9錠に切り替えて
飲むことに変更しました。

今の治療はウルソだけなのですが、
それさえ飲み忘れるほど、ノーテンキな患者ですので、
この変更により丁度よいリズムで、消費されていく感じがしています。

ここ2・3日、疲れを感じています

2008/07/10(木) 18:16:17 [もろもろ雑駁な話]

7月に入って、よく記事を書くようになっていますが、
ここにきて、軽い倦怠感を感じています。

この病になって17年がたち、
傾向として、夏場にさしかかる今頃、
体がガクッとなるので、たぶんそれなのでしょう。

暑さのせいか、病のせいかは微妙ですが、
冷静になって、
自分の体に問いかけるようにしてみると・・・
やはりC肝による倦怠感ではないか、と思えます。

ウルソのジェネリックも飲み忘れる日も、
けっこうあったし、
このブログはやっていても、
自分が罹患していることを、つい忘れて、
油断している自分でいることに気づきました。

用心しなければ・・・・

グレープフルーツは、この一ヶ月、意識的に食べています。

6月の血液データも、落ち着いたものです。

先週が肝臓週間だったとは、知りませんでした。

2008/05/27(火) 12:42:59 [もろもろ雑駁な話]

毎年5月の第4週が肝臓週間だった、って私はそんな言葉も知りませんでした。

昨夜、再放送のNHKのプロフェッショナルで、薬害肝炎訴訟の鈴木利廣弁護士が出ておられた。

TVで知るだけでしたし、鈴木先生が話しているところは見たことがありませんでした。
患者代表の方々のそばによりそうように映っておられた。

今回の番組で、先生ご自身が、セコンドのように、患者のみなさんそばに立つスタンスなのだ、と説明されていて、納得がいきました。

さらに、国の制度を変えないかぎり、根本的な解決にはならないという、ご判断に心からリスペクトです。

あらためて、350万人の肝炎患者の一人として、鈴木先生に感謝を申し上げたい。

鈴木先生、ありがとうございます。
引き続き、よろしくお願い申し上げます。


番組の中で、先生はこう言われた。

「ここ二・三年が、肝臓ガン爆発のピークになる!のではないか。」

またこんなニュアンスのことも・・・
「基本的に医療行為、は、国の行政行為?と同じなのだから、国に責任がないなどとは言えない」
正確に聞き取っていませんでしたが、心の中で、怒りのような、はじけるものがありました。

やはり肝炎は医原病だけではなく、国民に対して、他の先進国と同じような安全配慮義務を怠った、そのことによる「官原病」なのだ、と。

M医師のことをお知りになりたい方へ

2008/05/15(木) 18:52:45 [もろもろ雑駁な話]

半年放置していましたので、当サイトは、
大量のスパムもののコメントやトラックバックの巣窟と化していました。

で、昨日スパムを一掃していて、貴重なコメントも、うっかり消してしまいました。
すみませんでした。

中でも、S区にお住まいで、いい肝臓医をお探しの○○さんへ、
お手数ですが、今一度コメントをお寄せください。
その際、「管理者にだけ表示を許可する」にチェックをお入れください。
折り返し、メールでご連絡いたします。

ブログ再始動

2008/05/12(月) 19:59:23 [もろもろ雑駁な話]

山口つとむは、無事生きております。

半年近く放置していたブログをまた始めます。
ゆがんだテンプレートも修正いたしました。

福田首相はすっかり地に落ちた支持率の状態ですが、
昨年暮れのC型肝炎のに対する決断は、すばらしい指導力を
示したこととして、忘れないでいようと思います。

さて再始動します。

難治性C型肝炎患者にも、完治への道が開けそうだからです。

追伸、この空白の期間にいろいろコメントをいただいていたことを
今知りました。逐次、ご返事のコメントさせていただきますね。

続きは後日また

薬害肝炎の死亡者は56人に増

2007/12/12(水) 14:30:33 [もろもろ雑駁な話]

最近どうやらFCブログの仕様がが大幅に変わったようで、少し困惑しております。
少し遠ざかっていましたので、勘が戻ってこないのです。
しばらく、ヘンチョコリンのままになります。

さて、血液製剤フェブリノゲンの投与で、
C型肝炎に感染した疑いの強い418人の症例資料が、
地下室の倉庫に埋もれ、放置されていた問題で、

12月11日、厚生労働省は次の発表をしました。

資料のうち、身元がが特定できた人は
12月7日の時点で、282人となり、
すでに56人は死亡していたことが確認した、と。

まだ136人の身元は判明していないことから、
このままズルズル追跡調査しているうちに
死亡者100人に近づくことでしょう。

それはまさしく不作為犯による官原病です。

それでも厚生労働省のお役人たちは、
その人々の痛みなど、全く感じてはいないことでしょう。

医療費コストをにらみ、線引きをしてくるに違いない。

年金の突合せの不能の弁明にしてもそうですが、
舛添大臣の意気込みは、官僚ペースにはまり、
突如、後ろ向きになるのでは、と懸念されます。

最終的に鍵をにぎる福田首相の感覚がズレていないことを、期待するだけです。

再び感想文「生物と無生物の間」(福岡伸一)

2007/10/15(月) 18:24:13 [もろもろ雑駁な話]

先々週のNHK深夜番組「爆笑問題のニッポンの教養」で、分子生物学者である福岡伸一教授との対談がありました。

そこで再度、講談社現代新書「生物と無生物の間」を肝炎患者の視点で、ノートをつづります。


視点1.ウイルスは生物であるか、無生物であるか。

福岡教授の答えは
「ウィルスは生物ではなく、限りなく物質に近い存在である」

生物を自己増殖能力ととらえると、ウィルスは細胞に寄生するすことによってのみ増殖するエイリアンさながらの存在だという。

但し、ウィルスは
・栄養を摂取しない。
・呼吸もしない。
・二酸化炭素を出すことも、老廃物を排泄することもない。
・一切の代謝は行なっていないのであり、

ウィルスは鉱物に似て、結晶化できる。結晶は同じ構造を持つ単位が規則正しく充填されて初めて生成する現象である。

ということは、ウィルスの場合、生命の定義ではなく、物理の法則が働くと考えることが自然ということでしょう。

私たちウィルス肝炎患者は肝臓に多量の鉱物を貯蔵していることになります。


視点2.ウィルス増殖を支配しているのは「エントロピー最大」という物理の法則である。

1933年にノーベル物理学賞をとったシュレーディンガーが、
「生命とは何か」(岩波新書)の中で、
展開する言葉がエントロピーという言葉です。

エントロピーとは乱雑さを表す尺度。

すべてのの物理学的プロセスは、物質の拡散が均一な乱雑さの状態に達するように、エントロピー最大の方向に動き、そこに達して終わる。
これをエントロピー最大の法則と呼ぶ。

意味がイマイチ不明ですが、
私が抱えるウィルス量5000超KIUに置き換えれば、
限りなく乱雑に向かってウィルスは増殖を続ける物理行動であり、
されど生命活動そのものではない、
といえるのではないか、と思います。


視点3.では、生命の定義は何か。

この本では、自己複製するものとする定義は過去のものであり、
「生命とは、自己複製システムではなく、動的平衡にある流れ」と定義することが正しいとし、さまざまな分子生物学の研究成果を展開しております。

生命とは、テレビのような機械ではなく、受精卵が成立したその瞬間から行進が開始される。それは時間軸に沿って流れる、後戻りできない一方向のプロセスである。

生命を空間軸ではく、時間軸でみるべきということです。

その上で、
生命もまた、絶えずエントロピーを増大させつつある。
つまり、死の状態を意味するエントロピー最大という危険な状態に近づいていく傾向がある。

そうして生物がこのような状態に陥らないようにする、すなわち生きていくための唯一の方法は、周囲の環境から「負のエントロピー=秩序」を受け入れることである。

実際、生物は常に負のエントロピーを「食べる」ことによって生きている。

これを受けて、さらにシェーンハイマーという人物が言う。

「秩序は守られるために絶え間なく壊されなければならない。」

つまり、エントロピー増大の法則に抗う唯一の方法は、システムの耐久性と構造を強化することではなく、むしろその仕組み自体を流れの中に置くことなのである。

流れこそが、生物のの内部に必然的に発生するエントロピーを排出する機能を担っていることになる。

昔、人間の細胞レベルだった思いますが、「7年」で全て代わると聞いたことがあります。

ところが分子レベルでは、歯であれ、背骨であり、「1年」で全く別のもになる、と書かれてありました。

また、食べたものの分子の半分は、そのまま私たち体のの分子と、日々入れ替わるのだ、という現象も、新鮮な驚きを感じます。

爆笑問題の太田氏は「ニッポンの教養」番組収録後に、こんなことを言っています。
太田:生物の本質が「分子の流れ」だとすると、じゃ、人間はただの媒体でしかないのかなって思っちゃうんですよね。地球のすべては、限られた分子の循環の中にある・・・ということでしたけれども、僕が思うに、宇宙全部が常に繰り返しなんだと思うんですよ。


以上、とりとめのないノートですが、

あらためて食べることの重要性を感じました。



さて、ここからが勝手な思い込み、です。

食べる以外にも、ウィルスのエントロピーに抗う方法がきっとあるような気がしているのです。

インターフェロンだけでなく、
死に至る増殖を均衡させる方法、負のエントロピーは、きっとあるのでは、と。

あえて、妙なことを言います。

エントロピーの量に対抗できるのは、時間軸の典型である「音」「声」の量による対抗も有効だという、いささか東洋的な?発想です。

『声、仏事をなす』〜仏事とは「生命」の異名ととらえています〜

自分の肝臓に巣食うウィルスをイメージして、
朝でも夜でも、ふと気づいたときに、
「ウィルス消えろ!」とか、自分がピッタリくる言葉を、
ある種マントラでも唱えるかのような感じで、
数限りなく、流れるように唱え、
かつ、もぐらたたきのような思念をおくってみる、
右手で肝臓のあたりをさすりながら・・・

ということです。

コイツ何言ってだろう!
怪しい!アホラシイ

と思われても構いません。

自分の体のことですから、量対声で、やってみることにします。

ちなみに、「負のエントロピー」に気づいたシュレーディンガーには、
インドの古代思想リグ・ヴェーダや、梵我一如の影響があったことを付言しておきます。

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